幼稚園と保育園どっちがいい?働くママが感じる違い&選び方

孔井嘉乃 作詞作曲家・ライター
更新日:2021-02-09 06:00
投稿日:2021-02-09 06:00
 一昔前は、「ママが専業主婦なら幼稚園へ、働いているなら保育園へ」という風潮がありました。でも、近年では、預かり保育を行う幼稚園や、教育に重きを置く保育園も増えており、保育園と幼稚園の違いが少なくなっていると聞きます。
 そんな私は、息子が1歳3カ月〜満3歳までの間は保育園を利用し、現在は幼稚園を利用している“働くママ”の1人。今回は、働くママ目線で見た幼稚園と保育園の違いや、選び方をご紹介します。

一般的な幼稚園と保育園のおもな違い

 まずは、幼稚園と保育園の違いからチェックしていきましょう。ざっくりとまとめてみました。

【幼稚園】
目的:教育(文部科学省が管轄する教育施設)
対象年齢:0歳〜小学校入学前
教育・保育時間:4時間
給食の有無:園によって異なる(お弁当が必要な園もある)

【保育園】
目的:保育(厚生労働省が管轄する児童福祉施設)
対象年齢:0歳〜小学校入学前
教育・保育時間:8時間以上
給食の有無:必ずある

気になる費用は? 無償化によって変わった点

 令和元年10月から、幼稚園、保育園、認定こども園などで無償化がスタートし、基本的にすべての3〜5歳の子どもの利用料は無料です。(子ども・子育て支援新制度の対象ではない施設は、月額2.57万円まで)また、幼稚園での預かり保育も、最大月額1.13円までは無償となっています。(参考:内閣府ホームページ)

 現在、私も幼稚園での預かり保育を利用しています。就労状況などを報告して「保育の必要性がある」という認定を受けなければいけませんが、認定後は優先的に預かってもらえるので安心です。こういった制度によって、共働きでも子どもを幼稚園に通わせるご家庭が多くなっていると思います。

【メリット&デメリット】働くママから見て幼稚園と保育園はどっちがいい?

 次に、幼稚園と保育園のメリット&デメリットをご紹介します。ぜひ、一意見として参考にしてください!

幼稚園のメリット&デメリット

【メリット】
・基本的に希望する園を選べる
・教育面が充実している
・行事やイベントが多く、たくさんの経験がさせられる
・降園時間が早いため、子どもとの時間がとりやすい
・ママ友が作りやすい
・満3歳児から入園できる園もある

【デメリット】
・預かり保育を子どもが嫌がることもある
・専業主婦のママとの価値観の違いが大きい
・人気がある園はプレスクールから入らないと入園できないことがある
・平日に行事が入ることが多い
・預かり保育料が別途かかるため、費用がかさむ
・残業などによる、急な延長保育に関して融通が利かないところもある

保育園のメリット&デメリット

【メリット】
・0歳から預けることができる
・お盆時期でも預けることができる
・親同士が関わる機会があまりないため、ママ友関係の悩みが少ない
・PTA活動などが少ない
・園での子どもの様子を、毎日細かく教えてもらえる
・時間内であれば、急な残業時でも対応してもらえる

【デメリット】
・希望する園に入れないこともある
・お昼寝セットや着替えを用意するのが大変
・さまざまな家庭環境の人がいる
・園によっては、教育面で物足りない
・ママ友が作りづらい

実際に我が子を幼稚園と保育園に通わせて感じたこと

 幼稚園と保育園の一番大きな違いは、幼稚園は「教育」、保育園は「保育」という目的があることだと思います。

 保育園では先生方との距離が近く、毎日の連絡ノートで体調・お昼寝時間・保育中の出来事などを教えてもらえたり、育児や子どもの成長に関して相談しやすい環境がありました。その点、幼稚園は基本的に面談や保育参観、行事でしか子どもの様子を知ることができません。

 また、周りの環境も大きく違います。保育園では「仕事があるから、預けるもの」という考えのママがほとんどですが、幼稚園では「預かり保育ってなんだかかわいそう」と思っているママも多いです。そういった背景から入園当初、同じように預かり保育を利用しているママと「やっぱり保育園のほうがよかったのかな?」と、話したこともありました。

 とはいえ、幼稚園のメリットもたくさんあります。やはり、教育面が充実しているのはポイントでしょう。挨拶や食事の際のお行儀を見てもらえますし、行事やお勉強、楽器演奏、工作などにも先生方の気合いと工夫が感じられます。

