幸運の「桜」で不安もストレスも軽減!自宅でお花見をしよう

斑目茂美 開運花師
更新日:2020-04-15 06:00
投稿日:2020-04-15 06:00

知っているようで知らない桜のあれこれ

 日本の春といえば桜。

 海外の方に「日本で好きなものは何?」と伺うと、「スシ テンプラ サクラ」と、答えが返ってきます。

 京都や奈良など、いわゆる観光地と呼ばれるところには、必ずといってよいほど桜の木がございます。

 桜は昔の日本人にも好まれていたようで、古くは「古事記」の中で桜を思わせる花が「木花之佐久夜毘売」(このはなさくやひめ)という美しく儚い女神の花として登場してまいります。

 現代では、桜といえばソメイヨシノでしょう。桜の開花時期を意味する「桜前線」や、桜の開花宣言の基準になっているのも、このソメイヨシノでございます。

 意外と知られていないのが、「ソメイヨシノは日本が作ったクローンなのだよ」と、いうことでございます。

 ソメイヨシノは葉が出る前に咲く江戸彼岸(エドヒガン)と、大きな花の大島桜(オオシマサクラ)を交配させて作られた、実を採ることを目的としない完全鑑賞用の桜でございます。

 蕾は濃いピンク色なのに、咲くとなんともいえない優しく淡い色。小枝の先には球状にたくさんの花をつけるのが、ソメイヨシノの大きな特徴でございます。

 諸説ございますが、実はその歴史は浅く、江戸時代末期に染井村(現在の東京都豊島区駒込)の植木職人が品種改良したとされております。当時は桜の名所で有名だった吉野山にちなんで「吉野桜」と呼んでおりましたが、吉野山に咲いているのは山桜で別品種。

 でも、「どエライ勢いで流行ったこの桜は染井村が発祥だし……どうせ呼ぶならソメイヨシノにしようぜ!」と、この名前になったそうでございます。

 現在、日本に植えられている桜の8割は、この「ソメイヨシノ」。

 咲くと圧倒的で豪華絢爛なソメイヨシノは徳川幕府のイメージを一掃し、「これからの日本は中央集権国家になるんだよ~」というイメージを醸成するために、明治中期に政府の意向で日本全国に植えられたそうでございます。

 実を採ることを目的としたお花ではないので、人の手によって接ぎ木や挿し木でしか増やせません。

 そして、この日本全国に植えられたソメイヨシノは、「実は、一本から作られたクローンなんじゃない?」という説があることは、あまり知られてないでしょう。そして残念ながら、だいたい70年程度の寿命なのかも?と、言われております。

 DNA解析したところ、「オリジナルは東京上野公園の古木なんじゃん?」という研究結果もあるそうですが。いずれにしてもソメイヨシノは、日本が誇るオリジナル品種であることは間違いございません。

 会ったことないけど「昔の日本人サンキュ~!」という気持ちで、毎年ソメイヨシノを拝ませて頂いているワタクシなのでございます。

斑目茂美
記事一覧
開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

ライフスタイル 新着一覧


お疲れ様はNG、お元気様はOKのナゼ…職場のうざいローカルルール5選
 社会一般ではない通じない「職場独特のローカルルール」が存在する会社って多いですよね。入社したての社員からすれば、ドン引...
青空に踏切の音が映える 季節は秋でも絶対に手放せないもの
 ここ数年ですっかり浸透したものに男性の日傘がある。 「男が日傘なんて」という謎の気負いも、死を覚悟する日差しには...
たまたまもゴロンと全開!幸せそうなにゃんたま様に昭和CMを思ふ
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
中年のババア、もとい「中年女性」になった私たちへ
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
「聞いてよ!」「で、結論は?」せっかち君のLINEはタイパ重視ですって
 世の中には、1秒でも時間を節約したい「超せっかちな人」が存在します。なぜ生き急いでいるのかはわかりませんが、とにかく少...
#1 芸能界に執着する35歳女の密かな楽しみ。裏アカで吐き出す腹黒い本音
「いらっしゃい、シゲさん今日は早いんだね」  阿佐ヶ谷駅の北口の飲み屋街・スターロードにひっそりたたずむ小さなスナ...
#2「普通の女」に負けた美人は怨念まみれのSNSがバズり快感を覚える
【#1のあらすじ】  阿佐ヶ谷のスナックに勤務している紘子は、役者を目指しながらもくすぶっている日々。そんな彼女の...
#3「バカにされてる?」元彼のイヤミがつらい。女が椎名林檎を歌う理由
【#1、#2のあらすじ】  阿佐ヶ谷のスナックに勤務している紘子は、役者を目指しながらもくすぶっている日々。そんな...
「鉛筆なめなめ」「セクハラはやめて」悲しきおじさんビジネス用語3選
 会社に勤めている人なら、50代以上のおじさんたちが「おじさんビジネス用語」を使っているのを聞いたことがあるかもしれませ...
平日夜8時、話題のオーケー銀座店の惣菜コーナーに行き完全敗北した件
 10月17日、東京・銀座3丁目のマロニエゲート銀座2内に「オーケー銀座店」がオープンして話題になっていますね。銀座の一...
あなたにとっての「過去」はいつ? 過去を閉じ込めた空間で
 過去という言葉の意味が広すぎて、思い浮かべるイメージがまったく違うと気づいた。  ある人は自分が小さかった頃を、...
経験は「ナマモノ」…感情も感度も“錆びた大人”になっていませんか
 人生において経験は重要ですよね。これから先の未来や、あるいは後輩たちを助けられるかもしれません。  だけど昔の経験に...
15キロ太ったからつまんないの? “サイズ44”に教えられた自分の本音
 2度の出産と加齢と腰のヘルニアを経て、5年をかけて15キロ太りました。実はそれについては人が思うほどは気にしていない…...
奢り奢られ問題…リュウジ氏にもう港区くるなよ?の反論、私達が学ぶこと
 ネットを大いに騒がせた「奢り奢られ問題」。料理研究家のリュウジ氏のSNS投稿が火種となり、多くの意見が寄せられました。...
「出世したくない人」激増のナゼ 共通する特徴と4つの理由に妙に納得…
 令和の今、社会人の中でも「出世したくない」と考える人が非常に増えているようです。少し前まではどうにかして出世してやろう...
5年に1度の逸材にゃ!ノーブルすぎる“たまたま”に思わず合掌
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...