元欅坂46平手友梨奈&長濱ねる 意外な7つの共通点を超考察!

こじらぶ ライター
更新日:2020-09-12 06:00
投稿日:2020-09-12 06:00

大切にしてきたラジオ 久しぶりで緊張

 今月8日、元欅坂46の長濱ねる(22)が「ACTION」(TBSラジオ、月曜~金曜15時30分~)に、平手友梨奈(19)が「TOKYO SPEAKEASY」(TOKYO FM、月曜~木曜深夜1時~)にそれぞれ生出演。長濱はクリープハイプのボーカルで小説家でもある尾崎世界観(35)と、平手はRADWINPSの野田洋次郎(35)とトークを繰り広げた。

 欅坂46では平手はダークで孤高なセンター、長濱はキラキラ可愛らしく優等生といった真逆なイメージを持たれていたが、グループ結成当初にお互い最初に心を開き合い、「根底が一緒」で“ソウルメイト”のような関係にあった(「BUBUKA」2016年8月号、長濱インタビューより)。そして、今回のそれぞれのラジオ出演でも、世間からは意外と思われるような7つの共通点が見えてきた。

 平手と長濱は欅坂46時代にそれぞれメインパーソナリティーを務めたり、レギュラーコーナーを持つなどラジオという媒体をとても大切にしてきた。だが今回は見知らぬ環境、年上で尊敬する男性アーティストとの対談、久しぶりのラジオ出演で双方ともに緊張を隠せない様子だった。

 ラジオ出演自体は平手が欅坂46脱退後の今年3月、自身のレギュラーコーナーを卒業して以来の約半年ぶり、長濱は欅坂46卒業日の昨年7月末以来の約1年1カ月ぶり。自分たちがメインで進行を務めていた当時に比べると恐る恐る委縮した声色から会話がスタートし、徐々に慣れていったようだった。

“今の環境”から出たくてアイドルを目指す

 長濱は尾崎から「アイドルになろうと思ったきっかけはなんだったんですか」と問われ、「今の環境から出たい」と思ったことがきっかけでオーディションを受けたと明かした。平手も全く同様のことを「ROCKIN'ON JAPAN」(2019年6月号)で語っている。どちらもキラキラしたアイドルになってチヤホヤされたかったわけではなく、地元から、その時の環境から飛び出したかったのだ。

見えない声に悩まされた

 平手は野田との対談の中で「(ファン・世間一般から)プロ意識が無いとすごく言われた。(そういう声を)聞きたくなくても届いてきたりしちゃったので、そのときはやっぱり凄く悩んだりしてはいたんですけど」と明かした(これについては、「途中からプロ意識ってなんだろう? 人それぞれ違うんじゃないか? と思うことで気にしないようにしていた」とも語った)。

 このことに限らず、平手は以前からネット上での誹謗中傷に苦しみながら、避けようとしてもどうしても目に付いてしまうことを打ち明けてきた。

 一方、優等生のように見えた長濱も、人気者がゆえに小さな言動の揚げ足を取られ猛烈なバッシングに遭い続けた。自身の卒業イベントではファンへの手紙で感謝を述べつつも「見えない言葉に眠れないこともあった」とし、「人前に立つことから距離を取りたい」と一旦芸能界の仕事から身を引く趣旨を伝えていた。

 壮絶な叩きに遭いながらもステージに上がる恐怖と闘い続けてきた2人は、互いに共感できるところも多いのではないだろうか。

できないことはできない

 平手は今回の対談で「歌詞が自分とリンクしていないとなかなか表現が難しかった」と、その時の心情に合わない楽曲には入り込めないことを素直に認めていた。これまでに幾度かライブ構成自体に納得ができず、100%のパフォーマンスが出せなかったこともある。前述の「プロ意識」とは何かという問題にも通じることだが、自分に嘘をついてまでファンの期待に応えるよりは、納得していないことを正直に伝えたり、届けたいと思うことを120%の力で表現することが彼女にとっての「プロ意識」なのではないだろうか。

 一方の長濱は「クランクイン!」(2020年9月8日配信)のインタビューで「最近ようやく『できないことはできない』と、素直に言える大切さを実感するようになった」と言い、「任せていただいたのに100%の力を出せないのは申し訳ないという気持ちからで、反面、自分でやると決めたからには精一杯打ち込もうと考えている」と仕事への責任感について語っていた。

 実際、長濱は今年7月に芸能界復帰以降、自身が本当にやりたいことに絞って仕事を引き受けているように見える。欅坂46の宣伝隊長ともいわれ、グループ内外のあらゆる仕事を全方位にニコニコとこなして放電しきってしまった過去の経験も生かしつつ、平手の仕事に対する愚直なまでの「プロ意識」に感化された部分もあるかもしれない。

こじらぶ
記事一覧
ライター
STARTO ENTERTAINMENT、秋元康系女性アイドル、ローカル、地下アイドル等数々の現場を経験。Xでもご意見を募集しております。