 また、一学年あたりの園児が多く、お友達と競争をする場面もあるため、良い意味での闘争心が生まれた気がします。さらに、預かり保育では縦割り保育のように、学年の違うお友達と過ごせるのも良いところだと思います。

孔井嘉乃
記事一覧
作詞作曲家・ライター
3歳からピアノを始め、現在は作詞作曲家&シンガーソングライターとして活動中。2014年からウェブライターとしての活動を開始。得意ジャンルは美容、恋愛、ライフスタイル。コスメコンシェルジュ、日本化粧品検定1級、ベビーマッサージ資格、乳児心理+児童心理資格取得。
2016年、ママユニット「mamakanon」を結成。活動5年目にして、YouTube再生回数1,200万回達成。2020年、フレンチシンガーバイオリニストソングライターとのDuo「ellipsis」を結成。両者の絶対音感を活かしてカバー演奏などを行う。
1児のママ。特技は早起き。ウィスキーが好き。

◇孔井嘉乃公式サイトmamakanon公式 YouTubeチャンネルellipsis公式 YouTubeチャンネル

ライフスタイル 新着一覧


手のぬくもりとともに
 自然と手を合わせるときの気持ちって、  みんな、おんなじだよね。
実りの秋! 澄みわたる青空の下“たまたま”狩りに出かけませんか?
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
女と水がいっぱいだ…『娑婆』は何て読む? ヒント:「娑婆はいいな」
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
ほっこり癒し漫画/第83回「迷いインコ歌をうたう 前編」
【連載第83回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽのお...
中目黒「ダコー」はまだ大混雑? 代官山「無印良品」新店はオサレな店員さんだらけだった!【秋の東京散歩】
 8月のオープン時には話題を呼び、大行列をなしていた中目黒のパン屋「ダコー(dacō)」。あれから2カ月が経ち、やっぱり...
下世話な仕事がバレた? 夫や息子の「意外な反応」で主婦が気づいたこと
 大崎の高層マンションに暮らす華は、テレビ局に勤める夫・大輔と二人の子供に囲まれ悠々自適な専業主婦生活を送っている。毎日...
地味な女に負けた? 夢を諦めた“こたつライター”の「プライド」が砕かれるまで
 大崎の高層マンションに暮らす華は、テレビ局に勤める夫・大輔と二人の子供に囲まれ悠々自適な専業主婦生活を送っている。毎日...
私の「仕事」は夫に内緒。専業主婦が下世話なゴシップにのめり込むワケ
 夫を仕事に、ふたりの息子を小学校に送り出してからが、自分の時間だ。  長時間かけて丁寧に淹れたブルーマウンテンを...
プロ作家・村上龍先生をリスペクト。64歳のプロ童貞が語る「自己啓発本を好きなこれだけの理由」
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(64)。多忙な現役時代を経て、56歳...
「#男児ママ」トレンド入り 小学校低学年の息子が大浴場で誰かに触れて問題になったら?【弁護士解説】
 9月末、X(旧ツイッター)で「男児ママ」がトレンド入り。これは男児を銭湯や温泉、または女子トイレに連れてくる男児の母親...
え、これだけで? 爆速で人と仲良くなれる「超簡単」なテクニック
 みなさんは距離を縮めたい人にはどんな風に接していますか? 私はミリ単位でジリジリ近づくことが多いのですが、スナックでの...
ボサ髪にギョッ! 100均ヘアグッズで「ちゃんとした女」に変身できる?
 写真や動画を見返した時、自分の髪がボサボサすぎてギョッとしました。「いい加減ヘアセットくらいしようよ」と出かける前の自...
最近の小学校で教わる「ふわふわ言葉」って何? 大人こそ大切にしたい心地よい言葉6選
 皆さんは「ふわふわ言葉」を知っていますか? 最近の小学校の教育現場で教材になっている、子供だけでなく大人こそ改めて大切...
プー太郎君の「ほよよ顔」に癒される~♡ 猫カフェで至福のひと時
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
「リンドウ(竜胆)は仏花」と決めつけるのはもったいない! “花が咲くリンドウ”を楽しんで
 日中は冷房、夜は毛布をかけて寝る不思議な時期です。これを秋と呼んでいいのかは迷いますが、季節の移ろいを感じる今日この頃...
「あー家が狭い!」4つのイライラ解消法。プチ優雅な暮らしを諦めない
 家が狭いとイライラしてストレスが溜まりますよね。物にあふれた部屋を見るだけで、どっと疲れが押し寄せてきます…。でも、ち...