医師の診察室にたくさんあったのは小さな患者からのプレゼント
その後は1時間の待ち時間を挟みます。その間、 病院を抜けて長男近くのゲームセンターでクレーンゲームをしながら時間を潰したのですが、長男はぬいぐるみが取れないことに激怒。
悪態をつく長男を連れて病院に戻り、なだめる気力もなくしばらく放置していると、医師の診察時間に――。
診察室に入ると、目に飛び込んできたのはたくさんのキャラクター人形と、折り紙や漫画のキャラクターイラストなどの作品たち。
長男は診察そっちのけで人形やイラストに興味深々です。「なんでこんなにいっぱいあるの? ひとつ欲しい!」と騒いでいます。医師いわく「全部患者さんにもらったんだよ」。
今まで診てきた子どもたちからプレゼントされたそうです。
たくさんの人形たちはクレーンゲームが得意な大学生から、何層にも重なった緻密な折り紙は小学4年生の女の子から、鬼滅の刃の主人公のイラストは中学生の女の子から……。それぞれ丁寧に教えてくれます。
それを聞いた長男は「じゃあ大事なものだね」と、あっさりと引き下がりました。いつもならずっと駄々を捏ねているのに!
私はそのやりとりを見ただけで、この苦しい現状を打開できるのかもしれないと期待が高まったのでした。
知能テストを受けることで子どものタイプが分かる?
医師はたびたび長男と雑談を交えながら、問診票とカウンセリング結果について話をしていきます。結果から言うと、グレーゾーンではなく発達障害である可能性は高いとのこと。
良いのか悪いのか分かりませんが、その言葉を聞いて少しホッとした自分がいます。
より詳しく調べるためには知能テストを受ける必要があり、次回は1時間半の知能テストと事前テストを行うことになりました。宿題と称して事前テストを渡され、なぜか喜ぶ長男……。医師と話す様子はとても楽しそうでした。
このように、初診はカウンセリングと診察で終了。かかった時間は待ち時間含め約3時間。次回も同じくらい時間がかかるそうなので、気合を入れて行かねば……!
今回の診察で、少しだけ希望が見えた気がしました。
「知能テストを受けることで少しでも長男と私自身が救われますように」
そう願いながら病院を後にするのでした……。
次回へ続きます。
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