女がリードすべき?年下イケメン彼氏を開拓して分かったこと

田中絵音 日本合コン協会会長
更新日:2021-02-02 12:22
投稿日:2021-02-02 06:00

和弥くんの意外な素顔

 当初、里美は和弥くんのことを、年下とはいえこんなにもイケメンなので、年上狙いのチャラ男かママ活男子かもしれないと覚悟をしていました。

 しかし話をよく聞いてみると、「男子高出身」「現在通っている大学も工学部」と周りに女子がいない環境で、今まで出会いがなかったとのこと。また、実際に話してみると分かるのですが、ちょっとナヨっとしていてMっぽい感じを受けました。あまり男らしさがなく、どうやら「今まで女性と付き合ったことがない」というのも本当のようです。

 気づけば、どこのカフェに入るか決めるのも、お会計の際に伝票を持っていくのも、全て里美が率先してやっていたといいます。

「だから年上の女性がいいのね……」と、里美は妙に腑に落ちていたのです。

 でも、トークスキルだけは上手な和弥くん。

 会話も弾むし、3回目のデートで「好きなので、付き合ってください」とハッキリ告白されました。もちろん里美はOKを出し、二人は正式に付き合うことになりました。

初めてのお泊まりデート

「今まで女性と付き合ったことがない」ということは、つまりキスやその先もしたことがないという意味です。和弥くんも自分がチェリーボーイだと言っていました。

 付き合ってから最初のデートで、とうとう和弥くんが一人暮らしをするマンションへお泊まりすることに!

 二人でコーヒーを飲みながらDVDを見て、時計の針がどんどん夜に近づいていくにつれ、雰囲気的にはいいムードに。とはいえ、まだまだ二人は隣に座って肩が触れている程度で、キスすらまだです。

 すると、和弥くんが「僕、どうやったらいいか分からないから、エスコートして……」と甘えてきたのです!

 里美は何度か経験自体はありますが、今までは男性にエスコートされる側の受け身でした。自分から率先してやるだなんて想像もつかなかったですが、「ここはやるしかない!」と腹を決めて、キスから手取り足取り指導しながら、進めたそうです。

 そして、どうにかこうにか事を終えた後、里美は達成感ひとしおで、気持ちよかったとか幸せな気持ちに包まれたとかは、一切なかったと言います。「とにかく無事に完遂できてよかった」というのが本音でしょう。

 一方の和弥くんは、事が終わると完全に里美に心を許したようで、ベッタリと甘えてくるようになりました。同じ部屋にいるとずっと抱きついてきて離れない感じは、まるで子犬のようだったとか。

その後、感じ始めた違和感とは

 相変わらず里美が和弥くんと一緒に街を歩いていると、周りの女性に二度見されるのが日常的で、「私って、こんなにイケメンの年下彼氏と付き合っているんだわ」という優越感に浸れたのは、大層気分が良かったそうです。

 ただ、家で二人になると、夜の営みでは自分がリードしなくてはならないし、和弥くんが精神的にも依存してくるようになって、どんどん負担に感じるようになり、もはや恋愛というよりは、お母さんになったような感覚に陥ってしまったのだそう。

 そして交際3ヶ月を待たずして、気持ちに限界がきた里美が別れを告げました。和弥くんは泣いて引き止めたそうですが、結局は破局。

 里美は、このような純粋な交際を楽しめたこと、また年下イケメンを初開拓できたことは、いい経験だったと言います。

 でも、やっぱり男性には「リードして欲しい」「頼りたい、甘えたい」という思いがあることを再確認したようです。自分が恋愛相手に求めるものが何なのか、今回の件でハッキリしたのですね。

 たとえ外見や雰囲気、条件などの第一印象が良かったとしても、実際に二人で一緒に過ごす中で感じる“居心地の良さ”は、付き合っていく上でとても大事なポイントと言えるでしょう。それは、二人それぞれが恋愛に求めていることの“相性”ですから。

【今日の一言メモ】本当の「相性の良さ」は、二人で過ごす中で分かるもの。

 次回の #ザン恋 も、お楽しみに!

