SMAP、TOKIOら先輩Gの台頭
彼らが若く最も勢いづくはずのデビュー当時は、まだまだ90年代デビュー組のSMAP、TOKIO、嵐などがトップを走っていた。CD発売時には、それぞれに音楽番組への露出はできたとしても、バラエティの冠番組やドラマ・映画主演作の数ではそうした先輩にはどうしても叶わずにいた。
16年にSMAPが解散、18年にTOKIOが音楽活動を停止、20年に嵐が活動休止となったが、順当に彼ら中堅組にお鉢が回ってくることはなく、ジャニーズ事務所は18年にKing & Prince、20年にSixTONESとSnow Man、21年になにわ男子をデビューさせ、猛プッシュしてきた。
この直近デビュー4組は、CDセールスでも今やジャニーズだけでなく年間チャートのトップを争う勢力となっている。
浮かばれない“谷間の世代”
ジャニーズの中で中堅組は、90年代デビュー組と10年代後半~20年代デビュー組の“谷間の世代”とも言えるかもしれない。
そこに加えて昨今、BTSを筆頭とする韓流グループ、それに追随するJO1、INIといった日本人メンバーを主体としたボーイズグループなどが台頭著しい。
日本人の人口が減っている中で、同じパイを乱立するグループが奪い合っている。そんな中、King & Prince以下、直近デビュー4組は海外展開を視野に活動の幅を広げており、19年~21年までに開設されたそれぞれのグループ単独YouTubeチャンネル登録者数は、いずれも100万人を突破している。
実力ある中堅組にも発信場所を!
一方で中堅組はキスマイが今年4月にようやくチャンネルを開設し、登録者数22万人となった。その他の中堅組はグループ名が付いた単独チャンネルが無い。
若手グループの売り出しは事務所として当然だろうが、長い時間をかけ実力を蓄えてきた中堅グループにも、独自の発信場所を与えてあげてほしい。
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