保護猫2匹、真夏の夜の“クローゼット閉じ込め”事件に遭う

コクリコ 編集者
更新日:2021-04-25 17:28
投稿日:2021-04-18 06:00

2歳のお誕生日を迎えてしみじ~み

 この4月にわが家の猫たちは2歳のお誕生日を迎えました。無事に大きくなって本当によかったです。子猫時代に一度会いに来て以来、久しぶりに遊びにきた友人が「いやーおとなしくなったもんだね」と言っていたので、客観的に見ても大人になったのだと思います。テーブルに広げたごちそうをはたき落とそうとしない、走り回らない。「ゆっくり話ができるなんて想像もできなかったよね~」としみじみ。子猫のときは本当に落ち着きがなかった。

 とくに好奇心旺盛なメスの虹ちゃんは、家の中でまだ自分が知らない場所、普段入れない場所への執着が激しく、常に私を尾行して、私が開けたすき間からその場所に入り込もうとしていました。当時住んでいた家にはクローゼットのほかに大きな収納庫があり、その2つは猫が入れない場所としていたのです。とはいえ、子猫はほんの5㎝もすき間があれば入ってしまうので、ドアの開け閉めは瞬時に、そして、物を出したらすき間なく締め切る、としていました。猫を飼うと猫に負けじと俊敏に動く必要があります。

チュールのロングスカートが!!

 部屋を見渡しても虹ちゃんがいない。さては……と思ってクローゼットを開けると、チュールのロングスカートに爪をひっかけてぶら下がっている猫がいるではありませんか。あかーん! (ちなみに当時の2匹のブームは、レースカーテンにぶさらがって、本棚を蹴って勢いをつけてターザンみたいにぶらぶらする、という目の前が真っ暗になる遊びだった)

 虹ちゃんをつまみあげ、スカートからひきはがします。スカートはズタズタ。だからクローゼットには入れたくないの……。クローゼットに入りたい虹ちゃんと洋服を守りたいおかあさんとの攻防戦が日々繰り広げられていました。

ディナー後に浮かれ気味で帰宅すると…

 そして事件が起きました。

 8月下旬のある夜のことです。子猫が来てから初めて、友達との夜のお食事会を楽しみ、やや浮かれながら帰宅しました。22時くらいです。玄関を開けようとすると部屋から猫の鳴き声がします。ただならぬ様子! あわてて鍵を開けて部屋に入ると、天ちゃんがひとりで鳴いていました。

「天ちゃんどうしたの? 虹ちゃんは?」

 部屋を見回しても虹ちゃんの姿がありません。収納庫の中から「にゃぁぁぁ……」とか細い鳴き声がするではありませんか。よく見ると天ちゃんも収納庫の前で鳴いている……まさか!

 ドアをがばっと開けると虹ちゃんが一目散に飛び出してきて、ソッコーでトイレに行きました。おしっことうんちを済ませると、水をがぶ飲みし、ガツガツとフードを食べます。

 なんと虹ちゃん、12時間以上もクローゼットに閉じ込められていたんです。入ったことにまったく気づかなかった! しかもこの日に限って夜のご飯会なんぞを満喫してきてしまったおかあさん……バカバカ!! 子猫がいるのに遊びになんて行きやがって! 虹ちゃんごめんー!!!

“12時間監禁”でもっとも感心したこと

 エアコンはつけていたけれど収納庫の中はさほど冷えておらず、水もない、ご飯も食べられない状況。そしてトイレもない。子猫なんてちょっと食べてはトイレに行き、トイレに行っちゃあ食べ、みたいなサイクルなのに、それが12時間も止まってしまっていたなんて大丈夫だろか? と不安になりましたが、虹ちゃんは元気そのもの(のように見えた)。ひと安心です。

 そしてもっとも感心したのは、トイレをずっと我慢していたことです。クローゼットにお粗相してもおかしくなかったのに……。そしておそらく、ずっーっと天ちゃんも鳴いていたと思う。12時間ぶりの再会。ふたりでグルーミングし合って、無事を喜んでいるように見える。申し訳ない……。2匹が元気でよかった!

