「レトロ自販機」の聖地でタイムスリップ 2021.6.29(火)

コクハク編集部
更新日:2021-06-29 06:06
投稿日:2021-06-29 06:00
 長引くコロナ禍で非対面でも商品を購入できる「自動販売機」に注目が集まっています。冷凍食品やおせんべいにお豆腐など、扱う商品も多岐にわたっているそう。そんな自動販売機の聖地が神奈川・相模原市にあると聞き、張り切って行ってきました。

自販機は自販機でも「レトロ自販機」

 やって来たのは相模原市の「中古タイヤ市場相模原店自販機コーナー」。この一列ぜーんぶ自動販売機なんです。

 しかもアラフォーには懐かしいレトロな機種がいっぱい。

アイス自販機の思い出

 うっわ! 懐かしい!! 

 このアイスの自販機、ばーちゃんちの近くにあったわー。ばーちゃんがアイス買ってくれなくてギャン泣きした記憶が……。

 「ばーちゃん大っ嫌い!」とまで言ったっけ。食い意地張り過ぎだろ、幼き日の私よ。

 こちらの自販機は、2020年5月に閉店した埼玉県・行田のオートレストラン「鉄剣タロー」から引き取って修理したものなのだそう。

“秒”で出てくる絶品「きつねそば」

 せっかく来たので何か食べていきましょう。迷った末、この「きつねそば」をチョイス。

 ちょっと見づらいのですが上の方に「コインを入れて27秒」と書いてあります。“秒”かよ。

 本当に“秒”で出てきました。このレトロな“ボディー”の中で一体何が行われているんだ? 熟練の匠が姿を隠しとるんか?

 お揚げさんが2枚入ってます。お出汁もいい香り。ふんわりと優しい湯気が鼻をくすぐります。癒される……。

自販機の思いやりに惚れる

 購入したはいいがどうやって食べるんだろうか? と不安になりましたが、箸だけでなく七味唐辛子も自販機に備え付けられています。すごい思いやり。結婚したい。

 肝心のお味ですが、お揚げさんは甘じょっぱいお出汁がしみ込んでいて、一口食べるとほっこりします。麺も粉っぽくなくつるつる。普通においしい。想像を余裕で上回ってきます。

 っていうかね、私が作るより断然おいしい。自販機すげえ! 思いやりがあって料理上手って最高かよ。マジで結婚したいんだけど。

見たことのない自販機に大興奮

 腹ごしらえも済んだところで、ちょっとブラブラしてみましょう。

 ボンカレーの自販機とな!?

 若かりしころの笑福亭仁鶴師匠のお顔がプリントされています。これはさすがに見たことないぞ?

 裏手に周るとこちらもずらーっと自販機が。主にお菓子やジュースが販売されていました。

 なんだか幻想的な光景です。

インスタントカメラの自販機も

 おーっと! これまた懐かしいインスタントカメラが売ってる!

 学生のころ、毎日持ち歩いてたなあ。

 インスタントカメラが再ブームらしいですね。ノスタルジックな色合いが人気なのだとか。確かに独特の雰囲気が出ますよね。

お酒と思いきや、ドクターペッパー!

 清酒の自販機にドクターペッパーが売ってるのがおもしろい。

 忘れてしまいそうですが、ここはタイヤ屋さん。そりゃお酒は置けないよね。

 自販機コーナーの前は広大な駐車場になっており、購入した商品を車内に持ち込んでドライブイン感覚で楽しむ人が多いのだとか。

おわりに

 帰りに前述した自販機でアイスを買いました。大人っていいなあとしみじみ実感。買い食いが自由にできるのは素晴らしいことです。

 こちらのアイス、お値段まさかの80円。ワンコイン以下ですよ。昔もそうだったのかな?

 ばーちゃん、あの時わがまま言うてごめんな。もう自分で買えるようになったから大丈夫やで。とはいえ、今度は「歩き食いなんてみっともない!」って怒られそうだけども。

 ◇  ◇  ◇

 アラフォーの記者はタイムスリップしたかのような気持ちになりましたが、若い世代には新鮮かもしれません。なんとも不思議な空間でした。近々また訪れたいと思います。他のメニューも食べてみたい! レトロ自販機めぐり……新しい趣味が芽生えそうです♡

(編集K)

adress:神奈川県相模原市南区下溝2661-1

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


動物は「あったかい場所」を見つける才能があるみたい
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
私「復縁希望?」女友達「あと2年で吹っ切る」失恋かまってちゃんLINE
 失恋をして心が傷つくと、少しでも誰かに気持ちを聞いてもらいたくなるもの。  でも、あまりにしつこかったり、常識が...
キャンプより安近短なべランピング!楽しむコツ&それでも失敗したエピ
 空前のキャンプブームが到来していますが、やはりイチからキャンプギアを集めてテントを張って…となると、ハードルが高いと感...
見上げた青空が眼に染みて…1日に1回くらいは空を眺めてみる
 青空が眼に染みると思ったら、しばらく空を見上げていなかった自分に気が付いた。  うつむいて歩くのがクセになってい...
「俺のソーセージも試食して」じゃねえ! 40女の成人の日の思い出
 1月8日は成人の日。晴れ着やスーツに身を包んだ新成人たちの姿は、眩しいものです。  成年年齢が18歳に引き下げられま...
これって誘拐ですよね!? 遊んでいたら詰められた恐ろしいご近所トラブル
 ステップファミリー6年目になる占い師ライターtumugiです。私は10代でデキ婚→子ども2人連れて離婚→シングルマザー...
神秘的! 宝石のようなオッドアイの純白“たまたま”に幸福祈願
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
「緑の黒髪」があるなら、白髪の“褒め言葉”は?
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
日本の美徳すごい!便器に汚物箱…海外で体験した考えられないトイレ事情
 日々の生活に絶対に欠かせないもの、「トイレ」。1日に何度も顔をあわせる存在ですが、実は国によってトイレの形状や使用方法...
2024-02-26 19:03 ライフスタイル
まるで宝探し!話題の木更津コンセプトストアでほっこりした男女の会話
 昨年6月、三井アウトレットパーク木更津(千葉)の隣にオープンした「木更津コンセプトストア」。サステナブルな社会を目指し...
「量と質」どちらを優先するか迷ったら経験値を振り返ろう
 大人になると「量より質」を意識する機会が増えますよね。私の場合、食事に関してはまさにそうなってきた気がします。  そ...
湧き水が心にも沁みてくる 福井県爪割の滝
 北陸地方に甚大な被害をもたらした能登半島地震。  被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。  つらいこ...
貫禄の毛繕い中をパチリ!ありがたいご神体“たまたま”に感謝
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
【2023年人気記事】セックスは嗜好品?子宮頸がんサバイバーの性生活
 2023年は「コクハク」をご覧いただき、誠にありがとうございました。反響の大きかった記事を再掲載します。こちらの記事初...
2024-01-04 06:00 ライフスタイル
近すぎなくていい 毎日は“ゆるい人間関係”に支えられている
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
【2023年人気記事】吉田沙保里と大久保嘉人は公認? ウロつく女が嫌!
 あけましておめでとうございます。2023年は「コクハク」をご覧いただき、誠にありがとうございました。反響の大きかった記...