キャベツをおいしく食べるタレ
現地のビアホイ(ベトナム版ビアホール)でド定番のメニュー。
「ベトナム人の誰もが口を揃えて“このたれはキャベツ用”というぐらいお馴染みの食べ方です。春キャベツのおいしい季節によく混ぜたたれをつけて楽しんでいただきたいです」(森泉さん)
一度試してハマりまくりの記者は、冷蔵庫から出したばかりの卵を半熟に茹で、キャベツは耐熱皿にのせてラップをかけてレンチン。2つの作業にかかる時間は同時進行でたったの6分。この“ズボラ法則”を体感すれば、ヘビーローテーションになること間違いなしです。
ちなみに、ヌックマムはベトナム生まれの魚醤(ナンプラーはタイの魚醤)。メーカーや種類によって味わいが異なりますが、目安のひとつはボトルに記載されている度数です。最も芳醇なのは一番搾りの40度、少なくとも30度以上のタイプを選びたいところです。
【材料】(2人前)
・キャベツ(小) 6分の1個
【たれ】
・茹で卵 1個
・ヌックマム 大さじ2
・生唐辛子(または一味唐辛子) 適量
【レシピ】
(1)キャベツは熱湯で3分ほど茹でて(“レンチン”でもOK)、水を切って好みの大きさに切り、皿に盛る。
(2)小鉢にたれの材料をすべて入れ、茹で卵は軽くつぶす。
本日のダンツマ達人…中塚雅之さん、森泉麻美子さん
▽中塚雅之、森泉麻美子
ご夫婦ともに料理人兼ベトナム料理研究家。夫の中塚さんは故郷・岡山でフランス料理に従事したのち、六本木「ベトナミーズシクロ」の元料理長、妻の森泉さんは元出版社の編集者という探求心旺盛コンビで店を切り盛りする。
▽ベトナム料理★ビストロ オーセンティック
東京のベトナム料理で3本の指に入る名店。2007年に高円寺でオープンし、11年3月に浅草へ移転。昭和アングラな4坪の店内でベトナム本土の息吹とパッションを感じる料理を提供する。前菜からデザートまで手書きのメニューに目移り必至だが、蒸し春巻きは必食。
東京都台東区浅草1-1-12 浅草地下街36号
(日刊ゲンダイ2020年4月28日付記事を再編集)
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