ヒョウ柄の秘密は? 4月が旬「アルストロメリア」栽培のコツ

斑目茂美 開運花師
更新日:2021-04-07 06:00
投稿日:2021-04-07 06:00

「アルストロメリア」ってどんな花?

 日本では春の終わりから初夏に咲き、色鮮やかでエキゾチック。一本にたくさんの花を付ける存在感ハンパないアルストロメリアは、南米が原産の球根植物でございます。

 種類によってさまざまではございますが、チリを中心にブラジル・ペルー・アルゼンチンなどの南米、熱帯の低地からアンデス、砂漠から湿地帯と、生育環境の異なる場所でもよく育つアルストロメリア。

 産地と咲き姿が百合に似ていることから、「ペルーのユリ」「インカ帝国のユリ」などと、呼ばれております。和名は「ユリズイセン」。

 ワタクシが花屋になった当初、先輩が、「夢百合草(ユメユリソウ)」と、ロマンチックな名前で呼んでおりました。

 アルストロメリアの大きな特徴は、なんといっても花の寿命の長さでございます。

 およそ100種を越えると言われているアルストロメリアは、環境にもよりますが、寿命およそ2週間、長いもので1カ月と、驚異的なロングライフのものもございます。

 一本の主軸の先端が均等に枝分かれして、まるで広げた傘の縁にぐるりと咲いているように見える数輪の“一番花”と呼ばれる大きな花から、茎の先端の最後のツボミまで咲くため、アルストロメリアには「持続」という花言葉が付いてしまうほど。お家に飾ってみるとナルホド、驚きの長生きっぷりでございますのよ。

ヒョウ柄の秘密

 そして、もう一つの特徴は花弁の一部、または全体についている条斑(じょうはん)と呼ばれる模様でございます。花姿・色・大きさ……それこそたくさんの種類があるというのに、エキゾチックな柄模様はなぜか共通の「ヒョウ柄」を思わせる縞模様。

 なぜでしょう。この模様を「可愛らしい」というより、積極的にグイグイ攻めてくる女性のような感じがするのはワタクシだけでしょうか。色や花姿は可愛らしいのに、「ヒョウ柄」があるというだけで印象が変わります。

 この「ヒョウ柄」のような縞模様は、“昆虫を呼び寄せて蜜のありかを認識させるため”と申します。ただでさえ、カラフルなカラーバリエーションを誇るというのに、さらに虫を誘導するための模様を身に付けるなんて……。生き残ることに貪欲なヤル気の姿勢に、頭が下がります。

 それなのに、この涙ぐましい習性をとっぱらってしまった、模様のないスポットレスの品種もございます。ちょっぴり気の毒な気もいたしますが、個人的にはこのスポットレスのほうがタイプでございます。

斑目茂美
記事一覧
開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

ライフスタイル 新着一覧


義母ガチャ成功、失敗? 嫁&姑界隈の事件簿8つ。「孫は?」にイラッ、金だけ出すのは“神”確定!
 結婚とは切っても切れない「義母」という存在。「何でこんなこと言われなくちゃいけないの?」とイライラさせる義母がいる一方...
【12万いいね】ぺこ、息子からの“誕生日サプライズ”が素敵すぎる…! りゅうちぇるからの影響も明かす「涙目になった」「母として共感」
 海外ガール風の原宿系ファッションスタイルを確立し青文字系雑誌で大活躍。さらに公私ともにパートナーであったryuchel...
【漢字部首クイズ】「勉(ベン)」と同じ部首を持つ漢字はどれだ? (難易度★★★★☆)
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「校閲婦人と学ぶ!意外と知らない女ことば」では、女性...
保護者が喫煙→校庭にポイッ! 非常識なトンデモ親に“ドン引き”した5つの場面。クレームで地獄の空気に
 子をもつ親でも非常識な人は一定数いるもの。そんな保護者に周りが迷惑を被ることも少なくありません。今回は“運動会”をテー...
陰謀論にハマった母のトンデモ主張。娘の離婚は“闇の組織”のせい!?
「あの震災は人工地震だった」「戦争はフェイクで本当は起こっていない」「芸能人や政治家はゴムマスクを被っていて、本物はすで...
夏休みも物価が高いよ!「お金をかけずに楽しむ」方法8つ。インドア派もアウトドア派もこれでOK♡
「夏休み、できるだけ出費を抑えたい…」「お金をかけずに遊びたい!」こんな風に考えている人も多いのでは?  今回は...
ここで既読スルーする!? 驚いた「未返信LINE」3選。いい大人が“仲間外れ”って!
 相手に“既読スルー”されて戸惑った経験は多くの人がしているはず。内容によっては「え? なんかまずいこと言ったかな…」と...
もっと早く買っておけば…! ダイソーの「夏グッズ」大当たりを発見。灼熱の季節はコスパ良く乗り切るぞ
 蒸し暑い夏が始まりました。今年の夏も無事乗り越えられるようにと、ダイソーで「夏に使えるアイテム」を購入してきました! ...
『あんぱん』の方言、実際どう? 高知県民からの評価を聞いた。「あの俳優の声質と土佐弁が相性抜群」
 現在NHKにて絶賛放送中の連続テレビ小説「あんぱん」。今田美桜が演じる主人公・のぶと北村拓海演じる嵩の二人が、どのよう...
ジメジメ湿度が憎たらしい! 梅雨の「嫌~な思い出」エピソード集。白いスカートが一瞬でビシャッ
 毎年ゆううつな、ジメジメとした梅雨の季節。髪はうねるし、メイクは崩れるし、傘があっても結局びしょ濡れ…なんてこと、あり...
休日がない(涙)私のストレス発散法。祝日ゼロな“魔の6月”はこう乗り越えた!
 祝日がない6月を乗り切った同士の皆さま、お疲れ様です! ただ、残念なことに7月と8月の祝日もたった1日だけ(涙)。休み...
お兄ニャン、そんな無防備スタイルで大丈夫? “たまたま”を心配する妹猫の優しさにキュン♡
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
ゲフッ…炭酸でむせるのは“老い”のせいか。ついに来た「更年期の地雷」はそこかしこに。麺のむせはどうする?
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まっ...
世話めんどくせっ!ズボラでも枯らさない「タフネス植物」たち。NASAが認めたスタイリッシュなツワモノも
 猫店長「さぶ」率いる我が愛すべきお花屋さんに今年も恐怖の季節がやってまいりました。  いやはや最近の日本の夏は、...
「社会人としての責任ですよー」休日に勘弁して! 私が“退職”を決意したLINE3つ
 仕事を辞めるのにはさまざまな理由がありますが、中には「あるLINEがきっかけで退職を決めた」なんて人もいるようです。い...
夫がイクメン=家庭円満とは限らない。妻でも母でもない“私”を取り戻すのは悪いこと?
「おしゃれは自分のため」と言いつつも、パートナーから「きれいだね」なんて一言があれば、それだけで1日中気分がよくなるもの...