彼や夫がイケメン化⁉ 基本のメンズメイクと3種の神器を知る

笹山真琴 ビューティ&ヘルスケアジャーナリスト
更新日:2021-03-24 06:00
投稿日:2021-03-24 06:00
 近年、男性がBBクリームや色付きリップなど使用することはさほど珍しくなくなってきていますよね。とはいえ、メンズメイクなんて、韓流アイドルや一部のナチュラル・ボーン・イケメンのすることでしょう? なんて思っている貴女、はっきり申し上げて、遅れております!

第二次大戦前は武士も江戸時代のパリピ男子もメイクをしていた!

 化粧心理学の権威である大学教授から教わったのですが、実は日本で男性が化粧をしなくなったのは第二次大戦前後のことで、江戸時代、明治・大正時代くらいまではおしゃれな男性や高貴な男性もメイクをしていたそう。

 なんでも、武士も敵に首をとられた時に自分が立派な武士だったというアピールをするべく、ゴージャスメイクをしていたとか! 江戸時代のイケてるパリピ男子(!?)なんかはお祭りの前日からメイクじゃなくて保湿のために、白粉(おしろい)を塗って備えていたとか。もともと文化的な男子の嗜みであり楽しみであったのがメンズメイクなんです。ね? ビックリですよね!?

メンズメイクの破壊力を目の前で体感

 メンズメイクの威力を肌でビシバシと感じたこともあります。それは某メンズメイク教室の取材に伺ったときのことで、セミナールームの後ろでウオッチしていると、まあまあ、なんというか……。

 初見では「わっ♡イケメン、どきどき♡」というより、「すごくプレインでナチュラルな感じの……なんというか、えっと……そんなに印象的ではないタイプの方というか……」な感じの男子が1人、また1人と入室されてきて。「すごくプレインな子たちだけれど、メイク習得に熱意があるものなのだなぁ~」なんて感心しながら見守っていたわけです。

 その教室では、基本のスキンケアと男性用BBクリームを使った肌のベース作り、眉をカットしてアイブロウで描き足すといった“ちょっと補整”するだけのメンズメイクを教えていました。

 ところが、です。クラスが終わってさあ、解散! と一斉にメイク後の男子たちが振り返ったら……

 驚愕!!!!!!!

「ちょっ……何このイケメンの集まり風の集団はっ!!!! 大当たりの合コンみたいになってる♡」といった感じの大迫力で。

 そうなんです、ちょっと肌を綺麗にして眉を凛々しく整えるだけで、たちまちイケメン化するのがメンズメイクの魔力。しかもそれが複数(なんなら全員!)なので、まさに突風のような破壊力だったわけです。

 でも思えば女子だってスッピンと薄化粧とで雲泥の差!? って人が大半なのでは?? 男性は普段メイクをする習慣がないだけに、なんだか女性のほうが顔が綺麗な人が大勢いる気になってましたけど……。要は、女性たちもメイクで単に下駄履かせられていただけですわ~っ!(涙)

プロに教わる「メンズメイクの基礎」

 BTSから、なんなら進んでいる中学生まで!? じわじわと浸透し始めているメンズメイク。パートナーや家族にメンズがいる人なら絶対に知らなきゃ損だと思うわけです。

 テレビや雑誌でも引っ張りだこのメンズメイクのプロフェッショナル、高橋弘樹さんいわく「その人のもともともっているカッコよさを、ちょっとした補整で引き出すのが僕のメンズメイクの流儀です。ファッションとしてメイクを楽しむのももちろん大賛成ですが、身だしなみの延長でメイクテクニックを多くの男性がマスターしてくれたら、もっと日本がイケメンだらけになるのでは? なんて思います」。

 というわけで、誰でもすぐにできる「メンズメイクの基礎」を教えていただきました。高橋さんが実際に“大変身”させてきた驚愕の実例集フォトとともに、楽しくご堪能ください♡

