“リアル離婚弁護士”が説く「結婚したら地獄な男性」特徴8つ

内埜さくら 恋愛コラムニスト
更新日:2021-10-05 13:29
投稿日:2021-10-05 06:00

モラハラ夫と束縛系男子の8つの共通項

――その状態から、どうやって離婚できたのでしょうか。

後藤 杏奈さんの窮状を察したたった1人の女友達が、彼女に修斗さんの裏の顔を伝えて手を差し伸べたのです。杏奈さんは即、離婚を決意。現在はシングルマザーとして、仕事と子育てに奮闘しています。「あのとき、自分を信じてくれなかった人たちとは疎遠になって、人間関係の整理ができたからよかった」と、今は笑って過去を話せるようになりました。杏奈さんの笑顔を見ると、モラハラをする配偶者とは別れて正解だと実感します。

――修斗さんのようなモラハラをするような人は、先生のご著書にある「束縛系男子」とも何点か共通している気がします。ご著書より8つの特徴を抜粋させていただきます。

1.異常に嫉妬深く、独占欲が強い
2.自分以外(特に異性)との接触を可能な限り阻止しようとする
3.「LINEの返事は5分以内」など独自のルールを設定してくる
4.スマホを盗み見る
5.同姓の友達が少ない
6.根本的なところでは、自分に自信がない
7.わがままで自己中心的である
8.キレやすい

「自立は身を助く」結婚後も経済力はキープ

後藤 人を支配下に置き、自在にコントロールしようとするところが共通点です。モラハラ男性は、パートナーが自分以外の人間と接触することを極端に嫌います。パートナーが外へ出る機会が増えるほど、自分がモラハラをしている事実が発覚しやすくなるからです。修斗さんのように、専業主婦願望を押しつける男性もいます。そして自分自身は、周囲から「いい旦那さんね」と評価される態度をとり続け、周りの人間を味方につける。

 当然、結婚後は専業主婦になってほしいと言う男性すべてがモラハラをするわけではありませんが、経済力を奪い、周りから孤立させた上で本性をあらわにするのです。今は結婚しても共働きが主流の時代ですが、40歳以上で大人婚を希望する女性は、結婚後も仕事を続けて経済力を手放さないようにしましょう。「自立は身を助く」です。

モラハラ性質を見抜く方法

 モラハラをするか否かを事前に見抜くには、店員やタクシー運転手など、本人とは無関係の相手への態度で見極めたほうがいいと言われています。その相手への態度が、将来の自分への振る舞いだからです。

 ただし筆者は個人的に、上記に加えて自分がミスをしたときの相手の態度も、モラハラかどうかをふるいにかける手段だと考えています。筆者の体験談をお伝えしますと。先日なぜか手元が狂い、冷蔵庫から卵を落として割り、熱々のおみそ汁を夫の足元にぶちまけまけるというミスを、1日に2回もしてしでかしてしまいました(情けない……)。

 このミスをご自身がしたと仮定してみてください。あなたのパートナーは、どんな対応をするでしょうか。それが本性です。

 さて、後藤先生が実例を元に提唱している「女性が離婚を考える主原因8つ」ですが、2つ目の「DV」、3つ目の「異性問題」、4つ目の「金銭問題」はモラハラ同様、事前に見抜くのは難しいとのことです。ですが、絶対に見抜けないわけではないのでは。疑問をぶつけた詳細は次回にて。

※エピソードは個人情報保護のため、一部脚色してあります。

ごとう・ちえ
▽京都府出身。大阪大学文学部卒業後、大手損害保険会社に入社するも、5年で退職。大手予備校での講師職を経て、30歳を過ぎてから法律の道に進むことを決意。派遣社員やアルバイトなどさまざまな職業に就きながら勉強を続け、2008年に弁護士になる。荒木法律事務所を経て、17年にスタッフ全員が女性であるフェリーチェ法律事務所設立。離婚・DV・慰謝料・財産分与・親権・養育費・面会交流・相続問題など、家族の事案を最も得意とする。中でも離婚案件は女性を中心に、年間約300件、のべ3000人以上の相談に乗っている。著書は『誰も教えてくれなかった「離婚」しないための「結婚」の基本 女性弁護士が3000人の離婚相談で見つけた「パートナー選び」の絶対法則』(KADOKAWA)

内埜さくら
記事一覧
恋愛コラムニスト
これまでのインタビュー人数は3500人以上。無料の恋愛相談は年間200人以上の男女が利用、リピーターも多い(現在休止中。準備中のため近日中にブログにて開始を告知予定)。恋愛コメンテーターとして「ZIP!」(日本テレビ系)、「スッキリ」(同)、「バラいろダンディ」(MX-TV)、「5時に夢中!」(同)などのテレビやラジオ、雑誌に多数出演。

