家に行くと驚きの光景が……
Mくんの家の間取りは1LDKで、リビングにはテレビとソファがあり、テーブルにはプロテインの容器が置いてあって「さすが、Mくんは体鍛えてるんだね〜」とA子がつぶやきました。
「こっちの部屋で鍛えてるんだよ、見てみる?」と奥の部屋に手招きされて見に行くと、そこには驚くほど重厚感のあるベンチプレスや巨大なダンベルに、本格的な筋トレマシンが所狭しと置いてあって、A子は思わず絶句。
そして、その筋トレマシンの奥にちょこんとベッドが置いてあって、「A子ちゃん、今日はあのベッドで寝てね」と言われました。正直、落ち着いて眠れなさそう……。
それから少しの間、Mくんがレクチャーしてくれて、筋トレマシンの体験タイムがスタート。手取り足取り教えてくれるのでスキンシップも増えていき、そのうちにイチャイチャとハグしたりキスしたりと、ちょっと怪しい雰囲気になってしまいました。
《これはマズい! まだ付き合って初日だし、今日は大人の関係になっちゃダメだ》
そう思ったA子は、Mくんのハグをさり気なく解こうとしましたが、Mくんが太い腕で全力ブロックしているため、微動だにしない……。これはヤバすぎる!と思って、A子はリビングの方へダッシュしました。
すると、気持ちが高ぶっているMくんが追いかけてきて、今度はソファの方に抱き寄せてきました。ソファでもまた何だか怪しい雰囲気になってきたので、A子は全力で抵抗しましたが、ここでもMくんの力が強くて一切効力ナシ!
もうどうしようかと若干脱力ぎみになっていたA子に、さらに追い打ちをかけるようにして、あるモノが目に飛び込んできたのです!
世界観についていけない!!
なんと……天井からハンディタイプの“電気マッサージ器”が、ソファにいるA子の目の前に吊り下がっていたのです。
筋トレグッズだらけの部屋に、電気マッサージ器……これって筋トレ用なの? それとも……? A子は混乱してもはや判断がつきませんでしたが、よくわからないこの筋トレの世界観にブルブルと震え上がってしまいました。とにかく自分史上最大級にドン引きしてしまったのです。
そしてA子は「今日は、もう帰るね」と言い残し、荷物を持って逃げるように家を出て、タクシーで帰宅。翌日にはLINEで「やっぱり付き合えません、ゴメンね」と送り、Mくんとの恋は終了となりました。
せっかく新しい恋ができると思ったのにザンネンでしたが、彼の「筋トレ好き」という趣味嗜好が合わなかったので、仕方ないですね。マッチョ好きな女性だったら、むしろ大喜びだったのかもしれません。
【今日の一言メモ】マッチョな彼と付き合うべきは、筋肉好きな女子!
また次回の#ザン恋もお楽しみに!
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