それなのに、なぜか強めに叱っても子どもはニヤニヤ笑っている……。理解し難い子どもの行動に、言ってることが伝わらない? もしかしてバカにしてるの? そんな不安がよぎります。今回はそんな子どもの心理についてお答えします。
かまって欲しいからわざと気を引かせようとしている訳じゃない
叱られても怖くないから、ニヤニヤ笑っている。構ってほしいから、叱られても笑っている――。
その可能性もゼロではありませんが、こうした子どもの行動は、怒っている親の姿を見て「もう怒らないで。ほら笑って」と笑顔を誘い出し、その場を終わらせようとする子どもながらの知恵だと私は考えます。
ニヤニヤしながら聞いている姿を見ると「この子、人の話を聞いてるのかしら?」と不安になったり、笑っている姿に負けてこちらも釣られて笑ってしまい、もういいか……なんてこともあったと思います。
そう、話が逸れるように子どもが考えた、注意をかわす術なのです。
「笑っていて欲しい」というメッセージ
注意したことは届いてないの?と思うかもしれませんが、そんなことはありません。
怒っている大人に対して「怒らないで」と直接言えない代わりに、許してもらおうとする子どもなりの方法なのです。
子どもはお母さんの笑った顔が大好きなので、笑ってもらうためのはどうしたらいい?と考えます。
とはいえ、注意しなくてはいけない時は、しっかりち伝えることも親の役目。心を鬼にして、笑っても何も変わらないとう事実を淡々と伝えることも大切です。
子どもの周りをとりまく環境の見直しを
ひょっとすると、怒られても笑っていたら許してくれる大人が、周りにいるのかもしれません。
その場合、周りにも協力をお願いし、その方法は通用しないこと、そして本来怒られていた理由と改善点を伝えるよう協力してもらいましょう。
大人が一貫性のある行動をとることで、子どもは笑っても解決しないということを学ぶことができます。
子育てに必要なのは忍耐と信じる心
保育園で働いていると、同じことを何回言ってもなかなか変わらないので、これで大丈夫なのかな?と感じる瞬間は日常茶飯事でした。
伝わっているのか不安で少し大きな声をあげてしまい、子どもが泣いてしまったこともありましたが、今思えば「泣いている=反省している」というわけではなかったと思います。
大切なことを伝えたあとには、「信じてるから」と言って終わらせること。子どもは何度伝えてもわからず、あの手この手で逃れようとしてきますが、それもまた成長だと認めながら、思いが届いていることを信じ、何度も諦めずに伝えてみてください。
小さい頃は自分の欲求を抑えることも難しいので、できるようになるまでの過程だと思いながら見守ってあげてくださいね。
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