櫻坂46・NiziUデビュー前の紅白出場に物議…本当に早計?

こじらぶ ライター
更新日:2020-11-21 06:00
投稿日:2020-11-21 06:00

「SONGS」出演、トレンド入りの“常連”

 彼女たちの実力がNHKに認められている象徴的な出来事として、17年に女性アイドルでは初めて、同局の人気音楽番組「SONGS」に出演したのだが、今年もラストライブ直後に2度目の出演を果たしている。

 改名後の活動となると直近1カ月という短い期間にはなるが、欅坂46ラストライブ2日目の最後にサプライズで櫻坂46として登場。12月発売予定の1stシングル「Nobody’s fault」をオンライン上の推定30万人の前で披露している。同曲はラストライブ直後やラジオでの初解禁時、公式YouTube上でのMV解禁時など事あるごとにTwitter上でトレンド入り。そのMVは公開日から紅白出場発表日までの6日間で140万回再生を突破していた。

改名前のCMや冠番組なども“継続”起用

 また櫻坂46に改名後も、引き続き、イオンカードのイメージキャラクターに起用され、11月1日より同曲がCMソングとしてお茶の間で流れている。

 さらに15年から毎週日曜深夜にテレビ東京で放送されてきた欅坂46冠番組も、改名以降は「そこ曲がったら、櫻坂?」と櫻坂46名義に変更された。視聴率は同局で開始時間が30分早い、乃木坂46の冠番組にかなり近い推移をし好評を博している。

 公式Twitterは欅坂46時代のアカウントをそのまま櫻坂46名義に移行させたが、118万人超のフォロワーは変わらず彼女たちの動向をチェックしている。以上を鑑みても櫻坂46は改名前の欅坂46と変わらぬ人気、実力、話題性を兼ね備えているといえるだろう。

縄跳びダンスブーム、流行語大賞ノミネート

 一方のNiziUは今年1月から6月にかけてネット動画配信サービスHuluで放送されたグローバルオーディション「Nizi Project」で1万人以上の中から選ばれた日本人9名によるガールズグループ。オーディションの過程を通じて“ダンス・ボーカル・スター性・人柄”といった点に磨きをかけ、たくましく成長していくメンバーたちの模様を映し続けた。

 同プロジェクトは地上波の朝の情報番組「スッキリ」(日本テレビ系)でも定期的に取り上げられ、またYouTubeでもHuluとほぼ同じ内容(パフォーマンスシーンなどは一部省略)が配信され、メンバーたちの成長を我が子のように見守る視聴者が続出。特に緊急事態宣言以降、おうち時間が急増した多くの人々がネット配信や「スッキリ」を通じて彼女たちの頑張りに励まされた。

 6月30日にデジタルミニアルバム「Make You Happy」でプレデビュー。同曲MVは4カ月で再生1.6億回を突破し、TikTokではサビの“縄跳びダンス”が大ブームとなった。こうした世間での一大ムーブメントから今年のユーキャン新語・流行語大賞のノミネート語30語にも選出されている。音楽界からは同じく紅白初出場を決めた瑛人の「香水」と「NiziU」の2つのみが選出されており、立派な実績といえるだろう。

12月発売の1stシングルはヒット確実!

 それでも、櫻坂46、NiziU共に正式デビュー前ではないかとの指摘はあるかもしれない。しかし、前述の通り紅白の選考基準は“今年の活躍”、“世論の支持”、“番組の企画・演出”を「総合的に判断」したものであり、「すでに正式なデビューをしていること」といった明確なルールは存在しない。

 そして“作品”そのものがノミネートされ選考対象となる楽曲の賞レースなどと違い、紅白は出場“歌手”を選定の上発表している。櫻坂46、NiziUというグループの活動全体の活躍ぶり、人気、そしてポテンシャルを考えれば、上記の選考基準は充分満たしているといえる。

 むしろ、CDをいくら出しても話題にならないアイドル・アーティストがあまた存在する中、デビュー前にこれだけの話題を振りまき、人気を博していることの方が凄いとシンプルに思う。そして発売日前の熱狂度から考えても櫻坂46、NiziUがそれぞれ12月に控えた最初のCDシングルはヒット確実。紅白に出場しても注目を集め、話題となるのは間違いないだろう。

こじらぶ
記事一覧
ライター
STARTO ENTERTAINMENT、秋元康系女性アイドル、ローカル、地下アイドル等数々の現場を経験。Xでもご意見を募集しております。

