平手友梨奈の衝撃 欅坂46“卒業”ではなく“脱退”の真相に迫る

こじらぶ ライター
更新日:2020-01-29 15:44
投稿日:2020-01-24 15:30

幻の「平手センター・二期生7人初選抜」9thシングル

 平手が“卒業”という言葉を避けた意味――。それは、妥協を許さない彼女が、自身の全ては出し切ったが、何か完全にはやり遂げていない、という心残りが少なからずあるからではないだろうか。先月の二期生田村との約束も守れなかった。昨秋から冬には発売される予定だった平手センターで二期生7人が初選抜されていた9thシングルも幻に終わった。

 いつも欅坂46のことを考え、ライブの構成や演出をスタッフと共に練るのが大好きだった平手。他のメンバーからも「平手は誰より欅坂46を想っている」と口々に聞かれた。まだまだ欅坂46でやりたかったこと、観せたかったことが本当はあったかもしれない。それでも、心身の限界が来た。その心残りが、晴れ晴れとやりきったニュアンスも含む“卒業”ではなく、“脱退”という言葉の選択に繋がったのではないか。

“離れる”は「間隔がひらいた状態」の意味も

 元でんぱ組.incの最上もがも自身のTwitterで「卒業と脱退の違いの話で、ぼくは“脱退”、ねむは“卒業”したけれど、続けたくても身体的にも精神的にも限界だったために、抜けざるを得ないという選択を自らしたので、どうしても卒業という表現ができなかった。」と解説している。

 さらに言えば、先述のラジオであった、欅坂46から“離れる”という発言。“卒業”とは、「規定の全課程を修了すること」だが、“離れる”とは「関係がなくなる」意味もあるが、「接していたものの間隔がひらいた状態になる」という意味もある。

 もし平手が欅坂46から早く辞めてやりたい、メンバーやスタッフとの確執からおさらばしたい、アイドルのイメージは払拭したいというのなら、わざわざ“離れる”という言葉を選ばなかったのではないか。

 そして仮に“離れる”が「接していたものの間隔がひらいた状態になる」ことを意味するなら。これは希望的観測だが、完全に欅坂46から接点を分断したわけではないのでは、とも思える。

 だがもちろん、ひとまず公式に“脱退”を発表した平手に、もう一度欅坂46に戻って欲しいという期待を押し付けることはできない。

 彼女は、何はともあれ全てを出し切った。結成から4年強、一度も妥協することなく全力で駆け抜けた。その姿に多くの人々が胸を打たれた。欅坂46をトップアイドルに押し上げた彼女の功績は計り知れない。

女優業は続ける可能性

 今月に入り、彼女が明らかに欅坂46ではない、ドラマか映画か何らかの撮影をしている、との目撃情報がネット上に続出している。今後の活動は未定としているが、女優業は続ける可能性がある。

 どんな決断でも、彼女が決めた未来ならばそれを全力で支持したい。だがまずは、異次元のパフォーマンスで、この奇跡のような4年間をアイドルとして見せてくれた“欅坂46の平手友梨奈”に心から、おつかれさまと言いたい。

 ありがとう。ありがとう。ありがとう。私は“欅坂46の平手友梨奈”を、ずっと忘れることなく胸に刻んで、心の糧に生きていく。

 今月29日には欅坂46平手友梨奈の最後のライブとなった、「欅坂46 LIVE at 東京ドーム ~ARENA TOUR 2019 FINAL~」のDVD&Blu-rayが発売される。欅坂46として彼女が残した伝説の時間は、永遠に色褪せることなく語り継がれるだろう。

こじらぶ
記事一覧
ライター
STARTO ENTERTAINMENT、秋元康系女性アイドル、ローカル、地下アイドル等数々の現場を経験。Xでもご意見を募集しております。

