幼稚舎ではなく中等部から慶応に入った芦田愛菜の賢すぎる選択…「マルモ」で多忙だった小学生時代
【あの有名人の意外な学歴】#6
芦田愛菜(女優/20歳)
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「芦田愛菜(20)がCM女王となったのは2022年(17社)。23年以降の女性部門は3年連続で川口春奈(現在26社)がトップ、芦田(18社)が2位となっている。「川口はともかく、この6月で21歳になる芦田が上位にくる状況は少なくともあと数年は続きそう」と話すのは大手広告代理店のCMプランナー。
「永野芽郁のような騒動が起こると、こちらとしては非常に困るんです。芦田にはそうした心配がほとんどなく起用しやすい。この先、彼女にスキャンダルが絶対ないとは言い切れませんが……」
芦田の長所は嫌みがなく、万人に愛されているところ。さらには塾生(慶応の在学生)である点もCM起用に有利に働いている。「上場企業の経営者には慶応出身者が多く、塾生や塾員(慶応OB・OG)を使いたがる」という。ちなみに、このプランナーも塾員だ。旧ジャニーズのスキャンダル発覚以降、風向きは変わったが、塾員の桜井翔も少し前までCM上位の常連だった。
芦田が慶応に入ったのは中等部から。小学校は東京・荒川区の公立に通った。
「ご家族が偉いのは小学校ではなく、中学から慶応を目指した点」と話すのは私立小学校最難関の慶応幼稚舎の関係者。「その聡明さから考えて、幼稚舎にトライすれば確実に合格できた」と話す。もし幼稚舎を受けていたら入試日は10年11月。同年4~6月に放送された松雪泰子主演の「Mother」(日本テレビ系)に出演し注目を集め、幼稚舎入試の時点で翌年の大河ドラマの起用も決まっていた。すでに売れっ子への道を歩みだしていたのだ。
■小学校入学直後から「マルモのおきて」に出演
受験を回避したのは「学校側に迷惑がかかるのを恐れたからではないか」と幼稚舎関係者は推察する。
たしかに、もし幼稚舎に入っていたら、大変な騒ぎになっていただろう。小学校入学前の11年3月、「さよならぼくたちのようちえん」(日本テレビ系)に出演。日本のテレビ史上、最年少で主演を務めた。翌月からは「マルモのおきて」(フジテレビ系)に出演。鈴木福と歌った主題歌「マル・マル・モリ・モリ!」はフル配信でミリオンセラーを記録し2人は同年の紅白歌合戦出場を果たしている。
「これだけ社会現象を巻き起こした現役の子役が入ってきた例はなく、学校としても対応しきれたか怪しい。この段階で芦田さんが慶応を目指していたかは定かではありませんが、その上でご両親が幼稚舎を見送ったとしたら賢明な判断だったと思う」(前出の関係者)
女子志望者にとっては、慶応中等部も幼稚舎に負けず劣らずの難関。
「中等部の男女比は3対2で、1学年の女子生徒の人数は95人前後。それを入試で丸々採るわけではなく、幼稚舎からの内部進学の48人が含まれるので、非常に狭き門なんです」(学習塾幹部)
小学生の芦田は相変わらず引っ張りだこで、立て続けに主演をこなしていく中で17年、中等部に合格。慶応女子高校を経て、一昨年春、慶応大法学部に内部進学した。マルモのおきてで共演した鈴木は堀越高校を卒業後、総合型選抜(旧AO入試)で慶応大環境情報学部に入学。芦田に続き塾生の仲間入りをした。
(田中幾太郎/ジャーナリスト)
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