え!95→2件まで激減「ペット可」賃貸物件の少なすぎる実態

コクリコ 編集者
更新日:2021-05-31 18:58
投稿日:2021-05-23 06:00

「ペットOK」を加えた途端にまさかの…!

 ペットを飼うために絶対に必要な条件である「ペット飼育可」物件。じつはこれを見つけることが、もっとも大変かもしれません。

 まず新居を探す際には、住まい探しのサイトを見ますよね。エリア、広さ、築年数、家賃という基本条件に、日当たり、バストイレ別、エアコン、2階以上、オートロックなど欠かせない条件を加えていきます。そこで出てきた物件をふむふむと見て、最後にペット飼育可という条件を加えてみましょう。さっきまで95件も出ていた候補物件がなんと2件ほどになります。怖いですね。

 ペット飼育可の賃貸物件はとても少ないです。なので、もしもいい物件が出たらそのときに引っ越そうというくらい気長に待つか、検索時に入れた条件のチェックを1つずつ外し、最終的にはエリアを変更し、家賃をアップし、譲歩してなんとか見つけることになります。

ほかの地域でも検索してみた

 これが首都圏だけなのかと思って、親の実家である島根県、鳥取県でも検索してみたのですが(暇か)、過疎が進んでいる地域なので賃貸物件そのものがめちゃくちゃ少ない。さらに県民の主な交通手段はクルマ。必ずしも駅の近くに家がある必要がないということもあり、最寄り駅から徒歩30分の3LDKなんぞが出てくるのです。

 いらんいらん。クルマのない単身者にその家は過酷……! ただその広さで家賃は6~7万円ほどです。

 ということで、どこに暮らしていてもペット飼育可の物件を探すことは困難。とかく犬よりも猫の方が許されていません。壁で爪とぎをすると思われているのでしょうか……。

 私の場合は、猫を飼う前から住んでいた物件(城南エリア)がたまたまペット可だったので、そこでまず飼いはじめました。ひとり暮らしには十分な広さでしたが、+猫2匹になると俄然狭い。おまけに、猫が来たことで、猫トイレ2個、ケージまたはキャットタワー、ご飯や水を置くスペース、猫ベッドなど、物がじゃんじゃん増えてしまい、これは厳しい……引っ越さねば! ということで家を探すことにしたのです。

内見数は10件以上!

 内見は10件以上したでしょうか。現状の家よりも家賃を3万円までアップして探したのち、実際に部屋を見てから覚悟を決める、ということに。なぜ3万円かというと、「家計管理をするうえで、破綻しない家計の住居費は月収の3割まで!」という昔取材したFP(ファイナンシャル・プランナー)の先生に伺った計算式を基本にした家賃で検索したところ、私が好む条件の物件がほんど出てこなかったからです。

 で、物件が出てくるまで金額を上げていった結果、3万円ものアップになっていたのですね。どうしてもそこがよければ+3万円の捻出方法を考えよう、メルカリをめっちゃやるとか? 前の家は交渉で家賃を1万円下げてもらっていたこともあり、場合によっては交渉もありか?

契約&更新時にダメ元で賃料の交渉を

 余談ですが、賃料の交渉は契約時と更新時がおすすめだそうです。あたりの相場と比べたり、建物の経年劣化、住んでいるマンションの空き状況なども調べて交渉するとうまくいくことがあると、先のFPの先生に伺いました。やってみたところ家賃を5000円、管理費カットで計1万円も下がったんですね。言ってみるものだ。

 とはいえ、+3万円も出してこれかい、というくらい古い、汚い物件ばかり。「あー、洗濯機置き場がベランダなんだ」「え。風呂がバランス釜! 令和ですよ」「窓全部ヒビ入ってるけど……」。これがペット可物件の現実ね……と内見をするほど心が折れそうになりました。「トイレの壁紙が小花柄ですげーダサい」なんて、かわいいものです。

なぜ見つけられないの(涙)

 ちなみに築10年で内装等もきれいだったので入居を決めたいまの住まいも、最寄り駅から徒歩20分(途中、急こう配)の幹線道路沿いに建っており、友人たちには「うわぁ……よく住むね」と言われていました(笑)。あまり細かいことを気にしないタイプの私が物件を見つけられないなんて。ペット可の物件探しはつらい!

