赤西超え“自分勝手”脱退劇 ヘイセイ山田涼介が見せた対応力

こじらぶ ライター
更新日:2021-04-10 06:00
投稿日:2021-04-10 06:00

岡本圭人のグループ脱退発表直後に「自分勝手」がトレンド入り

 今月5日、Hey! Say! JUMPの岡本圭人(28)がグループから脱退することが発表された。岡本は07年に同グループでCDデビューしていたが、18年8月末に米国の2年制演劇学校「アメリカン・アカデミー・オブ・ドラマティック・アーツ」ニューヨーク校に留学。グループおよび芸能活動を休止していた。

 今回の発表を受けてTwitter上では岡本自身の名前やグループ名などと並んで「自分勝手」という言葉がトレンド入りした。岡本脱退発表に際し、メンバー全員がFC動画でファンに報告する中、山田涼介(27)が「最初その話を聞いた時は、本当に自分勝手なやつだなと思いました」と放った言葉から、ファンの間でも引用・拡散された格好だ。

 同じくデビュー後に留学という形でグループ活動を休止し、“自分勝手”とされた元ジャニーズといえばKAT-TUNに在籍していた赤西仁(34)がいる。ジュニア時代から絶大な人気を誇り、06年にCDデビューしミリオンヒットを記録。しかし、同年内に「語学を学びたい」というなんともぼやけた理由で渡米し活動休止に入った。

 赤西は1年後にはグループに戻ったが、10年にKAT-TUNを脱退。結局14年にジャニーズ事務所も退所した。経緯だけを見ると、“自分勝手さ”では赤西もかなりのものだが、赤西はデビューし環境が変わった当初からグループ活動での息苦しさを訴えており、グループや事務所をいつ辞めてもおかしくは無かった。留学に際しても期限を設けず、赤西はファンに「必ず戻る」というような期待を持たせることはしなかった。

赤西仁本人とKAT-TUN、ジャニーズの方向性に明らかな違い

 ジャニーズ退所後、彼の音楽がアジア圏を中心に世界で高い評価を受け、絶大な支持を得ていることを鑑みると、本人が表現したかった方向性がKAT-TUNやジャニーズとは明らかに異なっていたことが分かる。

 一方の岡本がいま、Hey! Say! JUMPや彼のファンから「自分勝手」と非難を浴びているのは、留学に際して“Hey! Say! JUMPのため”だとか、“待っていて良かったと思われるように”、とグループに必ず戻ることを約束していたからだ。ファンは留学期間である2年を待った。しかし20年8月に演劇学校を卒業した後も、進退の報告も無くさらに活動休止期間が延びた。そして結局、役者に専念したいとの理由で脱退が決まった。

信じて待ち、そして裏切られた…

 彼自身を、そして9人で活動するHey! Say! JUMPを心待ちにしていたファンは「これだけ信じて待たされたのに裏切られた」との気持ちが強いようだ。

 それでいてグループからは脱退し、事務所には残るという。長くジャニーズに所属する父親の岡本健一(51)の存在も相まって、昨今続いている退所組の“やりたいことのために腹を括って退路を断つ”姿勢より甘やかされていると捉えられている。

 そんな中で、Hey! Say! JUMPのメンバー、特に山田が彼に対し見せた対応が神がかっていると話題になっている。岡本が留学をすると決めた際も彼らの冠番組で「11年一緒にいるんだから言い訳は通用しない」としつつ、「圭人1人の自分勝手じゃなくてHey! Say! JUMPの自分勝手」とし、彼にエールを送り、戻る場所があることを示した。

エースの山田涼介だからこその説得力

 そして岡本が脱退という決断をしたこの度も、上述のように「本当に自分勝手」と批判を恐れず口にした。自身の気持ちだけでなく、ファンが彼に、好きだからこそ言いたかった行き場のない想いを代弁したようでもあった。そこに加えて「でも話を聞いていると、ここまで強い意志を持った圭人はいままでいなかったなと思うくらい、強い意志を持っていました」とも語った。山田がそういうのなら、もう誰にも止められないのだろうというグループのエースとしての説得力があった。

こじらぶ
記事一覧
ライター
STARTO ENTERTAINMENT、秋元康系女性アイドル、ローカル、地下アイドル等数々の現場を経験。Xでもご意見を募集しております。

