在宅勤務で見えた…夫の“亭主関白な素顔”に愛情をなくした妻

並木まき ライター・エディター
更新日:2020-08-15 06:26
投稿日:2020-08-15 06:00

コロナ禍が変えた夫婦の関係

「お互いに、もういい大人だし」と、新婚時代もベタベタした関係ではなく、むしろ落ち着いた夫婦だったと言う妻Tさん。30代後半での再婚だったので、互いのライフスタイルを変えずにいられる環境には、居心地の良さを感じていたそうです。

 しかし、コロナ禍に突入し、状況は一変。

「夫婦ともに在宅勤務が基本となり、今も続いています。そうなると、夫と一緒にいる時間が格段に増えたんですが、これが本気できつくて苦痛。

 これまでは、お互いが好き勝手にやって、“帰ってくる場所はここ”って感じの夫婦関係だったので気楽でしたが、在宅勤務になってからというもの、夫はイライラしている日が多く、さらに今までは要求してこなかった“完璧な家事”を私に強要するようになったんです」

 職場に行っていたころには、家事分担は適当で、掃除は家事代行サービスを使うなど、都会のDINKSらしい生活を送っていたそう。

 しかしコロナ禍になり「家にいるなら、家事は自分たちで」となった揚げ句、夫からは「家にいるなら妻らしく、完璧な家事をしろ」とモラハラとも受け取れる主張が増えたとTさんは言います。

「夫の言い分では、“外に働きに行っているときは通勤時間もあるし、家事が手抜きでも仕方ない。だけど、家で仕事をするなら、通勤時間に当てていた時間を使って、完璧な家事ができるだろう”って言うんです。

 そういう考え方もあるかもしれないけれど、ならば夫だって、条件は同じじゃないですか。

 彼はまったく家事をしないうえに『本来、家事は女がやるもの』という古風な価値観を押し付けられても、戸惑います。

 最初のうちは、それで夫婦仲がうまく回るならと我慢していましたが、在宅生活が長くなるにつれ、夫への違和感のほうが大きくなりましたね」

話し合いは平行線のまま

 何度か話し合いを経ても、夫の価値観は揺らがず、激しい口論になるばかり。結婚前には見せなかった夫の“亭主関白な一面”も垣間見え、もはや愛情が冷めてしまったとTさん。

「実は、何度か離婚したいって話もしました。だけど夫には本気だと受け取ってもらえていません。コロナ禍は長期化しそうですし、このままの生活が何年も続くのは困ります。

 夫が離婚の話し合いに応じてくれないならば、もう少ししたらアパートでも借りて、まずは別居に踏み切ろうかなって密かに思っています」

「離婚したい」と言っても、喧嘩の延長としか思ってくれない夫にもイライラが募っているTさんは、今の生活に限界を感じています。

 さて一方、夫のOさんにも、また別の言い分があるようで……。

 次回は、夫・Oさんの心情をお届けします。

【並木まきオンラインサロン】スマホ時間で毎日を楽しく!

 コクハク内の並木まき公式オンラインサロン「#まきコク」では、現在新規メンバーを募集中。

 自宅でライタースキルの資格が取得でき、大好評の「オンラインライター講座」、悩める妻をサポートする「集まれ!毒義母の森~ヨメノミカタプロジェクト~」など多彩なコンテンツ。

 いつものスマホ時間を使って自分磨きしてみませんか?

