イケてる花束の注文方法とは? 花屋がコツを伝授します

斑目茂美 開運花師
更新日:2020-02-29 06:11
投稿日:2020-02-29 06:00

気になるお花屋さんに飛び込んだその後は…

 お土産やお誕生日だけではなく、お祝いや送別などの花束の需要が増えるのも春のこの時期。普段なら「私はお花なんぞ買いません!」という方が多くご来店なさるのも、やはり春がとても多いのでございます。

 そんなアナタにお花屋さんからのちょっとしたコツを伝授させていただきますわよ。ワタクシがアナタを接客させていただくつもりでお伺い致しますね。

1. ご用途はなんですか?

 こうお伺いすると「ゴヨウトの意味がわかりませ〜ん」という強者もいらっしゃいます。ご用途とは「何に使うの?」ということ。お誕生日なのか、お祝いなのか……ということなのでございます。ここで、できれば「学校の若い女性の先生に子供達から」とか「定年の男性の上司に送別会で渡す花束」など具体的な情報を頂けると、お花屋さんはさらにお作りしやすくなるのでございます。

2. ご予算はお決まりですか?

 あらかじめ決まった希望金額があればよいのですが、全くノープランのアナタは、一体いくらほどで花束になるのか……おわかりになりませんわよね。

 ここは地方やお店のタイプによっても変わってくるのでなんとも言えませんが、だいたい目安は3000円くらいからと思っていただけたらと思います。もちろん、一本からでもラッピング次第で十分プレゼントにはなります。少ないご予算の中からでも素敵な花束をお作りするのは、そのお花屋さんの腕の見せどころ!

「できれば1000円ぐらいでなんとかなりますか?」なんてリクエストでも恥ずかしがらずにお伝えくださるとお花屋さんは嬉しいのでございますよ。

3. ご希望のイメージやお色はございますか?

 差し上げる方のイメージは大事!なのでございます。以前、音楽家の方に差し上げる花束をご注文頂きました折、あらかじめ音楽家の方の膨大な資料に加えて「斑目さん、このCDを聴いてイメージ膨らませてください」と音楽CDを頂戴したことがございます。

 花束に取り掛かるまでにクリアするミッションが多すぎて、最初の資料内容を忘れました!という恐ろしい事態に陥りましたが。あまりにイメージが長い文章で投げられますと忘れてしまうので、端的に頂きますと助かります。

 例えば「出産で退職するとてもサッパリした性格の女性で、割とブルー系の洋服を着ています」とか「ダンディでお洒落な紳士です」などと言って頂ければ、お花屋さんはイメージしやすいです。あとは、ご希望のお色味や花などもあればお伝えしていただくと、よりアナタのイメージに近くなると思われますよ。「ピンクベースで」や「カラフルにガーベラを使って」など、ありがたい情報でございます。

4. 大きさのお希望はございますか?

 アナタが希望する花束の大きさをお伝えくださいませ。できるだけボリュームを出して大きく見せたい! できるだけこじんまりと小さくまとめて欲しい、などなど……

 しかしながら大きさやボリュームの認識は人によって差がございます。大きくボリュームを出して、とお願いしたのに思った物と違う! ということもございます。もしもご心配でしたら、あらかじめ「こんな感じになります」という確認のご相談にお花屋さんに行かれのもよろしいかと思いますわよ。

 長さに関しても、花嫁さんが持つようなショートブーケのような花束や大ぶりで豪華なものもございます。ご希望があるのでしたら、この時点でリクエストしていただくと助かります。

5. お使いになるのはいつでございますか?

「なんちゅうことを聞くんじゃい!」と思われたアナタ。実は意外に重要なのでございますのよ。「あさって使います」ならまだ許せても、真夏の超超暑い車内に日中一日保管して「今夜渡します」と言われた時は、「ドライフラワーになる前に腐りまっせ!」と突っ込んでしまったこともございます。

 生花は生き物でございます。造花のように水無し、腐らないというわけにはまいりません。お花屋さんはできるだけアナタのご希望に添う花束をお作りするために、お渡しになられる時間も逆算して、花材の選定を致します。アナタが花束をお渡しになる時、差し上げる方の笑顔が曇ることの無いように、お花屋さんは全力で花束をお作りさせていただくのでございます。