エンタメ 新着一覧


『ばけばけ』髙石あかりと池脇千鶴の熱演に唸った。「体を売ってもいいと」に込めた複雑な感情
 家族にヘブン(トミー・バストウ)の女中であることが知られてしまったトキ(髙石あかり)。さらに司之介(岡部たかし)、フミ...
桧山珠美 2025-11-15 10:00 エンタメ
「抱きたいでしょ!」名場面が誕生!? これぞ『ばけばけ』、シリアスとコミカルの絶妙な塩梅が最高
 物乞いとなったタエ(北川景子)の前に記者の梶谷(岩崎う大)が取材をしたいと現れる。三之丞(板垣李光人)はタエを守るため...
桧山珠美 2025-11-13 13:05 エンタメ
Number_iとキンプリ、年末特番での共演はあるか? 山下智久&赤西仁に見る“脱退グループ”との関係性
 2025年も年末が近づき、音楽特番への出演者発表でそれぞれのアーティストのファンが盛り上がりを見せている。そんな中、注...
こじらぶ 2025-11-13 11:45 エンタメ
【芸能クイズ】難易度高い!? 藤岡弘、の「直筆メッセージ入りマグカップ」に書かれている四字熟語は?
 テレビやネットでふと耳にした、あのひとこと。記憶の片隅に残る発言の背景には、ちょっとした物語があるのかも?  ネ...
坂口健太郎の“二股報道”に僕が驚かなかった理由。炎上覚悟で女性に伝えたい2つのこと
 9月に「週刊文春」で、俳優・永野芽郁と年上ヘアメイク恋人の二股スキャンダルを報じられた坂口健太郎(34歳)。坂口には“...
堺屋大地 2025-11-11 11:45 エンタメ
「ばけばけ」トキ(髙石あかり)の“腕が太い”は伏線があったのか! 以前の台詞が活きていた
 ヘブン(トミー・バストウ)の女中になる決意をした、トキ(髙石あかり)。錦織(吉沢亮)の立ち会いのもと、トキはヘブンに女...
桧山珠美 2025-11-10 17:19 エンタメ
ああ、日曜は悩ましい。神尾楓珠の胸キュンか、及川光博のほっこりか…どっちのドラマをリアタイすべき?
 日曜の夜が悩まし過ぎて困っています。  というのも、「すべての恋が終わるとしても」(テレビ朝日系)と「ぼくたちん...
荒牧慶彦&植田圭輔、気心の知れた相手だから、自然でいられる。W主演で見えた“素のふたり”の関係性
 舞台『刀剣乱舞』シリーズなどで知られる荒牧慶彦さんと植田圭輔さんがW主演を務めた映画『プロジェクト・カグヤ』が公開中で...
望月ふみ 2025-11-09 11:45 エンタメ
「ばけばけ」“女中”が意味するのはどっち? おトキ(髙石あかり)のうらめしい世の中は続く…
 ヘブン(トミー・バストウ)は錦織(吉沢亮)と一緒に借家へ引っ越しをしていた。新居に満足気なヘブンだったが、いまだ女中が...
桧山珠美 2025-11-08 12:45 エンタメ
“松本人志ファン”として言わせてください。『DOWNTOWN+』は天才的だった。だが「松本、動きました」はダサかった
 2024年1月から芸能活動を休止していたお笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志(62歳)が、約1年10カ月ぶりに活動再開...
堺屋大地 2025-11-08 11:45 エンタメ
『ラブ トランジット』3、ついに決断の瞬間! 永遠のテーマ「良い人だけど付き合えるか」問題がリアルすぎ【8話レビュー】
『ラブ トランジット』シーズン3(Prime Video)、最終話が配信されました! 『ラブ トランジット』(以下ラブト...
中村未来 2025-11-07 11:45 エンタメ
『ラブ トランジット』3、恋愛って“物わかりの良い女”より“ゴリ押し”が勝ったりするよね【7話レビュー】
『ラブ トランジット』シーズン3(Prime Video)が7話目までが配信されました! 『ラブ トランジット』(以下ラ...
中村未来 2025-11-06 11:45 エンタメ
「ばけばけ」ラスト、タエ(北川景子)の姿に衝撃…!一方、錦織(吉沢亮)はいつ“相棒”になれるのか
 平太(生瀬勝久)とのケンカから、旅館を出て家を借りて暮らしたいヘブン(トミー・バストウ)。その世話をする女中探しを任さ...
桧山珠美 2025-11-05 17:25 エンタメ
近年の『M-1グランプリ』は優勝より過程が面白い?『タイプロ』のような“熱狂”が生まれる理由
 年末の風物詩『M-1グランプリ』(ABC・テレビ朝日系)。8月から1回戦が開始し、現在早くも3回戦の真っただ中です。 ...
「ばけばけ」錦織(吉沢亮)、バカ正直にもほどがあるぞ。“どっちもできる女中”ゲスい要望がやりきれない
 トキ(髙石あかり)はフミ(池脇千鶴)と花田旅館にしじみを売りに来たところ、ヘブン(トミー・バストウ)と平太(生瀬勝久)...
桧山珠美 2025-11-04 18:15 エンタメ
オダギリジョー「納得した仕事しか受けない」というこだわり。芸術家から犬の役まで!? “個性爆発”する作品5選
 2021年にNHKで放送が始まったテレビドラマ『オリバーな犬、(GOSH!!)このヤロウ』が、現在、映画版となって絶賛...
zash 2025-11-05 14:37 エンタメ