「ヤリイカと長芋のアヒージョ」熱いものは熱いうちに食す

コクハク編集部
更新日:2020-11-29 06:00
投稿日:2020-11-29 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は兵庫・六甲の生パスタ専門店「BRABONO」の黒田昇平さんに、家庭でも簡単に作れる「ヤリイカと長芋のアヒージョ」のレシピを教えていただきました。

 とろろや短冊など、そのまま食べることは多くても、火を通した山芋を食べる機会はあまり多くない。最近は串カツメニューで見かけるが、家庭でするのは、ちょっと面倒くさい。しかしこの調理法ならとっても簡単だ。

 この料理は冷めたら極端に味が落ちるので、耐熱式のグラタン皿を使って調理する。じか火は厳禁なものや、オーブンでしか使用できないグラタン皿もあるので、ご注意を。その場合は間に鉄板を敷くか、もしくはフライパンの上に置いて火を通す。器ごと火にかければ、出来上がり後も熱さが保てる。

 火が通り、ホクホクになった食感の長芋にヤリイカから出るダシが染み込み、にんにくの香りのバランスが絶妙だ。

「料理というのは、熱いものを熱いうちに食べるのが基本です。いくら手を加えても、時間が経つにつれ、味はどんどん劣化します。お店では他に何をやっていようが、料理が出来上がったらすぐ出すよう心掛けています。お客さんに『会計』と言われても、まずはレジより料理です。それが一番のサービスです。お客さんも喜んでくれます」

【材料】(2人前)

・長芋 30グラム
・ヤリイカ 30グラム
・にんにくみじん切り 1カケ
・アンチョビー 適量
・オリーブオイル 100㏄

【レシピ】

(1)グラタン皿にオリーブオイルと材料を入れ、グツグツならないように低温でゆっくり火を入れていく。
(2)器にもよるが、10~15分経ったところで、長芋を串で刺し、火が通っていたら、最後に火を強めて、出来上がり。

本日のダンツマ達人…黒田昇平さん

▽くろだ・しょうへい
 神戸市灘区出身。高卒後、辻調理師専門学校に進学し、和洋中料理を学び、最終的にイタリアンを選択。神戸市の「メリケンパークオリエンタルホテル」を経て、西宮市夙川の老舗イタリアン「江坂」などで修業を積み、2011年、自家製生パスタの店「BRABONO」をオープン。

▽BRABONO
 生パスタ専門店だけあって、パスタの種類は実に豊富。タリオリーニ(1・5ミリ)、タリアテッレ(4ミリ)、フェットチーネ(8ミリ)など30種類以上あり、毎日、麺を手打ちしている。材料にこだわる近隣の飲食店がわざわざ同店の生パスタを仕入れ、メニューに加えているほど。アラカルトや季節に応じた肉、魚料理、ショコラテリーヌなどのドルチェも人気だ。神戸市灘区高徳町6―1―8。

(日刊ゲンダイ2019年12月6日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

フード 新着一覧


「花椒のパイ包み」甘み×しびれ×辛味の三重奏。西洋菓子で楽しめる幸せ♡
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は京都・梅小路京都西の「西洋茶屋 山本」の山本智弘...
四川とも日本とも違う!貴州家庭式の「回鍋肉」には厚揚げ豆腐がマスト
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新小岩の「貴州火鍋」の林敏さんに、貴州家庭...
「日清謎うなぎ丼」を実食!うなぎ好きの“シンうなぎ”として満足できる?
 うなぎが好きです。蒲焼も白焼きも肝吸いも。骨せんべいも愛してるし、うなぎパイを主食にしたい。  とはいえ、うなぎは高...
夏にこのワインを飲まない理由ナシ!マック新作バーガーと最強ペアリング
 フリーアナウンサーの市野瀬瞳です。ワイン好きが高じて猛勉強の末、ワインエキスパートと世界共通のワインの国際資格である「...
市野瀬瞳 2024-07-17 06:00 フード
忘れ物に福がある!夏限定「みょうがの忘れ物」で“乗っけるだけ”甘酢漬け
 スーパーに行ったらニンジン、じゃがいもの高いこと! ビビりながら野菜売り場をパトロールしていると、薬味に欠かせないみょ...
セブン新発売「ゴンチャ」ペットボトルと“本家本元”を比較! お味は? 糖度計の目盛に違いアリ
 話題のコスメや、広告でよく見かける化粧品や日用品。「webでよく見るあの商品、本当にイイの?」「買ってみたいけれど、口...
モチシャキ♪福建省の料理「肉ともやしと野菜のクレープ巻き」酒止まらん
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・富士見ヶ丘の「HONGKONG DININ...
「夏なます」イサキでちょっと贅沢気分♪ 暑さ疲れにサッパリ酢の物
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・四谷の和食店「さわ野」の澤野万作さんに、暑...
【マクドナルドとワイン】有名“コンビニワイン”の相棒はナゲットが正解
 フリーアナウンサーの市野瀬瞳です。ワイン好きが高じて猛勉強の末、ワインエキスパートと世界共通のワインの国際資格である「...
市野瀬瞳 2024-07-03 06:00 フード
夏だ枝豆だ「枝豆のフワフワ揚げ」驚き食感の秘密は隠し味のマヨネーズ?
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新橋の「あやとり」の西野太一さんに、意外な...
美味!ソース一滴も残したくない「糟辣魚(発酵唐辛子の魚の煮込み)」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新小岩の「貴州火鍋」の林敏さんに、中国版食...
「肉は赤ワイン」の誤解!水餃子に合う“コスパ最強”デイリーワインはこれ
 フリーアナウンサーの市野瀬瞳です。ワイン好きが高じて猛勉強の末、ワインエキスパートと世界共通のワインの国際資格である「...
市野瀬瞳 2024-06-19 06:00 フード
【サイゼリヤ】新ミックスグリルでグビッと勝負の全容!エース級vs40女
 1人でお酒が飲みたいけど、絡まれたり話しかけられたりするのは面倒くさい。そんな飲んだくれ40女が辿り着いた最適解が「チ...
「夏野菜の酒蒸し」アサリの旨味とバターのコクで野菜を食す
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新橋の「あやとり」の西野太一さんに、貝のダ...
ドクダミの代わりに干し納豆でもOK「ドクダミの根と干し肉の炒め」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新小岩の「貴州火鍋」の林敏さんに、本場貴州...
ワインもここまで本格派!? 「RAMEN MATSUI」で五臓六腑に沁みる2杯を
 フリーアナウンサーの市野瀬瞳です。ワイン好きが高じて猛勉強の末、ワインエキスパートと世界共通のワインの国際資格である「...
市野瀬瞳 2024-06-05 11:12 フード