 ここまでの情報をいただければ、大丈夫。かなりイイ線で花束をお作りすることができます。アナタが信頼出来るお花屋さんであれば、花束を買うことはそんなにハードルが高く無いことかもしれませんが、「お花屋さん初心者」の方は、ちょっぴりハードルが高いから、あれやこれやとリクエストするのは嫌だな……と思ってしまうかもしれません。

 でも、そんなことは心配ご無用なのでございますのよ。そんなアナタの背中を支えてさしあげるのも、お花屋さんの大事なお仕事なのでございますから。

 花束をお買い求めになるときは「絶対に妥協はしないこと」

 アナタの思いを込めた花束をお作りする。これが、お花屋さんの大事な大事なお仕事なのでございます。

斑目茂美
記事一覧
開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

ライフスタイル 新着一覧


夢の中へ行ってみようか
 その景色は、上を見上げた時にあるものだと思い込んでいた。  常識に縛られるな。
冬の港でイケニャンを発見! クールなたたずまいと“たまたま”にシビレる!
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
【女偏漢字探し】「姑」の中に紛れ込んだ漢字は?
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「校閲婦人と学ぶ!意外と知らない女ことば」では、女性...
【動物&飼い主ほっこり漫画】第88回「金運アップ」
【連載第88回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽのお...
「手あたり次第やらないとww」腹ん中でアラフォーの婚活バカにしてる? 爆死ワードがまぶされたLINE3選
 たとえ冗談を言える仲であっても「言ってはいけない言葉」は存在するもの。そんな爆死ワードを使えば、大切な友達や恋人を失う...
“即完売”のセザンヌ福袋5点セットで残念だったアレ。2948円→脅威の770円だったけれど【福袋メイク編】
 メイクが完成しちゃうアイテム5品が入ったセザンヌの2025年福袋「ラッキーパック」。A~Cの3種類で今回Aを購入しまし...
穏やかな主婦が知った「浮気より刺激的」なもの。人生初のパチンコで味わった「異世界のような」快感
 2年前に都内から引越し、湘南・辻堂で暮らす沙耶。注文住宅の家で専業主婦をする悠々自適の生活を送っている。しかし、刺激の...
夢の湘南「一軒家暮らし」で私が失ったのは何? 不便さの忠告に聞く耳持たず…腐っていく自分にゾッとする
 2年前に都内から引越し、湘南・辻堂で暮らす沙耶。注文住宅の家で専業主婦をする悠々自適の生活を送っているが、どこか物足り...
インスタでは好評なのになぜ? 「丁寧な暮らし」をする35歳女のホームパーティーに誰も来ないワケ
 吹き抜けの天窓から降り注ぐ昼下がりの穏やかな日差し。  熊田沙耶はまぶたを開け、シャバーサナから覚醒した。 ...
席は空いてるのに何故? ママが客を帰した「意外な理由」 もし断られてもめげないで!
 新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞご贔屓に。さて、新年最初のどろんぱは「お断り」の話から。  年始...
尊いが大渋滞だよ♡ 魅惑の“たまたま”9連発!2025年もよろしくにゃん
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 昨年12月にご紹介したもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“...
「40代は初老」ってガチだったわ…現実を直視する加齢を実感した悲しい瞬間6選
 40代になると、だんだん体の「老い」を実感するようになるもの。さらに追い打ちをかけるようですが、実は40歳を過ぎると「...
実家に帰省したけど、うんざり! お年玉くれ圧、きょうだい比較、価値観の押し付け…なぜ私だけ?
 年末年始にやることといえば、実家や義実家への帰省。楽しい団らんを過ごした人もいる一方で、「帰省、やっぱりしなければよか...
触りたい! フワフワ“たまたま”について行きます、どこまでも♡
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
「花屋で売っている花」と「スーパーで売っている花」意外と知られていない一番の違いとは?
 昨年の元旦に能登半島大地震が発生し、複雑な思いでこのお正月を迎えた人は、ワタクシだけではないはず。今年1年の無事を心か...
A Happy PONKOTSU New Year! ポンコツ商店会初のお正月、2025年はもうポンコツなんて言わせないっ
 本コラムは、地元の“幽霊商店会”から「相談がある」と言われ、再始動の先導役を担う会長職を拝命することになったバツイチ女...