花の癒しは効果絶大!強い心で自粛期間を乗り切るための方法

斑目茂美 開運花師
更新日:2020-03-28 06:00
投稿日:2020-03-28 06:00

むさ苦しい「花屋オッサン軍団」の部屋にあったオドロキのもの

 翌日、楽屋入りすると、すっかり「オッサン汁(オッサンの汗)」を吸収した着ぐるみが三台の扇風機の風でガンガン乾かされていました。その横で、ユラユラと揺れているものが。それはペットボトルで無造作に飾られていた、可愛らしいピンク色のコスモスでございました。

 すでに着ぐるみ灼熱地獄を味わって、湯気の立った肢体を横たわらせているA君に「どうしてコスモス飾ったの?」と聞くと、「野郎ばかりのむさくるしい楽屋にレディがいらっしゃるのですから、おもてなしの気持ちで飾らせていただきました」と、思ってもいなかった答えが返ってきたのでございます。

 でも、たった二本のコスモスが飾ってあるだけで、その後の一日がなんと充実したことか!

 着ぐるみを着て戦闘態勢に入り楽屋を出る時には、「いってらっしゃい。頑張ってきてね」。灼熱地獄にやられ、疲れた体を引きずって楽屋に帰ってきた時には「おかえり。よく頑張ったね」と。

 そんな風に語りかけてくれているような可愛いコスモスがあるというだけで、むさくるしいオッサン軍団が前日とは一変。皆優しい気分になれて、休憩時間はコスモスを真ん中に笑顔でお花のあれこれについて語り合ったのでございます。

 すっかり「オッサン汁」を吸収した着ぐるみで灼熱地獄を味わいましたが、「癒しのコスモス」のおかげで毎度リフレッシュ! 最初は何気なく飾ってくれたのでしょうが、結局、その場にいた全ての人たちの心を和ませてくれたコスモスは、「花の祭典を成功させたい」と願う、A君の気持ちそのものだったように思えるのでございます。

「花って人の心みたいなもの」

 あらためて、正気をまとうお花の「癒し」の威力に驚いたワタクシなのでございました。

 いつ終息するのかとイライラしてしまうのは、かえってアナタの体には悪影響ではございませんか?心のザワつきは、アナタの健康を損ねてしまうかも。お買い物のついでに買える「癒しの花」が、アナタを少しでも和ませてくれますように。

 遠いお空の向こうからお祈りしておりますよ~。

斑目茂美
記事一覧
開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


ほっこり癒し漫画/第77回「もふもふサマー」
【連載第77回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽのお...
【難解女ことば】蒲魚、何て読む? 予測変換出てこない…
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
8年前に“ゆるFIRE”した男 新NISAより確実なリターンは自分への投資
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(64)。多忙な現役時代を経て、56歳...
母親は夢を諦めなきゃダメですか?夫を「支えてあげて」の言葉が悔しい
 かつて漫画家を目指していた夫婦の絵里奈と拓郎。双子の子供ができたことを機に、夢を諦め堅気の生活をしている。  夜...
浮気より酷い夫の裏切り SNSには私の知らない「もう1人の彼」がいた
 かつて漫画家を目指していた夫婦の絵里奈と拓郎。双子の子供ができたことを機に、夢を諦め堅気の生活を暮らしている。 ...
妊娠妻の電話に出ない…いまだ夢見る漫画家志望の夫とワンオペ妻の軋轢
 初夏の印象が霞むほどの汗ばむ陽気の午前中。  林絵里奈は井の頭公園の池のほとりのベンチに腰を掛け、在りし日のデー...
「晩ごはん何?」焼肉、すき焼き却下でもやし炒め! 家族間攻防LINE3戦
 仕事で疲れて帰宅した時、一番楽しみなのは晩ごはんですよね! とはいえ、主婦としては毎日の晩ごはんのメニューを考えるのも...
【ファミマ】コンビニ衣類正直レビュー、ショーパンゆる履きはOKだけど
 ファミリーマートとファセッタズム(FACETASM)のデザイナー落合宏理氏が共同開発した衣類「コンビニエンスウェア」。...
【独自】すいかばか初の“夕方専用すいか”、気になる出来栄えは?
 すいか生産量全国47位、ごくごくレアな山梨県ですいか作りに情熱を注ぐ「寿風土(こどぶきふうど)ファーム」代表の小林栄一...
インフルエンサー退職願望のアラフォー、“発信=スキル”なる大きな勘違い
 普通の会社員を続けることに不安を感じる女性が増えています。周囲に自分の才能を活かして稼いでいるがいると、「自分も何か発...
職場やママ友“ケチな人”との付き合い方5選 1円単位で文句ブーブーは勘弁
「この飲み会、私はあまり飲んでないから、あなたたちが多めに払ってくれるよね?」「ここの料理、5,000円もするの? え〜...
背徳感がたまらにゃい♡ ガラステーブルの下から見る涼し気“たまたま”
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
夏場の観葉植物、様子が変!間違った育て方、救済法、最新便利グッズまで
 危険な暑さが続く夏。猫店長「さぶ」率いる我が愛すべきお花屋は古い平屋の建屋のため、エアコンをフル活用しても、毎日が熱中...
きっと、夫も気付いていた…40女が長年の“腐れ縁”にケリをつける日
 実は筆者には、結婚前から長く続いている“腐れ縁”があります。その相手を仮にP氏とします。
くねくねコロンは信頼の証♡ 無防備な“たまたま”をガン見しちゃおう
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
目的地は決めてない 見知らぬ町を深夜にふらつく解放感
 終電が終わって、深夜の踏切はしばしの休憩。また朝から大忙しだからね。  こちらは明日は予定もないから、見知らぬ町...