平手&欅坂46 ドキュメンタリーと新体制をヲタ目線で熱烈分析

こじらぶ ライター
更新日:2020-03-12 18:22
投稿日:2020-03-11 06:00

欅坂46の系譜を受け継ぎ、フレッシュさを加味

 ここに18年夏に開催された坂道(乃木坂46、欅坂46、日向坂46)合同オーディション合格者で、レッスンを積みながら配属先決定待ちだった坂道研修生から6人が新たに加入されることが2月16日、発表された。

 その中でも愛らしいルックスから人気ナンバーワンといわれた守屋麗奈(20)を筆頭に、前評判の高かった6人が欅坂46に配属されたことで、平手脱退後も運営はまだまだ欅坂46を盛り立てようという姿勢が伺えた。

 彼女たち6人は同じオーディションを合格していたので、1年以上早く欅坂46に配属されていた9人の二期生と同期という扱いになる。

 これで欅坂46は現在活動中の一期生が13人、二期生が15人となり、初めて二期生の人数が一期生を上回った。顔ぶれが一新されたことで既存のファンが受け入れられるかという問題はあるが、これまでの欅坂46の系譜を受け継ぎつつ、フレッシュさを加味させていけるチャンスでもある。

 さらにいえば、平手がデビューから8作連続センターを務めた欅坂46第一章は4月公開のドキュメンタリーで一度幕を閉じる。しかし、平手は欅坂46から“卒業”していない。

 自身の口からはラジオで「欅坂46から“離れる”ことになりました」としか語っていない。平手はまだ18歳。他の欅坂46メンバーを含め、二十歳からアイドル活動を始める女の子は決して少なくない。可能性は低いが欅坂46と同じ事務所に残り、個人の活動に専念した後、再び欅坂46としてやり直すことも出来る、そのための(“卒業”ではなく)“脱退”という表現なのだろう(辞めさせられたとか、ケンカ別れだからなどではない)。もちろん欅坂46に戻って欲しいという願望を押し付けるものではなく、あくまで本人がそれを望んだら、の話だ。

平手が唱えた“みんなで欅”へ

 平手抜きで“破壊と再生”を果たした欅坂46に、万に一つ、百万に一つだとしても、平手が心身を癒し、もう一度戻るようなことがあるならば、今までに見たことがないような無敵のグループを我々は目の当たりにすることが出来るだろう。

 そうでなくても、平手がその身を削って創り上げてきた欅坂46では、結成から4年半、平手と苦楽を共にした一期生がその世界観を体現できることはもちろん、坂道研修生より先に配属されていた9人の二期生が平手との1年の活動を通じ、大いに“欅イズム”を継承したパフォーマンスを見せている。

 筆者が以前行ったアンケートでも、最初二期生加入を受け入れられなかった人の85%がその後、受け入れられるようになったと回答している。

 大きな変化を前にすると人ははじめは戸惑うものだが、平手が唱えたような“一期も二期もない、みんなで欅”となって前に進もうとする全力パフォーマンスを見せることが出来れば、“破壊と再生”からさらなる飛躍を遂げることも出来るはずだ。

※YouTubeにアップされ数日で100万回再生された「僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46」予告編
こじらぶ
記事一覧
ライター
STARTO ENTERTAINMENT、秋元康系女性アイドル、ローカル、地下アイドル等数々の現場を経験。Xでもご意見を募集しております。

