家庭内カーストが残酷…鬼嫁たちの“夫泣かせ”な在宅勤務事情

並木まき ライター・エディター
更新日:2020-04-27 06:00
投稿日:2020-04-27 06:00
 共働き家庭における鬼嫁は、在宅勤務中にも、鬼っぷりが消えない人もいるようです。魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析を得意とする並木まきが、鬼嫁たちの“夫泣かせ”な在宅勤務事情に迫ります。

1:家庭内カーストが加速

「夫婦ともに在宅勤務中です。けれど、在宅勤務になってからというもの、妻の性格の悪さに、改めてウンザリしています。

 と言うのも、妻は仕事をしながら、朝から晩まで僕にあれこれと家のことを指図。僕だって仕事があるのに『あなたの仕事は私よりも簡単でしょ』と平然と言ってのけ、僕をこきつかうんです。

 我が家は妻が専門職で、僕より年収も高い。完全に家庭内カーストができあがっていて、在宅勤務になったことで、さらにそれが、露呈している感じです……。怒らせると怖いので、指示が出るたびに渋々、仕事の手を止めて妻の要求に応えていますが、メンタル的にもしんどいです」(38歳男性)

 すでに家庭内カーストが存在していると、空気を変えるのは至難の技に。根拠の有無に関係なく「私のほうが、夫より上」と信じて疑わない鬼嫁ほど、夫を都合よくこきつかうのでしょう。

2:給料と同額のフリマ売り上げを要求

「僕の勤務先がクローズしていて、自宅待機中です。妻はもともと家でできる仕事をフリーランスで請け負っていて、そんなに大きな影響はないみたいですね。自宅待機中には給料が出ないので、家計は厳しくなる見込みです。

 それで、もともと性格がキツい妻からは、僕の私物をフリマアプリで売って、給料と同額のお金を用意するように言われました。でも、僕はもともと物を買わないので、売るって言っても必要なものしか手元になくて……。とてもじゃないけれど、給料と同額のお金なんて準備できそうにありません。

 これまでの生活費は、ほとんど僕の給料でやってきていたのに、さらに追い打ちをかけるような妻からの過酷な要求に言葉を失いました」(32歳男性)

 非常時には、お互いが協力しあっていく夫婦が一般的。しかし鬼嫁には、より多くの負担を夫に強いるタイプも多そうです。

3:身近な夫が部下代わり

「妻は小さいながらも自分のお店を持っている経営者で、僕は会社員です。うちは妻のほうが日頃から威張っている関係ですが、双方が在宅勤務になってからは、妻は僕を自分の部下のように扱い、有無を言わせずに仕事を手伝わされています。

 僕は僕で、在宅勤務中にやるべきことがたくさんあるんですが、妻にはまったく聞き入れてもらえず『スタッフみんなに在宅勤務してもらっているから、人手が足りない。夫なら、妻の仕事を手伝って当然でしょう』と、面倒な書類仕事などを僕に丸投げ。妻のお店を立ち上げたばかりの初期に、厚意でサポートしてあげていた時期があるので、僕は妻の業務については確かに詳しいんですけど……。

 とは言っても、僕自身の仕事に影響が出るくらい、いろんなことを押し付けてくる妻は鬼だなと思います。性格がキツいので、なんか言うと何倍にもなって返ってくるから、家の中の空気を悪くしたくなくて従っていますけどね……」(37歳男性)

 厚意で手伝うのと強要されるのとでは、夫の心理的な負担は大きく異なりますよね。頼みやすい人に面倒なことを押し付けるのは、鬼嫁らしいと言えばそれまでですが…。

 ◇  ◇  ◇

 鬼嫁が在宅勤務をすると、もっとも身近な存在である夫に火の粉が飛んでくるケースも。そんな鬼嫁たちに流されながら、在宅勤務に励む夫は、少なくないのかもしれません……。一日も早く平穏な日常が戻ることを願うばかりです。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ラブ 新着一覧


