彼女のために言っているのに…恋人に厳しく接する男性の本心

並木まき ライター・エディター
更新日:2021-07-03 06:16
投稿日:2021-07-03 06:00

不真面目な態度が気になる

家事も仕事も真面目に取り組んでほしい(写真:iStock)
家事も仕事も真面目に取り組んでほしい (写真:iStock)

 ところで、恋人であるJさんからは「モラハラ男に豹変した」と思われているOさん。そのことについては、どう思っているのでしょうか。

「モラハラですか!? いや、モラハラをしているつもりはまったくないですよ!

 だけど、以前よりもJに対して、自分の態度が冷たくなっているのはわかっています。

 それは、Jのことが憎くてって言うよりも、結婚するとすれば、このレベルまでは頑張ってほしいっていうのがあって、あえてキツいことを言っているのもあるんです」

 Jさんは家事が苦手なうえに、仕事についても不真面目な態度が目立ち、そこが気になって仕方がないOさん。

 結婚するとなれば、夫婦は運命共同体になるので、もう少し毎日の生活や仕事に対して、真面目に取り組んでもらいたいと願っているとのこと。

彼女のために言ってあげてるのに

響いてる気がしない(写真:iStock)
響いてる気がしない (写真:iStock)

「だから、今までは思っていても言わなかったことを、はっきり告げるようにしただけなんですよ。

 結婚までしないのであれば、何を言われてもテキトーに褒めておけばいいけれど、結婚となると、そのままだったら困る部分ってたくさんあるじゃないですか?

 Jは、掃除も料理もほとんどやらず、遊びに行っているだけでこっちに押し付けてくるし、仕事に関しても考え方が甘くて、聞いているとイラつく話が多くて。

 そんなに俺と結婚したいのであれば、はっきり『ここは直して』って言ってあげるのが本人のためかなと思ったんです。

 でも、Jにはそんな俺の言葉が響いている様子はありません。それどころか、困った顔や怒った表情をしてこっちを見ているだけで……。生活や仕事に対して、何かが改善された様子もないんですよね。

 それどころかJは『男の人は、女性のすべてを受け入れるべき!』なんて理想を押し付けてきますけど、限度ってものがあると思います……」

  ◇  ◇  ◇

 恋人同士であれ、夫婦であれ、100%同じ価値観を有する男女は稀です。少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。

並木まき
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ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

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