「コロナを機に目が覚めた」元不倫男の身勝手すぎる心変わり

並木まき ライター・エディター
更新日:2020-05-10 06:06
投稿日:2020-05-09 06:00
 男女の関係では、交際相手の不可解な行動に悩む人も少なくありません。カップルでも、価値観や物事の判断はそれぞれ。ひとつの出来事への解釈や目的が、男性と女性では異なるケースも多いです。男性と女性では、関係の終わらせ方についても、思惑が大きく異なる場合もしばしば起きています。
 魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析を得意とする並木まきが、コロナ禍において別れを選ぶことになった不倫カップルから聞いた、“相手に理解されなかったホンネ”から、今回は不倫をしていた男性の言い分をお届けします。

「いつか終わりにしないと」と思っていた

「冷酷と激情のあいだ〜女性編~ #5」では、突然、不倫相手から別れを告げられたRさんの言い分をご紹介しました。では、恋人であった男性のTさんは、この出来事をどう捉えているのでしょうか。

「Rとは、1年以上付き合ってきましたけど、ぶっちゃけカラダだけの関係って言うか、セフレみたいな間柄だったんじゃないかなと思います。彼女から離婚をせがまれたこともないし、俺に家庭があることも気にしていないように見えたから、彼女も俺をセフレとして必要としているんだと思って付き合ってきました。

 デートもまぁ楽しんだけど旅行とかの遠出はしたこともないし、僕の一番の目的はセックスでしたね。家庭に不満があるわけでもなかったんだけど、妻とは子どもが生まれてからレスだったので、性欲をなんとかしたいってのが大きかったです。仕事の関係で知り合った子だったので、ビジネスの話ができたことや、仕事への価値観が近かったから、会話も面白く、Rは浮気相手として申し分のない女性でしたよ。

 だけど、コロナの問題が出てくる前から『いつまでもこんなこと続けられないな』と思っていたし、妻と離婚してRと再婚するなんてまったく考えていなかったので、Rのためにも、どこかで終わりにしないとな、とは思っていました」

家族のために奔走する妻

 サバサバとした不倫関係は、男性からは「都合のいい関係」に受け取られるケースも少なくありません。離婚をする気がさらさらない男性の場合、不倫を続けながらも、どこかで「いつか終わりにしないと」と考えているのも、よくある話です。

 そんなふうに漠然と考えていた矢先に、コロナ禍に見舞われたTさんは、自分に対して疑問を抱くようになったそうです。

「コロナの問題がだんだんと深刻になってきて、世間が落ち着かなくなってきたのと同時くらいに、僕自身、不倫をしている自分に『何をしているんだろう』って、疑問を感じ始めたんです。家に帰れば、妻が感染防止のために家中をアルコールで消毒して清潔にしてくれていて、専業主婦である自分や子どもが、外出時に万が一にも感染しないよう、食料品の買い物も細心の注意を払ってくれていて。とにかく必死で、コロナから家族を守りたいっていうのが妻の様子からヒシヒシと伝わってきました。

 それなのに、俺が外でセフレと会うのもおかしな話だし、俺は俺で、家族を生涯かけて守るって決めていたはずなのに、この一年、何をしてきたんだろう? って思い始めちゃって……。急に、不倫をするのがばかばかしく感じたし、虚しいなって思ったんです。それで、次にRに会ったときには、そういう話をして関係を終わりにしようって決めました」

 そして、別れ話をするつもりで向かった最後のデート。しかし、そこでTさんはRさんに別れ話を告げることはできなかったと言います。そのワケとは?

