コロナ禍で失われたイケメンとの濃厚接触について考える

内藤みか 作家
更新日:2020-07-16 06:00
投稿日:2020-07-16 06:00
 新型コロナウイルス拡大防止のためにソーシャルディスタンスが取られるようになってから、もう3ヶ月以上が経ちます。緊急事態宣言が発令されて以降、なかなかイケメン役者さんとの遭遇ができない状況が続いています。いま、改めて舞台鑑賞の何が幸せだったのかを思い返してみることにします。

イケメン役者を応援するという幸せ

劇場で推しを応援する楽しみは…(写真:iStock)
劇場で推しを応援する楽しみは… (写真:iStock)

 私はイケメン評論家という副業を名乗っているほど、イケメン観察が趣味です。これから売れそうというイケメンを見つけ出し、応援することも楽しみのひとつです。いいなと思ったイケメン役者さんの舞台に足を運び、じっとそのお姿を追うだけでかなり幸せです。

 そして、イケメン舞台役者さんを応援する時の楽しみは、舞台を鑑賞することだけではありません。終演後にお楽しみタイムが設けられていることがあり、そこでは触れ合えることまであったのです。

最前列で拝める幸せ

 いわゆるイケメン舞台の多くは、最前列、もしくは前方3列ほどをスペシャルシートとして販売しています。通常よりも2-3千円ほどチケット代が高いのですが、限定ブロマイドなどのおまけが付くことも多く、そしてなにより、近くでイケメンを見つめることができるので人気です。

 私は推し役者様を初めて最前列で観た時、汗の輝きや流した涙までもがはっきりわかり、なんて尊いんだ!と震えるくらい感動しました。そして最高の楽しみはアフタートークがある公演です。トーク中は演技をしていないので目線を客席にくれるのです。目が合った気がした時はもう、たまりません。「推しに今日自分が来ていることを知ってもらいたいから、最前列を買ってしまう」と言うファンの女性もいます。

内藤みか
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作家
著書80冊以上。大学時代に作家デビューし、一貫して年下男性との恋愛小説を書き綴る。ケータイ小説でも話題に。近年は電子媒体を中心に活動。著書に「あなたに抱かれたいだけなのに」など。イケメン評論家として、ホストや出張ホストなどにも詳しい。
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