猫を上手に撮る7つのテクニック 女性のポートレートのように

コクハク編集部
更新日:2021-03-25 01:09
投稿日:2021-03-23 06:00

テクニック4. 猫目線・上から下からさまざまな目線で

E. こちらはNG例。行き荒く猫目線で這いつくばるカメラマンを見て驚く猫と引いてる猫 (撮影:芳澤ルミ子)
E. こちらはNG例。行き荒く猫目線で這いつくばるカメラマンを見て驚く猫と引いてる猫  (撮影:芳澤ルミ子)

 人間の目線で猫を見下ろしてしまいがちだが、そっと猫目線になって、猫の自然な姿を撮影してみよう。(写真EはNG例)。

F. 上から後頭部を狙い、けなげさを表現 (撮影:芳澤ルミ子)
F. 上から後頭部を狙い、けなげさを表現  (撮影:芳澤ルミ子)

 猫がキャットタワーや冷蔵庫の上に登っている時は下からのアングルで、また、思い切り上からの角度で撮影してみるのも面白い(写真F)。

テクニック5. 背景を生かして臨場感を表現

G. 賑わう市場の招き猫 (撮影:芳澤ルミ子)
G. 賑わう市場の招き猫  (撮影:芳澤ルミ子)

 路地や旅先で出合った猫は、猫のいる場所の雰囲気も写し込みたい。猫の生活感が表現できる場所や、風景そのものが魅力的であればこの上ない(写真G)。

H. 酒場の立ち並ぶ路地で (撮影:芳澤ルミ子)
H. 酒場の立ち並ぶ路地で  (撮影:芳澤ルミ子)

 広角レンズを使い、奥行きのある構図で撮るのもオススメ。(写真H)

テクニック6. 好きなパーツに注目

I. 触りたくなるピンクの肉球 (撮影:芳澤ルミ子)
I. 触りたくなるピンクの肉球  (撮影:芳澤ルミ子)

 猫はどの部位も完璧な造形。肉球・瞳・マズル・にゃんたま……フェチ心をくすぐる、好きなパーツに思い切りズームインしてみよう(写真I)。

J. 猫の口元、ふぐふぐにズームアップ (撮影:芳澤ルミ子)
J. 猫の口元、ふぐふぐにズームアップ  (撮影:芳澤ルミ子)

 愛を込めて、狙ったパーツに確実にピントを合わせるのが重要(写真J)。

テクニック7. テーマを決めて撮影

K. 「春が来た」  早春に咲く花を背景にのびのび散歩する猫や虫と戯れる猫で「春」を表現 (撮影:芳澤ルミ子)
K. 「春が来た」 早春に咲く花を背景にのびのび散歩する猫や虫と戯れる猫で「春」を表現  (撮影:芳澤ルミ子)

 課題は自由。作品を撮る感覚で、写真を見る人に何を伝えたいのかを考えて撮影してみる。タイトルを先に決めて撮影に挑むのも面白い(写真K、L)。

L. 「春が来た」  早春に咲く花を背景にのびのび散歩する猫や虫と戯れる猫で「春」を表現 (撮影:芳澤ルミ子)
L. 「春が来た」 早春に咲く花を背景にのびのび散歩する猫や虫と戯れる猫で「春」を表現  (撮影:芳澤ルミ子)

▽芳澤ルミ子(よしざわ・るみこ) 独学で写真を学び、「猫びより」「ネコまる」(ともに辰巳出版)など、猫撮影を中心に活躍。パーツやしぐさに注目してその魅力をフェティッシュに伝える猫フェチカメラマン。撮影した写真集に「にゃんたま」(自由国民社)、「ネコの裏側」(辰巳出版)などがある。

(日刊ゲンダイ臨時特別号「日刊ニャンダイ」記事を再編集)

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