関連キーワード

エンタメ 新着一覧


トラコ入学、伊藤沙莉は表情筋を自由に操る女優…男装の山田よねにも注目
 昭和7年。晴れて「明律大学女子部法科」に入学した寅子(伊藤沙莉)のクラスには女子の憧れの的の華族令嬢・桜川涼子(桜井ユ...
桧山珠美 2024-04-08 18:38 エンタメ
“お騒がせ”青井実アナが心機一転、なにわ男子の道枝駿佑と似てるって⁉
 世の中の人がNHKに持つイメージといいますと、「真面目」「お堅い」「地味」といったところでしょうか。  そんな中...
逃げ恥の百合ちゃん役が“頭のいい女は頭の悪いふりをするしかない”発言
 穂高(小林薫)に出くわしたことで女子部への出願が母・はる(石田ゆり子)にばれてしまった寅子(伊藤沙莉)。  娘に...
桧山珠美 2024-04-05 15:30 エンタメ
「虎に翼」語りは尾野真千子 NHKアナと俳優のナレーションの違いは?
 寅子(伊藤沙莉)がお見合いに苦戦する中、親友の花江(森田望智)は寅子の兄・直道(上川周作)との結婚準備を順調に進めてい...
桧山珠美 2024-04-05 15:14 エンタメ
「虎に翼」シン・朝ドラの予感!わずか1話、たった15分で心つかんだ描写
 昭和6年・東京。女学校に通う猪爪寅子(伊藤沙莉)は父・直言(岡部たかし)、母・はる(石田ゆり子)から次々とお見合いを勧...
桧山珠美 2024-04-01 22:28 エンタメ
僥倖!世界に挑む赤西仁ほど「サムライマック」のCM向きな俳優はいない
 マクドナルドのCMにイケメンあり!  そんな声をちらほら耳にするようになりました。たとえば4月2日から全国放送さ...
平野らTOBEがドーム公演大成功の一方、暗雲立ち込める旧ジャニの逆転は
 3月14日から17日にかけて、滝沢秀明氏創設のTOBE所属アーティストによる東京ドーム公演「to HEROes ~TO...
こじらぶ 2024-03-30 06:00 エンタメ
ブギウギ最終回、水を差すようでスンマセン! 残念すぎる4つの演出と描写
 スズ子(趣里)のさよならコンサートが始まる。客席には懐かしい多くの面々がかけつけている。茨田りつ子(菊地凛子)、愛子(...
桧山珠美 2024-03-30 11:41 エンタメ
スズ子引退会見、“天敵の文屋”鮫島の「シャッポを脱ぐ」演出を読む
 歌手・福来スズ子(趣里)の引退会見の当日。スズ子は結局、羽鳥善一(草彅剛)とは話ができないまま会見に臨むことになってし...
桧山珠美 2024-03-27 14:30 エンタメ
超鈍感力! 羽鳥の絶縁宣言を屁とも思わないスズ子とタケシは似た者同士
 歌手引退――。スズ子(趣里)はその決断を、愛子(このか)や大野(木野花)に伝えた。  羽鳥善一(草彅剛)に絶縁す...
桧山珠美 2024-03-26 15:40 エンタメ
「GTOリバイバル」注目の新人イケメンは?松嶋菜々子は本当に出るのか
 反町隆史主演「GTO」が26年ぶりに帰ってきます。反町演じる元ヤン教師・鬼塚英吉がさまざまな問題を解決する学園モノで、...
ドヤ顔のアユミとヘイヘイブギー歌唱シーン温存の理由がわかる回だった
 昭和31年、大みそか。第7回オールスター男女歌合戦当日。スズ子(趣里)は、楽しみに会場へと向かう。スズ子が楽屋で支度を...
桧山珠美 2024-03-22 14:30 エンタメ
最終回秒読み…スズ子はブレずにお人よし、NHKと沼袋勉の手腕いかに!?
 愛子(このか)は、翌日の体育の時間に足の早い転校生と競争することになっていた。しかし、勝てる見込みがなく、愛子は学校を...
桧山珠美 2024-03-21 16:07 エンタメ
和田勉が転生したら中村倫也に!? 強烈インパクトで霞んだ礼子娘の初登場
 東京ブギウギのヒットから9年、ブギブームも下火になってきつつある中、スズ子(趣里)や羽鳥善一(草彅剛)のブギは古いとい...
桧山珠美 2024-03-18 14:30 エンタメ
「光る君へ」主人公バージン喪失!大石静氏が描く平安エロ&バイオレンス
 NHK大河ドラマ「光る君へ」は、平安中期の貴族社会を舞台に、吉高由里子演じる主人公のまひろ(紫式部)の生涯を描くもので...
沢尻エリカ不死鳥の如く女優復帰!大衆は真似できぬ人生転落リアルショー
 2月25日、沢尻エリカの女優復帰作となった主演舞台『欲望という名の電車』が千秋楽を迎えました。  「『残念プロフ...
堺屋大地 2024-03-16 06:00 エンタメ