「八重のユリ」は花粉問題もクリア
「ユリって家に飾るのは苦手。だってユリってさぁ……」と思っているアナタ。
おっしゃりたいこと、わかります!!
でも、実はこの「八重のユリ」、見た目が美しいというだけでなく、長年多くの人のユリにまつわるお悩みをズバッと華麗に解決しております。
ユリ嫌いの最大の原因。それは「花粉問題」でございます。
ユリは咲き始めると、徐々にオシベが顔を出し始めます。
すぐにその花粉の塊りを取り除けば問題がないのでございますが、うっかり取り除くことを忘れると、時間の経過とともに油分を含んだ花粉が粉を吹き、花びらばかりか周囲を花粉で汚してしまうのでございます。
ひとたび、花粉がお洋服に付着してしまうと大変に厄介なのでございますが、「八重のユリ」はオシベがほぼゼロ! つまりは、花粉がほぼゼロ。あるのは、幾重にも重なった芳しい香りを放つ美しい花びらのみ!
悩ましい「ユリ花粉問題」は、「花粉ほぼゼロ」という驚きの解決方法で、華麗にズバッと収束したのでございます。
ユリってもともとは種でございます
「なに言ってんの。ユリは球根でしょ」と思ったアナタ。
そうです。ユリは球根です。ですが、その球根ももともとは「種」が膨らんで変化したもの。
もちろん、すぐに花が咲くわけではございません。
ユリの新品種の開発は、ユリの育種家が交配・受粉により採取した種子から、恐ろしいくらいたくさんの球根を作るところから始まります。
土の中で育成させて咲いた個体差のあるユリの中から検査と評価を繰り返し、将来性のあるユリの球根だけを残して、残りは全て廃棄していきます。
およそ27万を超える種子から選ばれた、たった3品種のユリの球根だけを残して……。
小さな種から育種家と生産農家の11年以上もの長い歳月をかけて、ワタクシたちのもとへ届けられるユリという「贈り物」。
その中でも「八重のユリ」は、すさまじい生き残り競争でたまたま出会えた奇跡の花なのでございます。
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