出張ホストの世界にも「遠征」が…どこに行って何をするの?

内藤みか 作家
更新日:2021-07-15 06:00
投稿日:2021-07-15 06:00

遠征ホストはここがトク

昼はマダムと…(写真:iStock)
昼はマダムと… (写真:iStock)

 自ら遠征してきた出張ホストを指名すると、トクなことがあります。それは交通費を払わなくていいというところ。関東から関西までの交通費は往復3万円以上かかるかもしれませんが、それがかからないのはものすごくオトクです。地元にいながら東京の人気出張ホストと遊べるのも手軽です。

 出張ホストが遠征する場合、2~3日ほどその地域に留まり、細切れに営業を行います。たとえば昼はマダムとランチをし、夜は独身女性の部屋でお泊まり、などという感じです。効率よく複数の客をこなすことができるので、彼らにとってもおいしいのでしょう。

女性客が遠征することも

 この逆で、女性客が用事で地方に行った際に、その土地の出張ホストを呼ぶこともあります。宿泊しているホテルに呼びつけ、お楽しみの時間を持つのです。普段から呼んでいるお気に入りの出張ホストを一緒に連れて行くと交通費や食費がかかってしまいますが、地元の出張ホストを呼べばそれらはかからないのでリーズナブルなのです。

 けれど女性客が地方ホストを呼ぶことは大抵の場合遠征とは言いません。お目当ての推しのために遠くに行くわけではないからです。女性客が遠征をするという場合は、推しの遠征について行くことを指します。

二人で旅行気分

「夜は私のホテルに泊まって」(写真:iStock)
「夜は私のホテルに泊まって」 (写真:iStock)

 お気に入りの出張ホストが遠征すると聞いて気が気ではいられなくなり、自分も現地についていき、彼を指名してしまうという女性客はわずかですが存在します。たとえば「昼は他の女と会っていてもいいけれど、夜は私のホテルで泊まってね」などと言うのです。

 この場合も実は女性客は少しトクなのです。出張ホストと旅行で関西に行った場合、彼の交通費や食費など全てを引き受け、さらに現地での滞在時間はずっと出張料金がかかってしまうので何十万円にもなってしまいますが、現地に出張している彼を呼び出せば、呼び出している時間分の料金で済むからです。

 料金は均一なので、出張ホストからすれば誰に指名されても稼ぎは同じです。なので関西に遠征した際に関東の客がついてきて指名してきても、全く構わないどころかむしろ歓迎するでしょう。そして女性客も関西でデートをすることになり、プチ旅行気分を味わえるので、楽しいイベントとなるのだそうです。

内藤みか
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作家
著書80冊以上。大学時代に作家デビューし、一貫して年下男性との恋愛小説を書き綴る。ケータイ小説でも話題に。近年は電子媒体を中心に活動。著書に「あなたに抱かれたいだけなのに」など。イケメン評論家として、ホストや出張ホストなどにも詳しい。
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