減塩食がまずい…塩分が少ない食事に使える4つのテクニック

東城ゆず ライター・エディター
更新日:2020-01-08 06:00
投稿日:2020-01-08 06:00
「食事が嫌い」と思う人はほとんどいないはず。そのくらい、毎日の生活に食事は必要不可欠ですよね。もちろん、生きていく上で必要な栄養を摂るという目的もありますが、会話が弾んだり、気分が良くなったりと食事はエンタメとしての一面も兼ねているでしょう。
 そんな食事の美味しさの大事なポイントになるのは“塩分”です。塩分が控えめな減塩食を入院生活で食べたことがある人もいると思いますが、個人的な意見としては低タンパク質や低カロリー食という多種多様な制限食の中でも「減塩食」がもっとも不味いと思っています。

塩分が少ない食事にしなくては!だけど…マズい

薄味すぎて美味しくないから食べたくない(写真:iStock)
薄味すぎて美味しくないから食べたくない (写真:iStock)

 減塩食は味にメリハリがないんです。料理として訴えかけてくるものが何もありません。一度でも減塩食を食べたことがある人は、「これが毎日なんて、とても無理」と思ってしまうでしょう。そもそも、濃い味付けを好んでいたからこそ制限をかけられてしまうのですから、「いきなり薄い味」なんて受け入れられるわけがないのです。

 しかし、ドクターからの指示で、塩分を少なめにしなくてはいけない場合があります。体調に関わる大きなリスクを懸念してのことなので、もちろん守らなければいけませんが、中には減塩生活に挫折して普段通りの塩分摂取をして体調を崩してしまう人、「美味しくないから食べない」という選択をする人もいます。

 食べないとなると、体力低下が気になるのも高齢者の特徴……。炊事を担う人にとっては、「お手上げ状態」になるケースも多くあります。

塩分が少ない食事はどう工夫する?試すべき4つのテクニック

レモンなどで酸味をプラス(写真:iStock)
レモンなどで酸味をプラス (写真:iStock)

 慣れ親しんだ和食にも、塩分は豊富に含まれています。塩分を少なめにするのはマストだと分かっていても、味噌汁やお刺身にかけるお醤油などとどう付き合っていけばいいのでしょうか? そこでここでは、介護施設で工夫されているポイントを紹介しましょう。

1. 味が絡みやすい工夫を

 淡白な白身魚などには、味が絡みやすい工夫をしましょう。たとえば、「あんかけ」にすると飲み込みやすく、味もしっかりした印象になります。不足しがちな水分を補うこともできるでしょう。にんにくやスパイスなども、薄味のアクセントとして利用できます。

 また、お刺身などにはお醤油をスプレー型のボトルに入れて使うなどの工夫を施すのもオススメです。

2. 出汁や酸味を効かせて

 出汁や酸味は、比較的塩分が少なくても満足する味になりやすいです。特に、酸味と塩味は似たような特徴を持ちます。レモン汁を垂らすだけで塩分が濃いような感覚になりますので、減塩食に使わない手はないでしょう。

 焼き魚の場合には、かぼすやレモンなどを利用したいですね。出汁も風味がよく旨味を引き出すことができるので、積極的に活用しましょう。

3. 全体量を少なくする

 日本人がこよなく愛するメニューの一つに「汁もの」があります。味噌汁やお吸い物は健康に良いとされていますが、塩分に関しては注意が必要。これまでの食生活から、「やめられない」と思った場合には全体量を少なくするのがポイントです。

「味噌を少なくする」のではなく、量で調整する方が満足感があるはず。具材には、めかぶやなめこ、里芋などを利用するのも良いでしょう。食材由来のとろみがつくことによって、味を濃く感じることができます。

4. 減塩食品や調味料を用いる

 減塩食品や調味料を用いるのも、大事なポイント。現代では、少ない塩分でできたお煎餅やふりかけ、漬物など種類も豊富です。介護カタログなどにもたくさん記載されているので、減塩生活を送る本人と選んでみても楽しいはずです。

塩分が少ない食事は工夫次第でもっと美味しくなる!

食事の楽しみは生きる楽しみ(写真:iStock)
食事の楽しみは生きる楽しみ (写真:iStock)

 塩分が少ない食事でも、工夫次第でもっと美味しくすることができます。また、おしゃれな器に盛ってみる工夫など見た目も意外と大事なポイントですよ。ぜひ、ストレスを感じないように、減塩生活を送ってくださいね。

東城ゆず
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ライター・エディター
1994年生まれ。11歳の頃からブログを運営。ライターやエディターとして、女性誌メディアや地元新聞のコラム枠まで幅広く活躍中。恋愛やママ友問題、介護士であった経験からリアルな介護問題まで幅広い知見がある。年子兄弟を連れ離婚の経験があり、現在は再婚に至る。

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