魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析を得意とする並木まきが、雑談がつまらなさすぎる夫のいる妻のストレスフルなエピソードに迫ります。
1:延々と続く体感温度の話
「お見合い結婚だったので、夫の真の性格まではわからないまま、新生活が始まりました。
それでも最初のうちは新鮮で、まぁ退屈しない毎日だったのですが……。お互いが結婚生活に慣れてきた1年目の後半くらいから、夫のオチがないのに延々と続く話が致命的につまらないことに気づき、私の相づちバリエーションも尽きました。
夫の話は、もっぱらその日の天気で、『暑い』『寒い』といった体感しか語らないのにやたら長く、『電車の中は暑かった』『オフィスが寒すぎた』などと延々と語り続けます。
かなりつまらない話題だし、オチもない。毎日これしか話さないので、はっきり言って、夫との会話がもはや苦痛です……」(35歳女性/医療関係)
◇ ◇ ◇
天気の話題は雑談で好まれがちなものの、それは対外的な人間関係における話。夫婦間で延々と体感温度を語られても、たしかに退屈しそうですね……。
2:1週間で5つの単語しか出てこない
「夫は、語彙力が極端に低いみたい。結婚前も幼稚な話し方が気になったときはあったものの、許容レベルだと思っていたのだけど、結婚後はどんどんひどくなって……。
毎日の会話では、幼稚園児が使うような日本語しか出てきません。
この前、あまりにもつまらないので、1週間のあいだに夫が使った単語を記録してみたら『おいしい』『暑い』『寒い』『眠い』『疲れた』の5つだけでした。表現力がないって言うか、本当にこの単語しか使わない会話なので、最近は相づちのしようもなくて……。
当然ながら夫婦の会話は、ゼロに近いです」(38歳女性/IT)
◇ ◇ ◇
多くを語らずとも、相手の意思がわかる阿吽の呼吸がある夫婦は、理想とされることも多いものの……。まだ新婚のうちには、語り合う時間によって互いの理解が深まるのも事実。使うフレーズが極端に固定化されていれば、退屈な会話に思えても無理はありません。
ラブ 新着一覧