ぞぞっ!パートナーが“DV男”かどうかを見抜く質問と禁句の話

内埜さくら 恋愛コラムニスト
更新日:2021-10-12 06:00
投稿日:2021-10-12 06:00
「何歳からでも夫婦になるのは遅くない」とお伝えする本連載。今回は番外編です。のべ3000人以上の離婚案件の相談に乗っている後藤千絵弁護士に、「絶対に結婚してはいけない男性の特徴」について、インタビュアー・内埜(うちの)さくらが聞きました。本記事は全3回中の2回目です。

DV被害の経験を伝えてはいけない理由

――前回の記事「女性が離婚を考える主原因8つ」では、モラハラ実例をご紹介させていただきました。「DV」、「異性問題」、「金銭問題」もモラハラ同様、事前に見抜くのは難しいとのことでした。ですが、DVするか否かを見抜くため、パートナーにこんな質問をしてみる方法はアリでしょうか。

「知り合いの男性で、たまにパートナーに暴力を振るう人がいる。『言ってもわからないから力でわからせているだけ』と言っていたけど、どう思う?」と。

 ほかに男性が同席していて「暴力を振るうとかありえない!」と言ったとしたら、パートナーは本性を隠すと思うので、できれば2人きりのときに。これは実際に、筆者が聞いたエピソードなのですが。

後藤千絵弁護士(以下、後藤) 第三者の例を出すのは妙案だと思います。過去にDVをされた経験がある女性には、活用していただきたいです。

 ただし、自身がDV被害に遭った過去の体験は、相手には絶対伝えないようにしましょう。

 パートナーにモラハラやDVなどをする人は、「しても自分から離れていかないと思える相手」を、独自の“嗅覚”で見抜きます。打ち明けてしまうと、「虐待して極限まで追い詰めても逃げていかない」と、判断されてしまう可能性が高まるからです。異性問題や金銭問題も同様です。

異性問題の鍵を握る魔法の言葉

――異性問題は、「一度でも○○したら離婚(あるいは別れる)」と告げておくことが、今後の関係を握る鍵にもなると思うのですが……。

後藤 たしかに、「一度でも浮気をしたら許さない」と、事前に宣言することが最も効果的な対策ですが、妻が明言していたにもかかわらず、夫の不貞により離婚に至った相談を受けたことがあります。

 私は妻に、「お子さんがいるのだから将来をよく考えたほうがいい」とアドバイスし、夫は涙ながらに「復縁してほしい」と土下座までしたのですが、妻は復縁の要望をかたくなに拒否。自分の愚行を悔いて今でも復縁を希望する夫は、離婚後も妻とお子さんに潤沢な養育費を支払い続けています。

 妻にとっては経済的に有利な離婚となったので、“めでたし”な決着です。「一度でも浮気をしたら離婚」という姿勢を貫き有言実行したため、得られた結末だと言えるでしょう。

 とはいえ、別れた夫からの養育費の支払いが滞るのは珍しくないケース。お子さんを望まず、40歳以上で結婚を考えている女性は、自活の道を閉ざしていただきたくないと考えさせられる事例でした。

内埜さくら
記事一覧
恋愛コラムニスト
これまでのインタビュー人数は3500人以上。無料の恋愛相談は年間200人以上の男女が利用、リピーターも多い(現在休止中。準備中のため近日中にブログにて開始を告知予定)。恋愛コメンテーターとして「ZIP!」(日本テレビ系)、「スッキリ」(同)、「バラいろダンディ」(MX-TV)、「5時に夢中!」(同)などのテレビやラジオ、雑誌に多数出演。