エンタメ 新着一覧


2025年「冬ドラマ」を調査! 独走状態の『ホットスポット』、疲れた大人世代に『御上先生』は難しかったか
 2025年1月よりスタートした冬ドラマ。惜しまれつつ最終回を迎えたドラマがあった一方で、期待されていたものの視聴率が振...
【おむすびにモヤっと】一瞬の表情で孤独をにじませる歩。最後の最後でヒロイン逆転!?
 結(橋本環奈)は大腸がんで入院している患者・丸尾(細川岳)を担当し、食欲不振の対応に苦慮する。  一方、歩(仲里...
桧山珠美 2025-03-26 17:20 エンタメ
【おむすびにモヤっと】最終週は最後の顔見世? 糸島移住“言い出しっぺ”の愛子さん台詞を深読みすると…
 福岡・糸島に移住することが決まった聖人(北村有起哉)と愛子(麻生久美子)。ヘアサロンヨネダを翔也(佐野勇斗)が継ぐこと...
桧山珠美 2025-03-24 17:20 エンタメ
【募集】冬ドラマの感想は?面白かった&ガッカリを教えて!『御上先生』『ホットスポット』『べらぼう』etc
 コクハクでは2025年冬ドラマを対象としたアンケートを実施します。1月よりスタートした冬ドラマ、「面白かった」作品や「...
刮目! STARTO所属“歌うま”な佐野晶哉、ジェシー、田中樹以上に目が離せないアーティストは?
 田原俊彦(64)に初孫が誕生しました。おめでとうございます。「NINJIN娘」のトシちゃんも今やおじいちゃん…なんだか...
【おむすびにモヤっと】懐かしの風見先輩降臨でも願わくば…最終週はナベベ×詩のご対面?
 結(橋本環奈)は栄養失調の少女・詩(大島美優)になんとか食べてもらおうとラーメンを出してみるが、結局手をつけない。 ...
桧山珠美 2025-03-24 13:58 エンタメ
timeleszは一般人も加入、菊池風磨が逆風の中でタイプロを仕掛けた納得の理由と予想される快進撃
 一大ムーブメントを巻き起こした新メンバー募集オーディション「timelesz project -AUDITION-」(...
こじらぶ 2025-03-22 06:00 エンタメ
【おむすびにモヤっと】「米田家の家訓」のほうが良かった? 悔やまれる「米田家の呪い」のネガティブ要素
 結(橋本環奈)の娘・花(新津ちせ)は、病院で未成年の田原詩(大島美優)が人目を盗み隠れる手助けをしようとする。しかし詩...
桧山珠美 2025-03-24 14:02 エンタメ
【おむすびにモヤっと】リーダーの結、栄養失調の患者対策に献立本をパラパラとめくるだけの物足りなさ
 2023年。一人前の理容師となった翔也(佐野勇斗)は、娘の花(新津ちせ)が中学生となり大人びるのを心配するが、結(橋本...
桧山珠美 2025-03-17 18:05 エンタメ
“桃尻”といえば佐野勇斗!? 翔也の何十倍も生き生きと見えた「あさイチ」出演でのはっちゃけぶり
 14日放送の「あさイチ」(NHK総合)の「プラチナトーク」は、朝ドラ「おむすび」でヒロイン結(橋本環奈)の夫・翔也役を...
【おむすびにモヤっと】コロナ禍を描いた1週間。結の不可解な言動が目につく中、ピークだったシーンは?
 結(橋本環奈)は職場で、医療従事者の子どもたちが学校で除者(のけもの)扱いされる現状を同僚たちと嘆く。  それを...
桧山珠美 2025-03-15 06:00 エンタメ
NHKの峰不二子・中川安奈のフリー転身で恐れる女子アナら。森香澄との「あざと女」対決で勝つのはどっち?
 3月いっぱいでNHK退局を発表している「NHKの峰不二子」こと中川安奈アナウンサー。  彼女が世間から注目を集め...
堺屋大地 2025-04-03 10:41 エンタメ
【おむすびにモヤっと】コロナ禍でもスタンドプレイの結。本編以上に“制作の舞台裏”に興味が湧くばかり
 コロナによる緊急事態宣言で飲食店が営業自粛に追い込まれる中、ヘアサロンヨネダを営む聖人(北村有起哉)は店を開けていいの...
桧山珠美 2025-03-12 18:59 エンタメ
審査員・粗品とM-1審査員の決定的な違いは? 忖度しない芸人ゆえの「ブレない目線」と「ムカつかれる覚悟」
 若手芸人の登竜門である「ytv漫才新人賞」(読売テレビ)が3月2日に開催された。霜降り明星の粗品が初めて審査員を務め、...
帽子田 2025-03-12 06:00 エンタメ
Kōki,が鼻につくのは宿命か。両親から学んだ「2代目キムタク」としてアンチを無視するブランディング
 木村拓哉と工藤静香の次女という“十四光り”で注目を集めて来たKōki,。先月は主演映画『女神降臨』の宣伝を兼ねて、『世...
堺屋大地 2025-03-12 06:00 エンタメ
【おむすびにモヤっと】弁当開発に「病院の管理栄養士」の売りはもう不要? “新型コロナ編”にも懸念が…
 新型コロナウイルスの感染が日本で初めて確認されて病院で警戒感が漂う中、コンビニ弁当の開発をしないかという幼なじみの菜摘...
桧山珠美 2025-03-10 17:30 エンタメ