料理は切り札にならない? 婚活で男性が反応する趣味に異変

内藤みか 作家
更新日:2020-02-06 06:00
投稿日:2020-02-06 06:00
 ひと昔前まで、婚活の場で「趣味」として挙げるのなら料理がいい、という話が一般的でした。料理上手な女性と結婚したい男性が多かったからです。しかし令和の時代、切り札だった料理は効果をあまり発揮しなくなりました。それはなぜなのでしょう。

料理が得意な男性が増えた

 まず理由のひとつとして挙げられるのは、共働き志向の男性が増えたこと。専業主婦の女性が手のこんだ料理を作って夫の帰りを待つという状況を望まなくなっているのです。自分だけの収入では妻を養えないかもしれないという負い目もあるからなのか、女性に料理をさせるよりは、一緒に料理を作る、もしくは男性が料理を作る、という傾向に変化しつつあるのです。

 特に都心部は平均初婚年齢が30歳を超え、長い一人暮らしを経てのゴールインとなる人が増えています。そのため、男性でも料理ができる人が増えているのです。むしろ料理の面白さにハマり、女性以上に美味しく作れる人もいるほど。

 なので、料理が得意です、とアピールしても、それだけで男性のテンションが上がるというわけにはいかなくなっています。

保育士人気にもやや陰りが

 そして、今まで結婚するとなったらかなり人気があった保育士についても、決して万能ではなくなっています。なぜ男性は保育士の女性と結婚したがるかというと、子どもが好きであろうから。いずれは子どもを育てるのだから、子育て上手な女性のほうがいいと考えてのことでした。

 しかし今やどんどん晩婚化してきており、また、子どもを1人育てると1000万円以上かかるなどとも言われていることから、子どもを絶対作りたいと意気込む男性も少なくなっています。子育てで苦労するよりは夫婦2人の生活を楽しみたいと考える男性の場合、保育士の女性はむしろ「子ども産みたいと言われるのでは」と心配になってしまうのです。

人気があったピアノの趣味も……

 また、以前は、お嬢様っぽいということで、趣味がピアノです、などという女性を男性は好んだものですが、今は大歓迎という感じではなくなっています。なぜならば、狭いマンション暮らしの場合、ピアノを弾きたい女性と結婚したら、置く場所はあるだろうか、防音はどうなるのか、などと考えてしまうからなのです。

 これと同様に、スペースを取るような趣味を持つ女性は、自宅が広くない男性は腰が引き気味になりがち。着道楽で、洋服やバッグをたくさん持っていてクローゼットの大量収納が必要な女性も、そんなスペースはあるだろうかと悩んでしまうのだとか。あまり荷物が多くない、シンプルな暮らしをしている女性が喜ばれる傾向のように感じます。

今一番人気の趣味は、実はコレ!?

 それでは、今、どのような趣味を持つと、婚活の場で男性ウケがいいのでしょう。私が聞いて回ったところ、絶大な人気があったのが、マッサージでした。マッサージと書くと専門職のようですしそのような女性はまずいません。けれど、たとえばアロマが趣味です、などと伝えれば、男性のほうからマッサージもできますか? と食らいついてくるのです。

 なぜマッサージなのでしょう。それはもちろん疲れた時に優しく癒してもらいたいという気持ちもあるのでしょうけれど、どうやら目的はそこだけではないようです。「マッサージをしてほしい」と伝えれば、自然と横たわるような場所での施術となります。つまりはベッドにすぐたどり着ける口実となるわけです。

 近頃の男性はチキンだと言われ、女性を誘うことに苦手意識を持つ人も少なくありません。けれど、マッサージを通してなら、スムーズに男女の関係になれるかもしれない、という期待を抱いているのでしょう。ということで、趣味がアロマの女性は男性からのウケがかなりいいのです。

 とはいえ男性の口実に乗って、知り合ったばかりですぐいマッサージを始めたら、軽く見られてしまうかも。いつそのテクを披露するかは知恵の使いどころかもしれません。 

内藤みか
記事一覧
作家
著書80冊以上。大学時代に作家デビューし、一貫して年下男性との恋愛小説を書き綴る。ケータイ小説でも話題に。近年は電子媒体を中心に活動。著書に「あなたに抱かれたいだけなのに」など。イケメン評論家として、ホストや出張ホストなどにも詳しい。
XInstagram