URL: https://ameblo.jp/sakura-ment

関連キーワード

ラブ 新着一覧


浮気を根に持ってない? あなたが彼氏に大事にされない理由
「彼氏にもっと大事にして欲しいのに、どうして私は大切にされないの?」  こんな風に感じた経験はありませんか? ...
若林杏樹 2024-01-24 06:00 ラブ
出た!既婚者男性の「離婚するから」は信じて大丈夫? 隠された本音は…
 既婚者である彼に「離婚するから」と言われて、不倫関係を続けている女性もいるでしょう。  でも、彼のその言葉を素直に信...
恋バナ調査隊 2024-01-24 06:00 ラブ
レス妻の後悔…マミートラックに直面し独身が羨ましくなる時
 セックスレスや婚外恋愛、セルフプレジャーをテーマにブログやコラムを執筆しているまめです。  結婚して子育てに奮闘...
豆木メイ 2024-01-23 06:00 ラブ
オス殿は「女の健康状態」を嗅ぎ分ける!あなた自身を癒す香りとケアは?
 年始の賑やかさが落ち着くこの時期、胃腸に疲れを感じている人も多いのでは?  体の内側(内臓)が疲れていると、いく...
太田奈月 2024-01-23 06:00 ラブ
40女のパートナー探し 信頼できる男性と結婚するために大事な3つのこと
 40代で婚活中の女性は、結婚相手には見た目だけでなく「信頼できる男性」を探しているでしょう。  信頼できる相手なら生...
恋バナ調査隊 2024-01-23 06:00 ラブ
こいつは俺から離れない…男性が自信を手にする、なめられやすい女の特徴
 男性に「こいつは俺から離れない」と絶対的な自信を与えるべきではありません。男性が油断して、浮気したり雑な扱いをしたりす...
恋バナ調査隊 2024-01-23 06:00 ラブ
安心して…「結婚してから夫を好きになった妻たち」に共通パターン3つ
 世間では、結婚した途端に夫に対して愛がなくなってしまう妻たちが溢れています。恋人に求める魅力と、夫に求める魅力は違うと...
恋バナ調査隊 2024-01-22 06:00 ラブ
ラガーマンとの恋愛、あっちもこっちも心配!でも恋人にすべき3つの理由
 体格がよくて、見るからにいかつい体格のラグビー選手は、男らしく見えますよね! でも、強そうな見た目から恋愛は荒くて、怖...
恋バナ調査隊 2024-01-22 06:00 ラブ
「女性の裸ってそんなに美しいか?」着衣のまま行為に及ぶ40男の言い分
「冷酷と激情のあいだvol.178〜女性編〜」では、半同棲状態にある恋人のシュンさん(44歳・仮名)が、夜の営みの際に服...
並木まき 2024-01-20 06:00 ラブ
「着衣のままコトに及ぶなんて…」愛の営みが機械的すぎると不満炸裂な女
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2024-01-20 06:00 ラブ
占い好きな女性がモテないって本当? びくびくしながら本音を聞いてみた
 女性が恋愛や結婚に悩んだ時、占いに頼る人は結構いるはず。でも実は、「占い好きな女性は男性にモテない」という噂が…。 ...
恋バナ調査隊 2024-01-20 06:00 ラブ
「A型の女=めんどくさい」に涙…男性が敬遠するポイントと対処法を解説
 血液型によって、ある程度の性格の傾向があると考える人は多いですよね。特に恋愛においては、A型の女性は「めんどくさい」と...
恋バナ調査隊 2024-01-20 06:00 ラブ
黒島結菜と宮沢氷魚の発表に賛否…「非入籍」のデメリットと続ける意義
“朝ドラカップル”がこのたび公表した「事実婚」が世間の注目を集めている。  女優の黒島結菜(26)が16日、俳優の...
アイドルオタク夫は許せるor許せない? 妻たちがブチ切れる境界線は…
 アイドルオタクの男性は多いですが、もしも自分の夫がアイドルオタクだった場合、とても微妙な気持ちになりますよね。本来、一...
恋バナ調査隊 2024-01-19 06:00 ラブ
マチアプで成功する人・失敗する人 初心者のアラサー女性が騙された実例
 コロナ禍以降、利用者が増えたマッチングアプリ。今ではアプリで知り合って結婚したのを隠さないカップルも少なくありません。...
内藤みか 2024-01-18 06:00 ラブ
経験者に聞く!ズバリ、離婚で大変だったことって何ですか?
「夫と離婚したい」と思っている女性は、経験者の“離婚で大変だったこと”を参考にしてみると良いかもしれません。  一筋縄...
恋バナ調査隊 2024-01-18 06:00 ラブ