田中絵音
記事一覧
日本合コン協会会長
一般社団法人日本合コン協会会長、恋愛アドバイザー。2000回以上の合コンイベントに携わり、男女の恋愛心理に精通する。また一児の母であり、ママ向けイベントを行う「東京ママパーティー」の主宰も務める。著書に「こじらせ男子の取扱説明書(トリセツ)」
(双葉社)など。
ブログXInstagram

ラブ 新着一覧


愛妻家芸能人が語った正論 浮気バレと離婚で2億円失うリスク
 男女問題研究家の山崎世美子(せみこ)です。昨今の夫婦の話題といえば浮気や不倫ばかりで、世の男性はみんな浮気するというイ...
山崎世美子 2020-08-15 06:00 ラブ
在宅勤務で見えた…夫の“亭主関白な素顔”に愛情をなくした妻
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2020-08-15 06:26 ラブ
在宅続きでも宅配ディナー…家事をしない妻に嫌気がさした夫
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2020-08-15 06:28 ラブ
二重整形、アートメイク…整形する彼を見て彼女はどう思う?
 新型コロナウイルスの影響で、美容整形業界が賑わっています。テレワークの普及などにより、術後のダウンタイムをゆっくりと過...
ミクニシオリ 2020-08-14 06:00 ラブ
男心をくすぐる♡ 食事デート7つのルール&見られるポイント
 好きな男性との食事デートとなると、誰だって「失敗したくない」と思うはず。万が一、失態を犯してしまえば、そのまま疎遠にな...
恋バナ調査隊 2020-08-14 06:00 ラブ
海外在住男性とマッチング 毎日届いた甘い言葉のその果てに
 日本にいながらにして海外在住の外国人男性と知り合えるマッチングアプリがいくつかあります。語学の勉強にもなるかなと思い、...
内藤みか 2020-08-13 06:00 ラブ
ウィズコロナ生活…パートナーとの部屋の間取りはどうする?
 恋人や旦那と同棲しているという人の中には、「テレワークや外出の自粛で二人の時間が取れて仲良くなった」という人もいれば、...
ミクニシオリ 2020-08-13 06:00 ラブ
“いい人止まり”は今日でおしまい! 特徴&脱出する4つの方法
「好きな人と仲良くなっても、いつも“いい人止まり”」そんな悩みはありませんか? 嫌われているわけではないのに、なぜかお付...
孔井嘉乃 2020-08-12 06:00 ラブ
ナンバーディスプレイを辿るもわからない“怪しい女性”の正体
 郊外に念願の一軒家を手に入れた、1組の「パワー夫婦」。会社への通勤には少々不便な地でも、テレワークがメインの今は「少し...
並木まき 2020-08-11 06:00 ラブ
独身女子が引っかかる…“隠れ既婚男”の見極めポイント4つ!
 いいなと思った男性が「実は既婚者だった」というパターン、よくありますよね。 実際、付き合って1年経ってから気づいたとか...
田中絵音 2020-08-11 06:00 ラブ
若い女子は真似できない!年下男子がキュンキュンくる会話術
 20代のころは年上男性が好みでしたが、年齢が上がっていくにつれて、自分より年下の男の子にときめくことが増えました。仕事...
若林杏樹 2020-08-10 06:00 ラブ
夫にヤルヤル詐欺? 話し合いを口先だけで逃げる鬼嫁たち
 家庭内で問題が勃発したときに、話し合いで解決を図る夫婦は多いもの。ところが鬼嫁には、話し合いが意味をなさないタイプも散...
並木まき 2020-08-10 06:00 ラブ
こんな交際はあり? 秘密にする恋愛のメリット&デメリット
 付き合い方の理想は人によって異なるものですが、多くの場合、「コソコソした恋愛はしたくない」と思っているはず。しかし、カ...
恋バナ調査隊 2020-08-10 06:00 ラブ
告白でドキッとさせたい♡ “好き”を伝えるポイント&セリフ
 告白をしようと考える時、「フラれたらどうしよう?」と、誰もが不安になるものです。しかし、待ってばかりでは二人の関係は進...
恋バナ調査隊 2020-08-09 06:00 ラブ
堅実orケチ?東海地方の男性の性格や特徴&恋愛観を解説!
 シリーズでお送りしている、地方別男女の性格や特徴&恋愛傾向!今回は、東海地方に迫っていきます。東海地方は、愛知県、岐阜...
「あなたのためだから…」言葉巧みに夫を操る鬼嫁たちの実像
「鬼嫁」と呼ばれる女性には、巧みな話術で、夫を煙に巻くタイプもいるようです。その中には「あなたのためだから」と言いつつも...
並木まき 2020-08-08 06:09 ラブ