関連キーワード

エンタメ 新着一覧


刮目! STARTO所属“歌うま”な佐野晶哉、ジェシー、田中樹以上に目が離せないアーティストは?
 田原俊彦(64)に初孫が誕生しました。おめでとうございます。「NINJIN娘」のトシちゃんも今やおじいちゃん…なんだか...
【おむすびにモヤっと】懐かしの風見先輩降臨でも願わくば…最終週はナベベ×詩のご対面?
 結(橋本環奈)は栄養失調の少女・詩(大島美優)になんとか食べてもらおうとラーメンを出してみるが、結局手をつけない。 ...
桧山珠美 2025-03-24 13:58 エンタメ
timeleszは一般人も加入、菊池風磨が逆風の中でタイプロを仕掛けた納得の理由と予想される快進撃
 一大ムーブメントを巻き起こした新メンバー募集オーディション「timelesz project -AUDITION-」(...
こじらぶ 2025-03-22 06:00 エンタメ
【おむすびにモヤっと】「米田家の家訓」のほうが良かった? 悔やまれる「米田家の呪い」のネガティブ要素
 結(橋本環奈)の娘・花(新津ちせ)は、病院で未成年の田原詩(大島美優)が人目を盗み隠れる手助けをしようとする。しかし詩...
桧山珠美 2025-03-24 14:02 エンタメ
【おむすびにモヤっと】リーダーの結、栄養失調の患者対策に献立本をパラパラとめくるだけの物足りなさ
 2023年。一人前の理容師となった翔也(佐野勇斗)は、娘の花(新津ちせ)が中学生となり大人びるのを心配するが、結(橋本...
桧山珠美 2025-03-17 18:05 エンタメ
“桃尻”といえば佐野勇斗!? 翔也の何十倍も生き生きと見えた「あさイチ」出演でのはっちゃけぶり
 14日放送の「あさイチ」(NHK総合)の「プラチナトーク」は、朝ドラ「おむすび」でヒロイン結(橋本環奈)の夫・翔也役を...
【おむすびにモヤっと】コロナ禍を描いた1週間。結の不可解な言動が目につく中、ピークだったシーンは?
 結(橋本環奈)は職場で、医療従事者の子どもたちが学校で除者(のけもの)扱いされる現状を同僚たちと嘆く。  それを...
桧山珠美 2025-03-15 06:00 エンタメ
NHKの峰不二子・中川安奈のフリー転身で恐れる女子アナら。森香澄との「あざと女」対決で勝つのはどっち?
 3月いっぱいでNHK退局を発表している「NHKの峰不二子」こと中川安奈アナウンサー。  彼女が世間から注目を集め...
堺屋大地 2025-04-03 10:41 エンタメ
【おむすびにモヤっと】コロナ禍でもスタンドプレイの結。本編以上に“制作の舞台裏”に興味が湧くばかり
 コロナによる緊急事態宣言で飲食店が営業自粛に追い込まれる中、ヘアサロンヨネダを営む聖人(北村有起哉)は店を開けていいの...
桧山珠美 2025-03-12 18:59 エンタメ
審査員・粗品とM-1審査員の決定的な違いは? 忖度しない芸人ゆえの「ブレない目線」と「ムカつかれる覚悟」
 若手芸人の登竜門である「ytv漫才新人賞」(読売テレビ)が3月2日に開催された。霜降り明星の粗品が初めて審査員を務め、...
帽子田 2025-03-12 06:00 エンタメ
Kōki,が鼻につくのは宿命か。両親から学んだ「2代目キムタク」としてアンチを無視するブランディング
 木村拓哉と工藤静香の次女という“十四光り”で注目を集めて来たKōki,。先月は主演映画『女神降臨』の宣伝を兼ねて、『世...
堺屋大地 2025-03-12 06:00 エンタメ
【おむすびにモヤっと】弁当開発に「病院の管理栄養士」の売りはもう不要? “新型コロナ編”にも懸念が…
 新型コロナウイルスの感染が日本で初めて確認されて病院で警戒感が漂う中、コンビニ弁当の開発をしないかという幼なじみの菜摘...
桧山珠美 2025-03-10 17:30 エンタメ
火曜深夜が熱い!FANTASTICS冠番組の対抗馬は純烈? 映画ぼくまほの八木勇征は大スクリーンで観るべき
 映画『僕らは人生で一回だけ魔法が使える』(ポニーキャニオン配給)を観て来ました。タイトルに“魔法”がつくと、まるで魔法...
【おむすびにモヤっと】なっちゃん抜け駆けで「栄養はエエヨ~」は結(橋本環奈)に相談しなかった?
 コンビニ弁当の開発案を豊岡部長(隈本晃俊)にプレゼンする菜摘(田畑志真)は、今の説明ではダメだと言われ、結(橋本環奈)...
桧山珠美 2025-03-08 06:00 エンタメ
「芸人=女とギャンブル」の時代は終わった。M-1王者・高比良くるまの謹慎がもたらすもの
 吉本芸人の相次ぐ「オンラインカジノ」問題。M-1王者令和ロマンをはじめ、ダイタクや9番街レトロなど劇場の人気者たちが次...
帽子田 2025-03-07 06:00 エンタメ
【おむすびにモヤっと】商品開発7年目なのに、なっちゃんの知識不足設定と結への謝罪が不憫すぎる
 結(橋本環奈)と菜摘(田畑志真)は、考案したコンビニ弁当がなぜダメだったかを製造担当の管理栄養士から聞き、開発を断念す...
桧山珠美 2025-03-05 18:15 エンタメ