アラフォー妻の告白「既婚者合コン」で夫以外の男性に…#5

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2021-06-25 16:16
投稿日:2021-06-25 06:00

既婚者合コンにはもう興味がない

――I子さんは、ここまで話すと「すみません」とバッグから取り出したハンカチで額の汗をぬぐった。Aさんとの情交を思い出し、肌熱も上がってきたようだ。

 グラスの水を飲み、彼女は言葉をつづける。

「私はいくども腰を振りながら、腹筋に力を入れました。そのたび、膣肉がキュッキュッとペニスを締めあげるんですよ。Aさんを逃したくない思いと、もっと快楽に浸りたい一心で、ペニスを貪りましたね。

 生でつながっていることが、より女の欲情を満たしてくれるんです。しばらく腰を振っていると、彼『そろそろ、俺が上になるから』と正常位の姿勢になりました。

 コンドームをしていない分、いつもより感じたみたい。私もいつになく濡れていて……ペニスが抜き差しされるたび、アソコからグチュグチュと水音が聞こえてきましたね。

 やがて、彼の腰づかいが激しくなり、私『気持ちいいッ、今日はこのまま胎内(なか)に出して!』と叫んでいました。

 次の瞬間、水鉄砲さながらに、膣奥でドクンドクンと彼のザーメンが噴射されたんです。

 その日は、結局、二回も中出しをしてもらって……すごく幸せでした」

――その後のお付き合いはいかがですか?

「今も二週間ごとに逢っています。生理になりそうなときは、婦人科で処方してもらったホルモン剤でずらしていますね。あくまでもAさん優先のスケジュール。(笑) 

 既婚者合コンには……あれから行っていません。最初に誘ってくれた知人女性には何度か誘われましたが、上手に断っています。

 Aさんという素敵なパートナーを見つけた今、他の男性には全く興味がわかないんです」

苦しいけど、抱かれる幸せに勝るものはない

――幸せいっぱいのI子さんだが、日々、苦悩との戦いだと言う。

「毎朝、AさんのFBをチェックすることが日課となりました。逢えない二週間、彼がどのように過ごしているのか気になってしまって……。ビジネスの食事会などでも女性が一緒に写っていると、心が苛立つんです。

 家族との写真がアップされていた日には、もう悲しくて、息苦しくて……四十を過ぎてこんなにも苦しい恋愛をすると思わなかった。

 ただ、逢える時は、寂しかった分だけ思いっきり抱いてもらいます。気分の浮き沈みも激しいのですが、やはり抱かれる幸せに勝るものは無くて……。

 彼の私生活を盗み見していることは、いっさい口にしていません。女のプライドみたいなものですね。(笑)

 セックス中、心も体も満たしてくれるAさんの存在は何よりも大切ですから、この幸せを一分一秒でも長く噛み締めていたい。もちろん、私も夫がいる身ですし、家庭を壊すことなく上手に付き合っていくつもり。

 先のことなんて分かりません。今はただ、二週間ごとに抱きしめ合える歓びを励みに、毎日生きています」

――そこまで告げ、I子さんは「実はこれから、彼とデートなんです。今日もいっぱい抱いてもらいますね」とほほ笑み、立ち去った。

 人の数だけ、愛の形がある。

 どのような形であっても、筆者は、彼女たちの幸せを願ってやまない。 了

蒼井凜花
記事一覧
官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
オフィシャルサイトYouTube

関連キーワード

エロコク 新着一覧


おすすめ人気膣トレグッズ5選!感度UPでもっとキレイに♡
「膣トレ」って、聞いたことがある人は多いでしょう。締まりが良くなる、イキやすくなるなど、セックス時にメリットがあるだけで...
ローターとしても挿入しても♡遠隔操作もできちゃう優れモノ
「安物買いの銭失い」という言葉がありますが、ラブグッズをコレクションし始めたころの私は、まさにそれでした。というよりも、...
桃子 2020-10-05 06:00 エロコク
SEX観を変えた映画と彼…“無理しない”に気づいた人形プレイ
 その人の生き方は、セックスのシーンでも滲み出るのではないでしょうか。受け身だったり恥ずかしがるよりも、アクティブで主体...
大泉りか 2020-10-03 06:00 エロコク
編集部&プロが選ぶ 女性に優しいおすすめラブグッズ11選♡
 あなたは、ラブグッズを使ったことがありますか? 「興味はあるけれど機会がない」「周りにバレたら困る……」と、尻込みして...
デリケートゾーン全体をカバー…マッサージされるような快感
 女性はクリトリスの刺激が大好きです♡  ラブグッズ業界はそのへんをしっかり心得ているので、あの手この手でクリに...
桃子 2020-09-26 06:00 エロコク
ヤリモク男は悪いの?あなたも“ヤリモク女”になっちゃえば?
 カラダ目当ての男って、私は嫌いじゃありません。「ヤリ逃げされた」とか「遊ばれた」とか言ってる女子もいるけど、性欲を満た...
スルッと簡単に挿入できる“リモバイ”でアブノーマルな快感を
 リモートワーク、リモート飲み会……。リモートという言葉がこんなに使われる日が来るなんて、誰が予想したでしょう。ラブグッ...
桃子 2020-09-20 06:00 エロコク
これが正解!浮気がバレた時のパーフェクト対処法7カ条<前>
 わたしとひろしの48歳差の激しすぎる恋――男は何歳まで男なのか、81歳との恋愛模様とはいかなるものなのか。ホットなイッ...
スマホをリモコンに遠隔操作!遠距離恋愛カップルにおススメ
 手にした瞬間、ずっしりと重い。「ウィーバイブ ワンド」は私が試してきた数々のラブグッズの中でも最重量級です。  ...
桃子 2020-09-18 12:03 エロコク
自在に曲げて好きな角度に当てれば…念願の“中イキ”が実現
 気持ち良さとは理屈によるものではない、と思われがちです。たしかに、セックスではフィーリングが大事。でも実は、体の仕組み...
桃子 2020-09-07 11:06 エロコク
され女が浮気相手と直接対決!やり取り全貌と招かれざる客
 わたしとひろしの48歳差の激しすぎる恋――男は何歳まで男なのか、81歳との恋愛模様とはいかなるものなのか。ホットなイッ...
世界が広がった…夫一筋の専業主婦が“裏垢”にハマった理由
 ツイッター上で、性的な画像や発言などの投稿をくりかえす“裏垢女性”のアカウント。目にする度に「いったい何の目的があって...
大泉りか 2020-09-02 18:00 エロコク
膣と子宮から広がる波紋…重く細やかな振動で深いオーガズム
「骨まで愛して」という懐メロを聴いたことがあります。人には見えない、自分の芯のところまで愛されたいという、情念や執着があ...
桃子 2020-08-29 06:00 エロコク
敏感な部分にジャストミートで“リモバイ”を十分に楽しめる
 “リモバイ”という言葉が分かるなら、あなたはラブグッズ上級者。この連載でも何度か取り上げてきましたが、リモートバイブ、...
桃子 2020-08-24 15:29 エロコク
女流官能作家なのに「膣イキ」できない…お悩み解消法3選!
 日々、男女のセックスを書いている官能作家の筆者ですが、実はセックス時、膣内(なか)でイクことができません。  こ...
蒼井凜花 2020-08-18 23:35 エロコク
進化した“吸引系” 口が大きく男性の胸にもピッタリ吸い付く
 クリトリスを覆って振動刺激を与えながら吸い上げる“吸引系”グッズ。大流行となって、一時期は新商品が乱発していました。現...
桃子 2020-08-15 06:00 エロコク