「レス思考」を変えるにはどうしたらいいの?
――では、レス思考の女性はどのような考え方に切り替えればいいのでしょうか。
しみけん そもそも、なぜセックスレスを解消したいのか。ご自身にその理由を客観的に問いかけていただきたいです。レスを解消したい理由は以下の3つに大別されます。
・夫婦仲をよくしたいのか
・たまった性欲を解消したいのか
・子作りのためなのか
本当にレスを解消したほうがいいケースは、子作りのためだけ、一択と考えます。ほか2つの理由で改善を試みて「何とかしよう」と思えば思うほど深く悩む例を数多見てきています。セックスは難しいかな、お互いに「したい!」という気持ちが一致しないと行われません。仲睦まじかったカップルの一方がセックスを求めても相手がそんな気になれない。でも、相手の気持ちに答えなきゃ……と、セックスをプレッシャーに感じてしまい、レスに至るというケースも少なくありません。
だからこそ夫婦仲をよくしたいという方は、レスでも愛情あふれる関係を構築できる道を模索し、性欲を解消したいという方は、パートナーとの仲を保ちつつの性欲解消法を模索した方が現実的だと思います。
同じ相手へのドーパミン分泌量は2~4年で減少
――カラダのつながりはなくても愛情あふれる関係の、具体的な構築法とは。
しみけん 人は刺激を受けると、意欲・運動・快楽に関係する神経伝達物質、ドーパミンを分泌するといわれています。しかし、悲しいかな、同じ相手に対しての分泌量は2~4年で劇的に減ってしまうのです。
なので、「トキメキが無くなった」と悩む方はドーパミンを欲しがる人ですのでセックスレスに陥りやすいです。そこを、「パートナーとは恋愛から家族愛に“成長”したぞ」と考え、相手と刺激を与え合う関係を望むのではなく、相手と一緒にいることの「幸せ」を求めるようにしてください。
そして、日頃から愛情や感謝の言葉を伝えましょう。
相手を大切に思う気持ちを示す行動は、セックスに限られません。お互いに深い愛情と感謝の気持ちが伝わり合っているのであれば、レスは“悪”ではないです。お互いに「相手を大切に思っています」という気持ちの交換ができていれば、レスでも関係良好なカップルや、結婚に至るカップルは多いです。
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