ラブ 新着一覧


「自分に似た人が寄ってくる」は幸せな恋のチャンス!3つの理由と活用法
 過去の恋愛で「自分に似た人が寄ってくるな」と感じたことはありませんか?「類は人を呼ぶ」という言葉がありますが、実は心理...
恋バナ調査隊 2024-12-16 06:00 ラブ
51歳だけど結婚する気はあるの? “高齢”独女に未来の夫と家族は必要か
 パートナーなしの51歳独女ライター、mirae.(みれ)です。48歳で処女を卒業し、現在はフリーで自分の時間を楽しんで...
mirae.(みれ) 2025-02-24 09:58 ラブ
「妻はそういう人だから」部屋を漁られ、グッズを見られても平静を装い続ける49歳男の諦観
「冷酷と激情のあいだvol.225〜女性編〜」では、妻に隠れてセルフプレジャーに励む夫に嫌悪感と不快感をあらわにする由香...
並木まき 2024-12-14 06:00 ラブ
「夫がセルフプレジャーにご執心…」許せない42歳レス妻、別居計画を企てる
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2024-12-14 06:00 ラブ
秘密を共有する男との不倫に沼った34歳主婦「映画のヒロイン」気分の天国から地獄に突き落とされ… #2
 共通の知人の葬儀で再会した男性と不倫に発展した春美さん(34歳主婦/子供アリ)。お相手は、春美さんがOL時代にスナック...
蒼井凜花 2025-03-03 19:13 ラブ
恋愛ってぶっちゃけお金がかかる!物価高だからデートもコスパ重視。大人も楽しめるスポット6選
 幸せなひとときを過ごせる恋人とのデート。でも、ぶっちゃけお金がかかる(泣)。付き合いの長い彼氏や旦那さんとであれば、低...
恋バナ調査隊 2024-12-13 06:00 ラブ
お悩み:事実婚じゃダメですか。籍を入れない不都合ってあるの?(48歳女性)
 48歳女性のS子です。士業に就いており独立していることもあって、20代30代は結婚に憧れることはありませんでした。 ...
植草美幸 2024-12-13 06:00 ラブ
臭い、臭すぎる!「夫の加齢臭」どうする問題、穏便かつ効果的な対策は?
 40代を超えると途端に気になるのが夫の加齢臭。寝室の枕や洋服などの臭い加齢臭対策に奮闘している妻も多いはず。今回は、妻...
クリスマスにこそ恋活・婚活するべき! 40代経験者が「絶好の穴場」と断言する納得の理由
 季節はクリスマス。一緒に過ごすパートナーがいない人には少し寂しいシーズンです。  しかし、この時季を逆手にとって...
内藤みか 2024-12-12 06:00 ラブ
旦那の白髪問題。夫よ、なぜ染めない? 波風立てず説得する4つの対処法
「旦那が白髪を染めないので困っている」と悩む妻は多いようです。確かに、時間とお金をかけて白髪を染めても、またすぐに白くな...
恋バナ調査隊 2024-12-10 06:00 ラブ
絶対ダメ…! それでも不倫しそうになる瞬間、未遂で終わった4つの理由
「不倫は絶対ダメ」と頭では分かっていても、つい心とカラダが揺れ動いてしまう瞬間ってありますよね。  今回はそんな“不倫...
恋バナ調査隊 2024-12-09 06:00 ラブ
心底がっかりしたクリスマスプレゼント5選。男は女心を1ミリもわかってない!
 彼氏や夫からのクリスマスプレゼントには「どんなものであっても嬉しい!」と言いたいところ。ですが、正直「え…これ⁉」とが...
恋バナ調査隊 2024-12-08 06:00 ラブ
忙しい男性からのLINEの頻度は? 愛情の強さがたっぷり詰まったやり取り3つを覗き見♡
 忙しい男性と交際中の女性に、彼とのLINEを見せてもらいました。「彼からの連絡が少ない」と不安に駆られている女性は必見...
恋バナ調査隊 2024-12-08 06:00 ラブ
「離婚で大金払う? 勘弁してよ」運試しで結婚、年下妻からの“三下り半”を待ち望む50男
「冷酷と激情のあいだvol.224〜女性編〜」では、夜の生活にまつわる苦痛を理由に新婚4カ月目、すでに夫との離婚を考えて...
並木まき 2024-12-07 06:00 ラブ
初夜は入籍初日。再婚した夫の要求に絶望する39歳女性「まだ4カ月、でも離婚したい」
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2024-12-07 09:08 ラブ
【漫画】36歳サレ妻、私死んだの? ガラケーのゴングが鳴り、第2の人生が動き出す『私の夫と結婚して』#3
【『私の夫と結婚して』あらすじ】  たった一人の親友と浮気をした夫。それでも足りず、2人は私を殺した――。理不尽な死を...