 これを機に、ペットカメラを導入し、帰宅が遅くなる日はカメラで部屋の様子をチェック。そして外出前には必ず点呼します。どんなに急いでいる日もね。多少遅刻しても猫の安全には変えられません。

 次回に続きます。

コクリコ
記事一覧
編集者
実用書の編集者(社畜)。アラフォー未婚のがんサバイバー2年生(進級しました!)。2018年、子宮頸がんにて広汎子宮全摘出術を受ける。現在ホルモン補充療法をしながら経過観察中。SNSをパトロールするのが趣味。“Twitter探偵”とも呼ばれる。でも幸せになりたい。

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


動物&飼い主のほっこり癒し漫画/第54回「真夏のシンジツ」
 ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、突然「コクハク」に登場! 生きものたち、その生きものたちをこよな...
「売れ残り」って心が折れた…思春期の甥&姪からの切ないLINE3選
 甥や姪が可愛くて仕方ない人は多いでしょう。兄弟姉妹の子供って、特別ですよね。小さい時から見ている人も多く、中にはかなり...
「偽善者か?」歌舞伎町の野良猫に2年間、毎日ご飯をあげ続けた男性の話
「かわいくないんですよ~(笑)。『なんだよ』って文句しか言っていない。好き嫌いは多いし、忙しいときに限って、ご飯を食べて...
小汚いサンダルをやめた女性の成功話!メイクや髪形より「キレイな靴」
 みなさんは“人の足元”って気にして見るほうですか? 私は靴が好きなのもあって、よく見ているほうだと思います。ただし、自...
真夏を彩る花 2023.7.28(金)
 こうも暑いとゲンナリするけど、むしろ過酷な状況を楽しむかのように咲く。  逆境でがんばる花のたくましさに驚く。 ...
皆が皆、社交的ではないよね…懇親会が苦手な人が“極力疲れない”対処法
 会社員だと避けて通れないものの一つが「懇親会」。参加人数が多かったり、他部署と交流をしないといけなかったりと、「正直疲...
対応ミスると悲惨! お盆の義実家トラブル5つの地雷&回避術
 お盆も間近! 義実家への帰省が憂うつという奥様は、あなただけではありません。気を使っているつもりでも、義両親を怒らせて...
華やか! チャトラ軍団のウキウキ上機嫌“たまたま”が大集合
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
手芸初心者が挑戦!思い出の子供服をくるみボタンに 2023.7.27(木)
 子供の思い出の服を手もとに置いておきたいけど、かさばる物は増やしたくない。子育て中のママやパパには地味に悩ましい問題。...
マジで使える! 夏に強い切り花と長持ちさせる秘訣を“開運花屋”が解説
 今夏の暑さは「暑い」より「痛い」の方がしっくりくる感じがいたします。更年期ど真ん中のワタクシ、本当にシビれますわ。 ...
費用0円!「いま暇?」LINEに付き合ってくれる“神友”との暇つぶし3選
 暇で退屈な時に、暇つぶしに付き合ってくれそうな気の知れた友達に「いま暇?」とLINEを送ってしまうこと、ありますよね(...
美術館で「名画の習作」から教えられたこと 2023.7.26(水)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
昔は仲良かったのに…友達との溝ができる5つの理由と対処法
 学生時代から続いている友達とは気心が知れているものですが、だからといって永遠にいい関係が続くとは限りません。また、大人...
業務スーパーが有能すぎる! おすすめ食材5選&飽きないアレンジ方法
 プロ仕様の食材や調味料が大容量で買えると人気の「業務スーパー」。一度にたくさん買うのでお得だし、おいしい食材もたくさん...
4回の引越しで実感!家族で住みやすい土地にする3カ条、転勤族でも安心
 ステップファミリー6年目になる占い師ライターtumugiです。私は10代でデキ婚→子ども2人連れて離婚→シングルマザー...
夕暮れが忍び込む街 2023.7.24(月)
 日差しが落ち着いて、街が暖色に染まる時間。  自分が生まれた場所でもないのに、なぜだか懐かしい気持ちになる。 ...