これは、投薬治療の末に、手術で甲状腺を全摘し完治に至った筆者が、2年間の闘病生活を振り返るドキュメンタリーです。
術後2日目で痛みはだいぶ和らぐように
術後2日目。この日から食事は、完全なる常食(普通のメニュー)となりました。
入院中の唯一のお楽しみは「食事」と言っても過言ではなく、あとから自分のスマホを見返したら、食事の写真しか残っていなかったのが印象的です(笑)。
傷口を中心とした、首や喉の強烈なつっぱり感や、飲み込む際に引っ張られるような違和感はあるものの、我慢できない程度ではありませんでした。
傷口の痛みに関しては、手術当日には、かなり強い痛み止めを点滴してもらいましたが、その後は「なんとか我慢できる程度」だったので、元来、薬を飲むのがあまり好きではない私には、手術翌日からは、痛み止めは飲まずに過ごしました。
無理をする必要はまったくなかったのですが、重い痛みは感じるものの、手術直後のような鋭く切り裂かれる痛みではなかったので「痛み止めを飲むほどではないかな~」と思ったのです。
ドレーンと筋肉の張りが気になる
また、このころの傷口の印象は「傷が盛り上がっている」という感じで、手で触れるとボコっと、傷口まわりに違和感がありました。でもこれも、他のことをしているときには、気にならない程度。
それよりも、このタイミングで体調的に気になったのは、「ドレーンはいつ抜けるのか?」と、「手術前から苦しんでいた筋肉の異常は、いつごろ楽になるのか?」です。首から2本飛び出しているドレーンは、慣れてしまえばさほど邪魔ではないものの、見るたびに生々しくて、いかにも病人!(当たり前だけど)の様相が苦手で「早く抜けるといいな~」と、その日を心待ちにしていました。
また、手術前から苦しんできた筋肉の異常な張りは、手術を終えて少しは和らいだ感覚がありましたが、劇的な改善には至らず、相変わらずペタペタと全身に湿布を貼ってしのいでいました。
しかし、回診にきてくれた医師に尋ねてみるも、筋肉に関しては「少し時間がかかるだろう」との回答。これにはちょっとガックリでしたが、その他の不調は手術によって瞬時に消えたので、まぁヨシとしよう!
入院中、ドクターによる診察がない日には、とにかくやることがなく、療養に努めているといった過ごし方でした。
食事をし、テレビを見て、身体のために院内を少し歩いて……の繰り返し。術後のお見舞いは身内だけにしてもらっていたので、毎日すっぴんで、だらだらと病室で過ごしました。
3日目でドレーンが抜けた!
そして術後3日目。念願のドレーンが抜けました。
ドレーンを抜くときは、けっこうな処置なのかな…とビクビクしていたのですが、ドクターがスポンっ!と抜くだけで一瞬にして終わったのには、いい意味で衝撃を受けました(笑)。人間の身体って、強いんですね。
また、ドレーンの入っていたところにも、傷口のような痕が残ります。私の場合、左右2箇所で、ここにもテープが貼られ、閉じるのを待つことに。余談ですが、だんだんに薄くはなったものの、このドレーンの痕が完全に目立たなくなるのには、術後半年程度かかりました。
そんなこんなで療養生活を送っていた私に、朗報が。順調に回復しているので、退院日が1日早まり、術後5日目に退院できることが決定しました。
早く家に帰りたいと思っていたので、これは本当に嬉しかったです。
そして迎えた退院の日ーー。
次回に続きます。
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