中居正広問題のキーマン元編成幹部を“地雷”扱い…「大甘処分」を下したフジテレビの魂胆
元タレント中居正広氏(52)と元女性アナウンサーとのトラブルをめぐり、フジテレビと親会社フジ・メディア・ホールディングス(FMH)が5日夕に発表した関係者の処分をめぐり賛否両論分かれている。
清水賢治社長は記者会見で「このたび、フジテレビ監査役は港浩一前代表取締役社長及び大多亮元専務取締役に対して法的責任を追及することをを会社法に基づいて決定し、訴訟の準備に入ったとの報告がありました」などとし、身内である経営陣へも法的責任を追及することを明らかにした。
「今月25日に開かれる株主総会へ向け、コーポレートガバナンスの強化を株主にアピールしたのでしょうけど、一方で、軽さを指摘されているが元編成部長B氏に対する処分です」と言うのは、現場で取材するマスコミ関係者。
「B氏は、中居氏のバーベキュー会に女性をアテンドした被害女性の上司にしてこの問題の“キーマン”です。第三者委員会の報告書などで、中居氏の依頼を受け、女性に現金や見舞金を届けていたり、中居氏に弁護士を紹介するなどしていたことが明らかになっていて、女性に対する二次加害との指摘も出ている。さらに今回のフジの処分発表では、別のセクハラも処分対象となっているとのことでしたが、肝心の処分は4段階降格と懲戒休職わずか1カ月というもの。性加害への直接的な関与こそないものの、港前社長や大多元専務と比べるまでもなく、対象6人の中でも軽い処分。『その程度でいいの?』という見方が出ています」
このB氏はフジの悪しき「女子アナ接待文化」を象徴すると見られているだけに、株主から「どうして、こんなに処分が軽いのか?」との追及が出ても、不思議ではなさそうだ。あるフジテレビ関係者もこう言う。
「外資系ホテルでの経費問題などを考慮すれば、もっと重い処分が出てもおかしくなかった事案でしょうけど、実行段階になって、二の足を踏んだとの見方が囁かれています。解雇とまではしなくても、それに準ずるような処分をして、フジを離れた挙げ句、恨み骨髄で中居氏サイドにまわって、公になっていないフジテレビの暗部をSNSや週刊誌で暴露していったとしたらどうなるか。大甘処分で株主に叩かれるリスクと、B氏が反撃してくるリスクを天びんにかけた結果が、このような“大甘処分”につながったのではないか」
さらに「どちらにしても地雷ですが、だからこそ目の届くところに抑え込んでおこうという結論になっているのでは」との見方を示したのが元フジテレビの芸能評論家、中野義則氏だ。
「B氏の処分は口封じと捉えられても仕方ありません。フジテレビは、全ての膿を出し切ったほうがいいと思います。それ以外に、再生の道はないと社員、関係者たちも口にしていますし、清水社長もそうではないでしょうか。だったらなぜ、と言うのが今回の処分をみた感想です。株主総会は大荒れでしょうね」
中居氏とのトラブルがドロ沼化しているが、フジテレビはフジテレビ問題としても、今回の処分発表により解決は道半ばと改めて印象づけてしまったかもしれない。
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