卵を崩しながら、つくねとチーズを絡めて…
メニューの最後にある“タン”は、牛タンのタンではなくグラタンのタン。常連客の「ピザを食べたい」という声と「グラタンが欲しい」というリクエストに応えて考案されたメニューです。
「最初はソーセージを入れたりいろいろと試したんですが、最終的につくねに落ち着きました。スーパーで手に入ると思いますが、なければ鶏団子で代用してください。生の鶏団子は、最初にフライパンなどで中まで火を通します。焼かれてあるつくねの場合は表面を焼き、香ばしさをプラスします」
卵を崩しながら、つくねとチーズを絡めて食べ進めます。甘酸っぱいケチャップの風味も効いていて……このジャンクな美味しさはあとを引く! ビールとの相性も抜群です。
「店では、八海山で知られる八海醸造のクラフトビール『ライディーン』も置いています。その『IPA』とも、よく合うメニューですね」
ビールの個性の強さに負けないおつまみです。
材料
・つくね(鶏団子)
・卵
・玉ネギ
・とろけるチーズ
・ケチャップ
・黒コショウ
レシピ
(1)フライパンでつくねの表面に焼き色をつける
(2)耐熱皿にスライスした玉ネギを敷き、その上に1を並べ、真ん中に生卵を落とす
(3)2の上にとろけるチーズをのせ、ケチャップと黒コショウをかける
(4)オーブントースターで6~7分焼く
本日のダンツマ達人…齋藤歩さん
▽齋藤歩(さいとう・あゆむ)
1987年、新潟県生まれ。不動産会社のサラリーマンを経て、5年前の28歳の時に夢だった店をオープン。「料理は好きじゃない」と言いながら、時間があれば他店を回り、手間やコストをかけずに作れるうまいツマミを研究している。人見知りだが気さくな人柄で飲み仲間も多い。愛称は「あぶ」。
▽上荻一丁目酒場(かみおぎいっちょうめさかば)
2016年にオープンした立ち飲み居酒屋。1000円程度で楽しめる“センベロ”の代表格で、地元の常連客を中心に賑わう。ホワイトボードには100~300円台のメニューがずらり。「こういうものを食べたい」という客のリクエストに応え、試行錯誤の末に定番となったメニューも少なくない。テーブルの上に置かれた割り材を自分で入れるポン酢サワーも人気。杉並区上荻1―11―4。
(日刊ゲンダイ2021年2月27日付記事を再編集)
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