笹山真琴
記事一覧
ビューティ&ヘルスケアジャーナリスト
コンテンツ企画会社経営。医師や美容家など、医療・美容に詳しいオピニオンリーダーを取材し、最新のナレッジや製品について多数のメディアで執筆。グローバルにキュレーターを配する女性に向けたオピニオンメディア『UNICORN』主催。

ビューティー 新着一覧


デリケートゾーンの改善策に辿り着かない叔母…保湿オイルを勧めてみた
「デリケートゾーンケア」や「フェムケア」というワードは、雑誌などのメディア上では当たり前のものとなったけれど、どれくらい...
最近“老けて見える”と嘆く40代女性! 避けたいNG眉色と若見えのコツ
「メイクをしたのになぜかげっそりして見える」「最近なんだか老けた?」と感じているアラフォー女性の皆さん。もしかしたらその...
来年の夏までさようなら「サンダルを長持ちさせる」保管前のお手入れ方法
 夏に大活躍したサンダルですが、しっかりお手入れしておかないとすぐにダメになりますよね……。今回は、「来年の夏も綺麗にお...
ムダ毛処理は義務ですか? 毛を剃らない理由から考える“疲れない”美意識
 近年は、性別や働き方、美の基準など、あらゆる価値観が新しくなり、多様化した時代になっていますよね。中でも注目したいのが...
天然ヘアカラー剤「ヘナ染め」の末路は? 知っておくべきデメリット5つ
 おしゃれのためのヘアカラーと必要に迫られてする白髪染め、どちらもアラフォーにはおなじみです。こんなに続けて髪が傷まない...
U-2200円!美容家も納得の香りグッズ3選、おセンチ&悩める秋の夜長に
 夏が終わって秋が訪れると「秋の夜長」を楽しむ人もいる一方で、なんとなく心細い気持ちになって、くよくよと悩んでしまうとい...
台風による体調不良、気象病かも!?【専門家監修】すぐに試せる対処法
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
時間1分ください!唇ぷっくり血色リップは「6V」チョイ塗りから3工程
 リップメイクは、唇に色がついて「血色感」さえあればいい、と思っていませんか? それで十分といえば十分でもありますが、短...
お疲れ頭皮&髪にオレンジシャンプーがグッジョブ 時短美容家が惚れた2品
「オレンジシャンプー」って、聞いたことはありますか?  文字どおり柑橘の「オレンジ」にまつわる成分を使っていて、洗い心...
Amazonで酷評の✩1.9「毛穴ステルス隔離棒」で40女の肌に奇跡が…!
 話題のコスメや、広告でよく見かける化粧品や日用品。「webでよく見るあの商品、本当にイイの?」「買ってみたいけれど、口...
薄い・強すぎ・不揃い!20代が見たアラフォーの「残念な眉毛3選」
 いよいよ秋ですね〜。この時期、アラフォー世代の眉毛メイクには注意が必要です。  というのも年齢を重ねるごとにメイ...
40代女が眉毛パーマ初体験!細くなった眉毛をどうにかした話
 以前、眉毛迷子を解決するべく流行りのアイブロウアイテムに刷新した話を書きました。  購入したアイテムのおかげで、...
春じゃないのに鼻ぐじゅ…「秋の花粉症」におすすめの対策【専門家監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
美容の達人いわく「牛乳の一滴は血の一滴!」真似っこするかはあなた次第
 女性なら、いつでも綺麗でいたいですよね。「美は1日にしてならず」というように、本当に美を追求している人の中には、24時...
【ダイソー】メイクブラシクリーナーが優秀な件!ぬるま湯が濁ってきた…
 メイクする人の必需品、メイクブラシクリーナーはどんなものを使っていますか? ネットで検索してみると、安いもので1000...
若い頃の自分を褒めてあげよ!40代女がやってよかったと思う美容法4つ
 美は1日にしてならず。スキンケアやボディメイクなどの美容は、やったその場で効果を感じられるのではなく、毎日の蓄積により...