謎の演出多数?櫻井翔と相葉雅紀の各MC音楽特番に視聴者混乱

こじらぶ ライター
更新日:2021-07-17 06:00
投稿日:2021-07-17 06:00

視聴率が良かったのは櫻井の「THE MUSIC DAY」

 今月14日に嵐の相葉雅紀(38)が司会を務める音楽特番「2021 FNS歌謡祭・夏」(フジテレビ系、19時~22時)が放送され、平均世帯視聴率は10.1%、個人視聴率は6.9%だった(ビデオリサーチ調べ、関東地区=以下同)。

 同じく嵐の櫻井翔(39)が総合司会を務め、今月3日に放送された「THE MUSIC DAY~音楽は止まらない~」第3部(日本テレビ系、19時~22時54分)は平均世帯視聴率12.9%、個人視聴率8.3%を記録している。単純に数字だけを比較すると、嵐メンバーMC音楽特番では世帯視聴率でも、若年層をターゲットとする個人視聴率でも櫻井の「THE MUSIC DAY」が上回った。

「FNS歌謡祭」は格式の高さがアダに…?

 ただ、「THE MUSIC DAY」第3部は昨年放送の平均世帯視聴率17.7%から4.8%減と大きく数字を落としたのに対し、「FNS歌謡祭・夏」は昨年放送の同11.1%から1.0%の微減に留まった。

「THE MUSIC DAY」は13年の放送開始当初から安定感のある櫻井を総合司会とし、多くのジャニーズ勢が出演する中でも嵐が際立つ演出で番組を盛り上げてきた。今年は嵐が活動休止に入りグループとして出演ができなかった影響も出たものと思われる。

 一方「FNS歌謡祭」は本家の年末特番が1974年からスタートし、2019年末に相葉が司会に就任以降も、夏特番含め格式高い雰囲気を伝統としている。ゆえに、嵐出演の有無に関わらず、昔から見てきた一定層が固定で離れないというメリットがある。反面、若年層の取り込みにはやや苦戦しているようだ。

ホーム感もひとつの鍵に?

 そんな誕生背景があるため、「THE MUSIC DAY」は嵐、そして櫻井の圧倒的ホーム感が漂う。毎年恒例の櫻井の“司会と嵐の往復”は見られなかったものの、今年は人生初のサックス挑戦でチェッカーズの「ギザギザハートの子守唄」をコラボで披露した。

 またジャニーズメドレーで複数の後輩グループが嵐の「Happiness」をパフォーマンスする際には、司会者の立ち位置から「日本全国ご唱和ください!」と定番の煽りで盛り上げるなど、随所に櫻井自身にも見せ場があった。

 かたや「FNS歌謡祭」は格式張ったスタイルに合わせるために、愛嬌とダダ漏れる人の良さという相葉のウリは陰を潜めているようにも見えた。また今年の「THE MUSIC DAY」に11組のジャニーズが出演していたのに対し、「FNS歌謡祭・夏」にはジャニーズからは5組。他に韓流グループ、女優陣、お笑い芸人、大御所ミュージシャンからも多数の出演者がいたことを考えると相葉の“ホーム”とはいえないことも影響したかもしれない。

キンプリが「Love so sweet」を“完コピ”すると…

 後輩King & Princeが嵐の「Love so sweet」を“完コピ”披露した際には、ときおり体でリズムを取りながら笑顔で口ずさむ相葉の様子がカメラに抜かれたが、司会の立ち位置からは動かず、見ているこちらが“今にも参加したいのにできない歯痒さ”を勝手に感じ取り、切なくなってしまった。

 ただ、King & Princeの歌唱後には「やっぱいい曲だったわ~!」と自画自賛するなど、要所要所で場を和ませ笑いを取る様は相葉らしさが出ていた。

こじらぶ
記事一覧
ライター
STARTO ENTERTAINMENT、秋元康系女性アイドル、ローカル、地下アイドル等数々の現場を経験。Xでもご意見を募集しております。

