もう子供たちを悲しませたくない!先生と親たちの愛情の花

斑目茂美 開運花師
更新日:2020-03-14 06:00
投稿日:2020-03-14 06:00

ライフステージの変わり目にいつも花がある

 今回の休校の混乱でワタクシも驚いたのが、「卒業する子供たちに最後はせめて花で精一杯の愛情をかけてあげたい」と口にする先生のなんと多かったことか!

 コロナから子供たちを守るためとは分かっていても、友達と過ごす卒業までの大事な時間がいきなりなくなり、最小規模の寂しい卒業式になってしまう子供たちのために、花のチカラで励ましたい、と先生方は口々におっしゃっているのでございます。

 そうなんです。これこそが花の底力、本来の花のあり方なのだと、ワタクシ泣ける思いで先生方のお話を伺わせて頂きました。

 高校、中学校の卒業式が終わり、次は小学校の卒業式が始まります。

 すでに終わった卒業式を見た先生たちから「花いっぱいで、慣れ親しんだ教室でのこんな卒業式もありかもね」との感想を聞くと、花屋としてはホッと胸をなでおろす心持ちでございます。

 先生と親たちの愛情一杯の心を尽くした卒業式であったことは間違いがございません。そしてもちろん、ワタクシたちお花屋さんは次も先生方の愛情を、そして親たちの愛情をお花に託してお作りするのでございます。

 ワタクシは人のライフステージの変わり目に、いつも一歩下がったところから必ず寄り添って人を見守っているのがお花なのだと思っております。

 人の誕生に、学校の入学、卒業に、就職祝いや結婚式に、亡くなった時もそして亡くなったはるかその先も、いつもお花は人の傍らで優しく笑顔で咲いております。誰にだって下を向いてしまう時がございます。ですが下を向いて気がつけば、アナタを慰め励ましてくれるのが、命いっぱいに咲いている健気なお花だったりもするのでございます。 

 負けてはいられない。誰しもにきっと明日はあるのでございます。アナタの明日のために、一輪のお花がきっとお役にたってくれるとワタクシ信じておるのでございます。

最後に

 ワタクシは元気がなくなった時、阪神淡路大震災の焼け跡に置かれた小さな「水仙の花束」を思い出します。

 その花束を置かれたのは、当時の美智子皇后陛下でございました。日本中がパニックになり、傷付いた人々の心を鎮め、慰め、そして励ましてくださった皇后陛下の愛情の心そのものが、あの美しく気高い「水仙の花束」であったと、あの光景は今もワタクシの脳裏に焼き付いております。

 コロナに負けないアナタでいる。

「手洗い」「うがい」「除菌」、良いと言われたことはまず実践。自分を家族を守る。そして、アナタ自身の「免疫力」をあげる努力をする。その延長線上にアナタの心を慰める花がきっとある。だから、今こそ花なんです。……とワタクシ思うところでございます。

 世界中に一日も早い「普段」を取り戻す日がやってきますことを……遠いお空の向こうからお祈りしておりますよ~。

斑目茂美
記事一覧
開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


かわいいけど今日はもう限界かも…子育てに行き詰ったママに捧ぐ対処法
 必死に子育てに取り組んでいると周りが見えなくなってしまい、限界を感じることがあります。仕事や家事に加えて育児となると、...
ナンプラーもバルサミコ酢も余るよね…“クセ強”調味料を使い切る対処法
 いろいろな調味料がある中でも、あまり使う回数が少ない調味料は余ることがありますよね。結局使いきれずに、賞味期限が切れて...
オニギリ柄のにゃんたま君の“たまたま”は汚れのない純真純白
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
山郷で梅雨を感じる 2023.7.3(月)
 遠くの山や空の色に溶けそうな青。  アジサイのもともとの色はピンクで、土が酸性かアルカリ性かによって変化するんだ...
結婚式にジーパン着用!? 「育ちが悪い」と“秒”認定されちゃうLINE3選
 育ちが悪いと、大人になった時にどうしても会話や行動に出てしまうものです。育った中で染み付いたものなので、なかなか悪い言...
毎日しなければならないことに生かされている 2023.7.2(日)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
違う違うそうじゃない~!彼も同僚もママ友も…何かがズレてるLINE3選
 あなたが「もういいや」と返信する気を失うのはどんなLINEですか? 話が通じない相手や、価値観が異なる相手とのLINE...
癒しの漫画/第52回「一難去って…」
 ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、突然「コクハク」に登場! 生きものたち、その生きものたちをこよな...
何が大変? できるなら避けたい! 子どものPTA活動で苦労する5つのこと
 子供がいると仕事や家事で忙しいうえに、学校でのアレコレに参加しなくちゃいけなくて……。特にPTA役員に選ばれると苦労し...
ロッカン、ロッカン痛ぇ…!
「ロッカン! ロッカン!」という歌に合わせて、シャカリキに踊っている。その「ロッカン」とは「第六感」のことだ。  ...
一息ついて水音に耳を澄まそう 2023.6.30(金)
 あしたから7月に突入。衣替えが終わったと思ったら、今年も酷暑の予感だって。  季節に追いかけられて、頭がぐるぐる...
「図々しい人=自分の損に過敏な人」を撃退する唯一の方法
 もうここでぶっちゃけますが、図々しい人って良識がない人が多くないですか? 良識がないから図々しいのか、図々しいから良識...
新生活の疲れが出る時期です…自分に甘々!とっておきの疲労解消法6選
 新年度が始まり、3カ月が経ちます(1年単位でいえば半分を折り返しました……)。転職や異動などで今までとは違う生活になり...
「日焼けに注意!」夕映えの“たまたま”からのありがたい一言
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
愛用のティファールを2年で買い替えたわけ 2023.6.29(木)
 先日、2年前に購入したティファールを買い替えました。油を敷いてもフライパンがこびりつくようになり、お鍋の底が傷だらけに...
公共便所どうなる?波紋広がるジェンダーレストイレ問題、誰が我慢すべき
 登場から物議を醸す「東急歌舞伎町タワー」(東京・新宿区)のジェンダーレストイレ。多様性に配慮する目的で作られましたが、...