20代派遣OLの告白「私、不倫相手と同じマンションに…」#1

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2021-08-13 06:00
投稿日:2021-08-13 06:00

悪い男ほど魅力的に見える

甘い言葉で囁いてくる(写真:iStock)
甘い言葉で囁いてくる (写真:iStock)

――続けてください

「一軒目はイタリアン、二軒目はバーに行きました。あ、言い忘れましたが、会社は大手町にあり、食事やバーは銀座に行きました。最初は仕事や他愛のない話をしていましたが、二軒目のカウンタバーで恋愛の話になったんです。

 私は生まれが北海道で『札幌に彼と呼べる男性はいるけれど、コロナ禍で会えないし、連絡もほとんど来ない。もう終わったようなものですよ……』と言ったら、横に座る彼が『じゃあ、僕がE美ちゃんを口説いてもいいかな』って、じっと見つめてきたんです。

 メガネごしの目が大人の男の渋さを滲ませていて……もうノックアウトです。

 本当にずるい(笑)

 彼には3歳下の奥様と、小学生の息子さんがいるのに、私の恋心を見透かしたように甘い言葉で囁いてくるんですから、本当に悪い男(笑)

 でも、悪い男ほど魅力的に見える――こう思うのは私だけじゃないはずですよね」

選択権は自分にあると思ったのに

「不倫という先の見えない谷底」に落ちる感覚(写真:iStock)
「不倫という先の見えない谷底」に落ちる感覚 (写真:iStock)

――分かります(笑)

「そうなんです。仕事ができて頭も切れる悪い男って、惹かれますよね。それが他人の夫で、手に入らない存在なら、なおさら魅力を感じてしまって……。

 それにこの段階では、私はまだ二十代で独身ですし『選択権は私にある。イヤだと思ったら、さっと手を引けばいい』と軽く考えていたんです。

 でも、思い通りにはなりませんでした……。バーを出て、ほの暗いビルの階段で手を引かれ、彼に抱き寄せられました。ほのかな体臭と香水の匂いが漂ってきて、とてつもなくセクシーだと感じてしまって……。

 同時に、彼を慕う気持ちが一気にあふれてきたんです。

 そこからは猛スピードで『不倫という先の見えない谷底』に落ちる感覚です。

 気づけば、私たちは唇を重ねていました。

 先ほど呑んだお酒の味が吹き飛んでしまうほど緊張してしまって……。そしてタクシーを拾い、私のマンションに彼を招き入れたんです」

 続きは次回。

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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