 次回に続きます。

コクリコ
記事一覧
編集者
実用書の編集者(社畜)。アラフォー未婚のがんサバイバー2年生(進級しました!)。2018年、子宮頸がんにて広汎子宮全摘出術を受ける。現在ホルモン補充療法をしながら経過観察中。SNSをパトロールするのが趣味。“Twitter探偵”とも呼ばれる。でも幸せになりたい。

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


【漢字探し】「租(ソ)」の中に隠れた一文字は?(難易度★★☆☆☆)
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「校閲婦人と学ぶ!意外と知らない女ことば」では、女性...
義実家「長男の嫁ですよ?」がしんど! 帰省の圧を感じるLINE3つ。“親孝行したいときには親はなし”が重い…
 年末年始、帰省を楽しみにしている人もいれば、反対に「帰りたくない…」と思う人もいるはず。後者の人にとって親からの「帰省...
ひぇ~! 義父が「名付け親」に立候補してきた…ありがた迷惑な“孫フィーバー”エピソード7つ
 義理の両親が孫の誕生を祝うあまり、極端な言動に走ってしまう「孫フィーバー」。  あなたは心当たりがありますか? ...
プレゼントが売ってな~い!クリスマスに奮闘する“パパママ”のドタバタLINE3選
 我が子を笑顔にしようと奮闘するパパママの姿はステキですよね。とくにクリスマスはそんなパパママが増えるはずです。ただ、バ...
美味しくてヘルシー!「無印良品」の“罪悪感なし”おやつ3選。甘いお菓子の代わりにイイじゃん♪
 最近パーソナルトレーニングを受ける機会があって、トレーナーさんから食事指導をいただきました。  正直「自炊をして...
やっちゃった!忘年会の“大失敗”エピソード。上司にダル絡み、社内恋愛バレ…もう会社にいけないよ~
 忘年会の夜には、魔物が潜んでいるらしい。「今日は飲むぞ!」の解放感とアルコールの勢いが合体し、気づけばスマホの写真フォ...
神たま猫のご利益ください! 開運“にゃんたま”を擦って運気を爆上げ♡
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
義母の“下手な言い訳”が悔しい…「#ばぁばメロメロ」の投稿に衝撃。母親が家族への期待を諦めた日
 幸せなはずの結婚生活に影を落とす、姑との問題。令和の時代でも根強く残る嫁姑トラブルに直面したケースをご紹介します。
私、くさい? 居酒屋で “加齢臭”の恐怖と戦う。中年オンナの体臭対策はどうするべきか
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まっ...
ズボラ女にこそ威力を発揮!年末の強い味方「ドライフラワー」の底力を見よ。“風水的にNG”は勘違い?
 あっという間に今年も師走に突入でございます。猫店長「さぶ」率いる我がお花屋も、年末に向けて年末商品が店の外まで溢れてお...
「ウザいって言ってたよ」怖いのはネット? それとも…SNSなしでも“炎上”したあの頃。悪意が燃える瞬間
 SNSがコミュニケーションの重要なツールとなって久しい。速さに追われる時代に、言葉を選ぶ“間”の大切さを思い出させてく...
賃貸か購入か…40代からは住まいをどう選ぶ? “おひとりさま”の正解ポイント【資格保有者監修】
「賃貸か、購入か」。  住まいの話題になると必ず浮上するこのテーマは、避けて通れない話題です。特に子育ての必要がな...
恋する“にゃんたま”、全力ダッシュ! 気持ちがあふれて思わずピョン♪
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
口癖は「うちの血が濃い」…義母の“幻想”を崩壊させた息子の行動。愛情の深さはDNAで決まるの?
 幸せなはずの結婚生活に影を落とす、姑との問題。令和の時代でも根強く残る嫁姑トラブルに直面したケースをご紹介します。
「夫のスマホを監視してます」円満なのは表面だけ? 実は怖~い“我が家の闇”7つ
 一見仲良し家族だけど、実は…という他人からは見えない家庭の闇。今回は、皆さんから寄せられた「我が家の闇」エピソードを紹...
「スケジュール管理ができない人」は一体何だというのか。運だけで生きてきた私に浮上した、ある疑惑
 踊り子として全国各地の舞台に立つ新井見枝香さんの“こじらせ”エッセーです。いつでも、いついつまでも何かしら悩みは尽きな...