関連キーワード

エンタメ 新着一覧


角界一の美容力士・翔猿らが明かした脱毛&モテ事情、全力で推したいのは
 圧倒的な強さと精神力、鍛え抜かれた筋肉美、昭和の名横綱“ウルフ”千代の富士、整った顔立ちと沸き立つ色気がたまらない“各...
「僕じゃ駄目かな」あすなろ白書のキムタクを想起、優三渾身のプロポーズ
 寅子(伊藤沙莉)は、弁護士として社会的な信用を得るためにお見合いをさせて欲しいと直言(岡部たかし)とはる(石田ゆり子)...
桧山珠美 2024-05-20 15:02 エンタメ
事件はいつも「あの階段」で起こる! 岩ちゃん演じる花岡もう婚約
 晴れて弁護士になったが、女性であることを理由になかなか依頼をしてもらえない寅子(伊藤沙莉)。「女の幸せより大事なものか...
桧山珠美 2024-05-20 15:02 エンタメ
炎上芸人・粗品は松本人志にビビってない!キンプリへの暴言も計算済み?
 2018年にコンビとして『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)のチャンピオンとなり、2019年にピン芸人として『R-1ぐ...
堺屋大地 2024-05-15 06:00 エンタメ
「握手」の演出に伏線?寅子と花岡は友情の証、優三のそれとは真逆だった
 寅子(伊藤沙莉)の1年先を行く花岡(岩田剛典)は司法修習後の試験に合格。どうしても早く伝えたいと寅子に電話をしてきたの...
桧山珠美 2024-05-14 16:00 エンタメ
あぶ刑事ヒットならドラマ化も?柴田恭兵の“枯れた老人”は世を忍ぶ仮の姿
 先月までNHK-BSで放送していた「舟を編む~私、辞書つくります~」はなかなか素敵なドラマでした。  三浦しをん...
映画『広末涼子』(仮)の鳥羽氏は中盤キャラ?スキャンダル史まだ続く説
 昨年6月、人気シェフ・鳥羽周作氏とのダブル不倫が報じられ、無期限の謹慎処分を受けていた広末涼子。その後、夫だったキャン...
堺屋大地 2024-05-11 06:00 エンタメ
花岡(岩ちゃん)、寅子に匂わせプロポーズ!?でも黄色いバラの花言葉は…
 とうとう合格した寅子(伊藤沙莉)、先輩の久保田(小林涼子)、中山(安藤輪子)。そして寅子と合格者が3人も出たことで、廃...
桧山珠美 2024-05-10 15:30 エンタメ
生田斗真“無痛おねだり”大炎上の後始末 羊水発言は“謹慎4カ月”だったが…
 俳優の生田斗真(39)が大炎上している。生田はインスタグラムのストーリーズで、ファンから質問に回答する企画で「今日で妊...
優三のいい人キャラさく裂!予告でヒヤリとした梅子の断崖絶壁シーンも〇
 涼子(桜井ユキ)と香淑(ハ・ヨンス)の思いを背負って、寅子(伊藤沙莉)たちは再び高等試験に挑むが、今度は梅子(平岩紙)...
桧山珠美 2024-05-09 16:30 エンタメ
『虎に翼』脚本家、アニメ界でなぜ高評価?朝ドラ人気の要因は公平な目線
 NHK連続テレビ小説『虎に翼』が好評だ。主人公は日本初の女性弁護士・三淵嘉子をモデルとした猪爪寅子。彼女が投げかける疑...
竹もとで勉強する寅子たちは今時のノマド?法律事務所の初仕事はお茶入れ
 昭和13年春、明律大学を卒業した寅子(伊藤沙莉)たち。寅子は雲野(塚地武雅)の法律事務所で働きながら高等試験合格を再び...
桧山珠美 2024-05-07 14:20 エンタメ
あさイチで光った令和の“料理男子”の新星、キスマイ横尾のライバル現る!?
 ゴールデンウィークといっても、どこかにお出掛けの予定になんの予定もなく、ただ漫然とテレビを見ていたら、神様から思わぬご...
直言ら16名全員無罪!憲法記念日に放送された寅子が語る「法」の解釈
 昭和11年12月。1年半に及んだ直言(岡部たかし)の「共亜事件」がいよいよ結審の日を迎えた。  寅子(伊藤沙莉)...
桧山珠美 2024-05-04 06:00 エンタメ
直言の判決いかに? 寅子の表情、優三腹くだり…テンポ絶妙な法廷シーン
 公判中に倒れた直言(岡部たかし)は、自分の無実を信じる寅子(伊藤沙莉)の気持ちに応え、取り調べで自白を強要されたことを...
桧山珠美 2024-05-02 17:13 エンタメ
『虎に翼』の週タイトルになぜ「?」はる記“主婦乃手帖”で一発逆転なるか
 直言(岡部たかし)は寝たきりでろくに食事も取ろうとしない。そんな様子をはる(石田ゆり子)は心配していた。  一方...
桧山珠美 2024-04-30 13:50 エンタメ