URL: https://ameblo.jp/sakura-ment

関連キーワード

ラブ 新着一覧


夫婦のセックスレス問題 解消されれば離婚は回避できるのか
 本連載やSNSで長年のセックスレスについて発信している私ですが、たまにこんなことを聞かれます。 「旦那さんとセックス...
豆木メイ 2023-01-24 06:00 ラブ
既婚の女友達が漏らす旦那の愚痴!結婚は本当に墓場なのか?
「結婚に希望を感じない」、「結婚は人生の墓場だ」。今、未婚世代で結婚をネガティブに捉える人が増えているという。周りの既婚...
ミクニシオリ 2023-01-24 06:00 ラブ
未婚・傷心の友達に結婚報告する際の注意点&伝え方のコツ
 結婚が決まったらやることの一つが、周囲の友人への結婚報告ですよね。ですが、友達の中には今まで未婚同士で励まし合ってきた...
恋バナ調査隊 2023-01-23 06:00 ラブ
愛を確かめ合った後こそ抜かるな!男性がドン引きしたピロートーク集
 身体を重ね、愛を確かめ合ったあとに繰り広げられるピロートーク。気持ちが高まっているため、女性も本音や本性が出やすいシー...
恋バナ調査隊 2023-01-22 06:00 ラブ
更年期の私に夜の営みをグイグイと…50代交際男性への恨み節
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2023-01-21 06:00 ラブ
「夜もガンガン励みます」恋人を自分色に染めたい50男の野望
「冷酷と激情のあいだvol.126〜女性編〜」では、恋人・ヒトシさん(仮名)が強引に自分の好みを押し付けてくることに不満...
並木まき 2023-01-21 06:00 ラブ
アプリで惨敗なら…勉強をしながら年下彼氏をゲットする方法
「年下彼氏が欲しいけど、どこに行けばいいの?」と悩んでいる女性は実はかなり多いのです。  マッチングアプリではなかなか...
内藤みか 2023-01-19 06:00 ラブ
もう一度あの頃に戻りたい…夫婦の“再構築”を成功させる方法
 夫との冷え切った毎日に「夫婦関係を再構築したい」と感じている人は多いかもしれませんね。でも、夫婦とはとても難しいもの。...
恋バナ調査隊 2023-01-19 06:00 ラブ
いい男に出会いたい! 良縁に恵まれるためにやるべきことは?
 学生時代は自然にいろんな人と出会えますが、社会人になると合コンなり飲み会に積極的に出かけて「出会うための行動」をしない...
若林杏樹 2023-01-18 06:00 ラブ
天国から地獄にズドーン…婚約中の彼に浮気されたらどうすりゃいい?
 大好きな彼にプロポーズされてから結婚するまでの「婚約中」は、幸せでいっぱいなはず。でも中には、幸せ絶頂期の婚約中に浮気...
恋バナ調査隊 2023-01-18 06:00 ラブ
夫婦円満のキラキラアカウントに嫌悪する私、どう対処する?
 ちょっとしたすき間時間があると、Twitterを見てしまう。最新の情報はインスタグラムで手に入れる。現代では当たり前に...
豆木メイ 2023-01-17 06:00 ラブ
事実カップルって何? 40代で“恋愛枯れ気味”ならリハビリに
 年齢を重ねると共にライフスタイルが変われば、価値観も変わるもの。恋愛に関しても、若い頃と考え方が変わった人が多いのでは...
恋バナ調査隊 2023-01-16 06:00 ラブ
「私の最大のライバルはゲーム!」ゲーマー彼氏あるある4選
 コロナ禍で不要不急な外出の自粛を求められるようになった今、インドアで楽しめる趣味として、ゲームに没頭している男性が少な...
恋バナ調査隊 2023-01-15 06:00 ラブ
着てる服が違うけど!詰めが甘~い男の浮気ごまかしLINE3選
 LINE画像流出による元アイドル芸能人の不倫でざわついた年の瀬。世間一般でも、LINEは浮気がバレてしまうきっかけとな...
恋バナ調査隊 2024-09-26 18:49 ラブ
結婚前は好きだったのに…夫の嫌いなところと3つの打開策
 結婚前は、大好きで仕方なかった夫の性格や癖。それなのに、結婚して夫になり、気がつけば大嫌いになってしまったという人は多...
恋バナ調査隊 2023-01-14 06:00 ラブ
47歳で婚歴ゼロの理由は? 過去をひた隠す恋人に不安な女性
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2023-01-14 06:00 ラブ