関連キーワード

エンタメ 新着一覧


痛快すぎるりつ子のひと言、“眼鏡会計ババア”でざわつかせた女優登場!
 スズ子(趣里)は、羽鳥善一(草彅剛)に新曲にはブギの歌を書いてほしいとお願いする。  はじめは、ブギが続けば面白...
桧山珠美 2024-02-22 15:05 エンタメ
デカッ!急成長を遂げた2歳の愛子にびっくり、愛助さん似?
「東京ブギウギ」に続き、「ジャングル・ブギー」もヒットさせたスズ子(趣里)は、仕事に育児に大忙しの日々を送っている。 ...
桧山珠美 2024-02-19 17:00 エンタメ
「ふてほど」磯村隼斗の白ブリ姿がマッチ! 錦戸亮出演にアノ人も続く?
 あれからムッチ先輩の白ブリーフ姿が頭から離れません(笑)。ほどよく均整の取れたムッチ先輩の細マッチョな肉体に清潔感あふ...
中島健人まさかの大炎上 熱愛報道時の“友人の1人”発言が矛盾ではない訳
 Sexy Zoneからの卒業を発表している中島健人に熱愛スキャンダルが発覚し、彼の発言の矛盾を指摘する声が相次いでいま...
堺屋大地 2024-02-24 14:24 エンタメ
「キターーーー!」で思い出す目薬のCM、趣里の細体型が映えたヒョウ柄
 スズ子(趣里)は、タイ子(藤間爽子)と語り合う。夢を叶えたスズ子と、どん底にいる自分を比べると惨めで恥ずかしいというタ...
桧山珠美 2024-02-16 15:43 エンタメ
“昨日の敵は今日の友”というけれど…NHKさん、展開についていけません
 スズ子(趣里)は靴磨きの少年・達彦(蒼昴)に会いに行く。達彦にタイ子(藤間爽子)との思い出話をし、達彦からは、タイ子の...
桧山珠美 2024-02-15 16:25 エンタメ
偶然が過ぎる親友との再会、「やさぐれタイ子の8年間の謎」が気になる
 昭和23年、羽鳥善一(草彅剛)がスズ子(趣里)に送った「東京ブギウギ」は、明るいブギのリズムが人々の心をつかみ、空前の...
桧山珠美 2024-02-12 14:30 エンタメ
ムロツヨシは「男の顔は履歴書」を地で行く 伸びしろだらけのイケメン説
 先週のテレビはさながらムロツヨシ・ウィークでした。フジテレビ系「だれかtoなかい」、TBS系「日曜日の初耳学」「櫻井・...
東京ブギウギ初お披露目! 第1回冒頭のシーンとの違いは明白だった
 羽鳥善一(草彅剛)の気合が入った稽古に臨むスズ子(趣里)だが、愛子の世話をするために何度も中断することになってしまう。...
桧山珠美 2024-02-12 13:40 エンタメ
斬新な篠田麻里子様 不倫疑惑後に不倫妻を熱演→新シンママで何が悪い?
 元AKB48の神7に名を連ね、2011年リリースの「上からマリコ」なる自身の名が冠した楽曲でセンターという異例の好待遇...
堺屋大地 2024-02-09 06:00 エンタメ
無音演出で東京ブギウギおあずけ…オーラダダ漏れ!将来のスター候補登場
 羽鳥善一(草彅剛)がスズ子(趣里)のために作曲した新曲「東京ブギウギ」は、抜群の出来上がり。コロンコロンレコードでは、...
桧山珠美 2024-02-08 15:20 エンタメ
NHKさん、“ご都合脚本”じゃないよね?梅吉1日上京と羽鳥邸が気になる
 梅吉(柳葉敏郎)が香川からスズ子(趣里)と愛子を訪ねてやって来る。スズ子に代わって愛子の面倒を見てやろうと言う梅吉だが...
桧山珠美 2024-02-07 15:00 エンタメ
「アイのない恋人たち」にハマる女性続出! 第2のさんま&しのぶ出るか
“恋愛偏差値が低いワケあり男女7人が織り成す愛の物語”「アイのない恋人たち」(テレビ朝日系・朝日放送テレビ制作、日曜22...
櫻坂46小林由依が卒業…数多の試練を乗り越えたアイドル人生8年半に幕
 櫻坂46の1期生・小林由依(24)が、2月1日の「小林由依 卒業コンサート」をもってグループから卒業した。改名前の欅坂...
こじらぶ 2024-02-03 06:00 エンタメ
スズ子の出産と愛助の死から2日 初めて泣くスズ子、愛子の泣き声かぶさる
 スズ子(趣里)が出産してから2日。羽鳥善一(草彅剛)と麻里(市川実和子)の家族が見舞いにかけつけ、スズ子は幸せな時間を...
桧山珠美 2024-02-02 16:28 エンタメ
衰弱する愛助(水上恒司)を見るのがつらい…無理を承知でお願いします!
 スズ子(趣里)のジャズカルメンの舞台が終わって3カ月、愛助(水上恒司)はまだ東京に戻ることができずにいた。  一...
桧山珠美 2024-01-31 16:05 エンタメ