なんで付き合ってるの? 友達の彼氏に“ドン引き”したエピソード。カスハラに束縛男って無理すぎ!
 友達の恋愛は応援したいですよね。でも「その彼氏はやめておいたほうがいい!」と思うときもあるはずです。今回はそんな体験談...
恋バナ調査隊 2025-08-20 08:00 ラブ
「優しい男はモテない」説の真実…女が語る“ガッカリした”5つの瞬間。神対応は私だけじゃなかったの?
 多くの女性が理想の男性像に“優しい人”を挙げるものの、“優しいのにモテない男性”が存在します。この矛盾はいったいなぜ生...
恋バナ調査隊 2025-08-19 08:00 ラブ
彼氏に「見知らぬ土地で置き去り→バックレ」って最悪じゃん! 人間性終わってた男の最低エピ5連発
 恋愛は、人の数ほどストーリーがあります。胸が熱くなる純愛エピソードもあれば、時には信じられない最低最悪彼氏に出会うこと...
恋バナ調査隊 2025-08-19 08:00 ラブ
「ホテル行かん?笑」にキモッ!男友達との友情が崩れたLINE3選。冗談でもムリだけど
 あなたは、男女の友情はあると思いますか? もちろん「ある」と答える女性もいるでしょう。でも、友達だと思っているのはあな...
恋バナ調査隊 2025-08-17 08:00 ラブ
「女の役目でしょ」帰省を拒む妻がムカつく――47歳夫の譲れない家族観。絶対に同行させたい理由とは
「冷酷と激情のあいだvol.259〜女性編〜」では、コロナ禍に定めた「夫の実家にはもう帰省しないでいい」というルールを、...
並木まき 2025-08-16 11:45 ラブ
「夫と子どもで帰省してよ!」妻から“夫婦のルール”を破る男への抗議。義母と相性最悪なのになんで?
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-08-16 11:45 ラブ
「私と結婚してほしい」障害のある恋、成就した女が決めた5つのルール。捨てられる女との違いはどこに?
 世の中、不倫の話題で持ちきりだ。2024年に実施された調査によると、既婚男性の約2人に1人、既婚女性の約3人に1人が婚...
蒼井凜花 2025-08-15 11:45 ラブ
鈴木亮平似のアドバイス男、“頼りがいがある”のは幻想だった。「いい女になれないよ」に絶句…!
「もっと痩せた方が可愛いよ」「笑うときに口元を押さえると品が出るよ」  そんな“アドバイス”を、あなたはどこまで許...
おがわん 2025-08-15 11:45 ラブ
ダメ男を“理想の夫”にアップデート! 5つの成功例を教えます。プライド激高→「洗濯したよ♪」に変えたテク
 夫に対して「家事を積極的にやってほしい」「考え方を変えて欲しい」と思っている女性は必見! 今回は、夫を進化させる方法を...
恋バナ調査隊 2025-08-15 08:00 ラブ
イメージと違う!“写真詐欺”をどう回避する? 肩にフケ、明らかにおじさん…プロにお願いする時のコツ
 近頃話題の女性用風俗。ドラマやマンガでは、イケメンが気持ちよくマッサージしてくれるので、利用したくなるかもしれません。...
内藤みか 2025-08-14 11:45 ラブ
違うのに~! 彼氏に「浮気」を疑われた5人の体験談。首元のこれ、キスマークに見えちゃうの?
 男性に彼女の浮気に寛大なのかと聞くと「彼女が浮気をしたら別れる」と考える男性はかなり存在します。  そんな相手に...
恋バナ調査隊 2025-08-14 08:00 ラブ
イケオジが豹変!暴走する“勘違いおじさん”のリアル。「今日もキレイだね」大量に届くメッセージに戦慄…
 SNSで頻繁に話題にのぼる“勘違いおじさん”。自己評価がやたら高く「まだまだ俺は若い、イケる!」という勘違いのもと、だ...
浮気男に制裁! 街中で壮絶な修羅場…からのプロポーズにえっ? 怒涛の急展開に妊婦が下した決断
 出会いのきっかけとしていまや定番のマッチングアプリ。近年ではその出会いが結婚につながることも多いそうで、純粋な恋愛に活...
くらげ 2025-08-12 11:45 ラブ
浮気じゃないの!? 彼を疑った4人の末路。朝帰りで暴言→マジで仕事関係だった…
 好きな気持ちが強すぎて、彼氏の浮気を疑ってしまうときもあるでしょう。しかし、勘違いで責めれば彼氏に冷められるかもしれま...
恋バナ調査隊 2025-08-11 08:00 ラブ
駆け引き大失敗! 送って後悔したLINE3選。匂わせが「遊んでる女」認定で終わった
 好きな人の気を引くため、あるいは言ってほしい言葉を引き出すためにLINEで駆け引きする人もいるでしょう。でもその駆け引...
恋バナ調査隊 2025-08-10 08:00 ラブ
「俺ね、経営者なんですよ」慰謝料を拒否する夫のバカげたプライド。妻を“勝手に逃げだ”と非難する心理
「冷酷と激情のあいだvol.258〜女性編〜」では、5年前に離婚をした元夫から一方的に悪口を言われ続けている里香さん(仮...
並木まき 2025-08-09 11:45 ラブ