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

ラブ 新着一覧


元夫と肉体関係にある42歳女性「私は彼女でも妻でもない」
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2022-06-01 12:28 ラブ
罪悪感なく元妻を抱く男性「ソッチは嫌いじゃないですから」
「冷酷と激情のあいだvol.87〜女性編〜」では、元夫であるマサカズさん(仮名)と将来的な話が何もないままセフレ関係が続...
並木まき 2022-06-01 12:30 ラブ
夜の営みも“女優”であれ!離婚回避のために思考を切り替える
 男女問題研究家の山崎世美子(せみこ)です。約8割のご夫婦が恋愛結婚ですが、離婚理由の男女とも第1位は「性格の不一致」。...
山崎世美子 2022-04-23 06:00 ラブ
男ウケのいい顔の特徴って?色気やフェロモンを感じる部位も
「男ウケのいい顔になりたい」と、思っている女性は多いはず。でも実際には、男性が感じる女性の「モテ顔」は女性が感じる感覚と...
恋バナ調査隊 2022-04-22 06:00 ラブ
「本命の女にはしないよ」一流男性が明かすシビアな検査項目
 涼香(リョウカ)と言います。銀座で長らくお仕事をさせていただいています。といって、接客型のクラブではなく、カウンター越...
涼香 2022-04-29 15:00 ラブ
急増する“貝男子”の生態 激戦を制しアプリでやり取りすると…
 コロナ禍以降、マッチングアプリで女性に話しかけられない、貝のように口を閉ざしている男性が増えています。  プロフィー...
内藤みか 2022-04-21 06:00 ラブ
性欲が強い男は“テカ顔”!?「夜の営み」改善は人相学にあり
 統計学のひとつに「人相学」というものがあります。顔立ちから“人となり”を判断するものですが、中には性欲の強い人に共通す...
恋バナ調査隊 2022-04-21 06:00 ラブ
ほっとけないよ! 男性が「何かやってあげたい」女子の特徴
 よく男性に食事を奢ってもらえたり、仕事を手伝ってもらったり、助けてもらえる女性っていますよね。自分自身も男性に、「やっ...
若林杏樹 2022-04-20 06:00 ラブ
30代40代独女の鬱憤 “結婚願望ゼロ彼氏”でも嫌いになれない
 これ以上婚期を逃したくない30代、40代の女性にとって、彼氏が「結婚する気がない」と知った時ほどつらいものはないでしょ...
恋バナ調査隊 2022-04-20 06:00 ラブ
不倫サレ離婚した男の告白「深い傷は7年経っても消えない」
 ステップファミリー5年目になる会社員ライターひでまるです。大学卒業と同時に、当時付き合っていた彼女と結婚→当時の妻に2...
仏人形のオルゴール!彼からの嬉しくないプレゼント爆笑エピ
「彼氏からもらうプレゼントなら、どんなものでも嬉しい!」と思っていたはずなのに……。愛ではカバーできないほど、センスを疑...
恋バナ調査隊 2022-04-18 13:09 ラブ
年下彼氏との結婚ってどうなの?年齢差の不安は解消できます
 アラサー&アラフォー世代の中には、だんだん結婚を焦る気持ちが出てくる人も多いでしょう。でも、そんな“待ったなし”のタイ...
恋バナ調査隊 2022-04-17 06:00 ラブ
交際4カ月でセックスレスに悩む女 彼は草食系じゃないはずよ
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2022-04-16 06:00 ラブ
Hな気分にならない…アプリで出会った彼女に疑問を持つ男
「冷酷と激情のあいだvol.86〜女性編〜」では、2歳年上の恋人・タカヒロさん(仮名)と交際4カ月でセックスレスに陥り悩...
並木まき 2022-04-16 06:00 ラブ
ダサくても我慢「婚活コーデ」気合い入れすぎは引かれるもと
 婚活中の女性は、第一印象を良く見せることに全力を注いでいるでしょう。でも、頑張るがあまり「気合い入れすぎじゃね?」と、...
恋バナ調査隊 2022-04-16 06:00 ラブ
末期ですか?恋愛したいけど「めんどくさい」と思うワケは…
 恋愛はしたいけど、付き合った後にめんどくさいのが嫌でそれ以上進めない……。こんな悩みを持っている女性は意外と多いようで...
恋バナ調査隊 2022-04-15 06:00 ラブ