↓詳細はこちら↓
https://salon.kokuhaku.love/namikimaki

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ラブ 新着一覧


本当にいい男の3つの特徴♡出会い方&選ばれる女性の条件は?
 たとえ結婚できたとしても、相手がどんな男性かによって、女性の幸せは大きく影響されます。だからこそ、事前に「本当にいい男...
恋バナ調査隊 2021-07-01 06:00 ラブ
“彼が会いに来る女性”と“彼が会いに来ない女性”の違いとは?
「彼がなかなか会ってくれない……」。これがコロナ禍での女性の大きな悩みとなっています。コロナ禍前は週1で会っていたのに、...
内藤みか 2021-07-01 06:00 ラブ
男性からスキンシップする4つの理由&パーツ別の男性心理♡
 男性のスキンシップには、「脈あり」と「脈なし」の両方の気持ちが隠れています。気になる男性からスキンシップされて、「これ...
恋バナ調査隊 2021-06-30 06:00 ラブ
元カレと復縁したい! 本気でヨリを戻すための最善策って?
 彼氏に振られると、つらくてつらくてたまらないですよね。何をするにも別れた彼氏のことを思い出して、何も手につかない。 そ...
若林杏樹 2021-06-30 06:00 ラブ
婚活疲れのオトナ女子に告ぐ!「第3の縁」気が付いていますか
 甘美な欲望に貪欲かつ忠実なオトナ女子に、オススメの作品を紹介する「コクハク」発のBOOKレビュー。今回は婚活疲れでヘト...
内埜さくら 2021-06-29 06:00 ラブ
恋愛で傷つくのが怖い…そう感じる5つの原因&脱出方法は?
 恋愛がしたくても「傷つくのが怖い」という理由で、恋愛から遠ざかっている人が少なくありません。でも、「このままだと、いつ...
恋バナ調査隊 2021-06-28 06:00 ラブ
人生なんとなく不安症候群!?漠然とした不安を払拭するには
 劇的な不幸が襲ってきたわけではないけれど、ずーっと漠然とした不安が目の前にずっとある。そんな「人生なんとなく不安症候群...
七味さや 2021-06-28 06:00 ラブ
“オカン化”してない?彼から恋愛対象外にされる理由&対処法
 恋愛中の女性がやってしまいがちなのが、彼氏にあれこれ世話を焼いて「オカン化」してしまうこと。一見、オカンのように慕って...
恋バナ調査隊 2021-06-27 06:00 ラブ
どうして?自宅に招いた途端に音信不通になった彼に悩む女性
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2021-06-26 06:46 ラブ
別れ話をしなくちゃダメ?男性が突然連絡を絶った意外な理由
「冷酷と激情のあいだvol.44〜女性編〜」では、自宅に招いた途端に音信不通になった恋人に対して戸惑う女性・Hさんの叫び...
並木まき 2021-06-26 06:28 ラブ
純粋さが胸を打つ♡ バカップルの天然すぎる爆笑LINE5選!
 他人のカップルのLINEを覗く機会って、少ないですよね。今回は、そんなLINEの内容を偶然知ってしまった友人が思わずシ...
別れ話を切り出された…対応を誤ると“悪夢”は突然やってくる
 男女問題研究家の山崎世美子(せみこ)です。彼との関係がしっくりといかない……倦怠期? 嫌われた? と薄々気づいていなが...
山崎世美子 2021-06-26 06:14 ラブ
男性のヒゲから読み解く深層心理&性格♡ 彼はどのタイプ?
 あなたは、男性のヒゲが好きですか?「ヒゲは不潔なイメージがあるから苦手」という人や「ヒゲの生えている男性のほうがワイル...
恋バナ調査隊 2021-06-25 06:00 ラブ
“体の相性”が良いってどういうこと? 判断する5つのポイント
 女友達と赤裸々に恋愛トークをしている時、彼氏との“体の相性”について話すこともあるのではないでしょうか? でも、中には...
恋バナ調査隊 2021-06-25 06:00 ラブ
積極的だと逆効果? “恋愛やりすぎアプローチ”7選&注意点
 女性から男性にアプローチするのは、とても勇気がいること。本気だからこそ「絶対に彼を振り向かせたい!」と、意気込んでいる...
恋バナ調査隊 2021-06-24 06:00 ラブ
元カレと比べてない?彼氏ができない人の残念な思考パターン
 近ごろ出会った男性とデートをしてもいまいちピンと来ない——。自分の感覚を信じるのはすごくいいことなんですが、歴代彼氏や...
若林杏樹 2021-06-23 06:00 ラブ