結婚10年目にして…運命の「彼女」との出会いでレズビアンに

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2024-08-22 17:24
投稿日:2021-09-24 06:00
 今やLGBTを公言できる時代となった。海外では有名人も同性愛者のパートナーや配偶者がいることを公表し、日本でも徐々に「ありのままの性」を受け入れる世の中になりつつある。そんな中、レズビアンとしての愛と苦悩を語ってくれたのが、W子さん(41歳・パート主婦・子供なし)だ。待ち合わせ場所に現れた彼女は、サラサラのボブヘアに和風美人と言った顔立ち。ポロシャツに細身のパンツが似合う魅力あふれる女性だった。

夫とはお見合い結婚、子供を授かることはできず

――レズビアンの彼女との出会いのきっかけを教えて下さい。

「新宿二丁目――いわゆるゲイタウンのレズビアンバーです。私はもともと男性よりも女性が好きなので、独身時代からよく飲みに行っていたのですが、そこで出会ったのが、A美さん(42歳・アパレル勤務)だったんです。

 初めて見た時は「ロングヘアが似合う、彫りの深いエキゾチック美人」という印象で、けっこう一目惚れに近かったかも。
で、A美さんも独り客だったので、店主が気を利かせて、互いを自己紹介してくれたんです。そこで席を移動して隣同士なり、乾杯したのがきっかけですね。

 彼女はアパレル関係という仕事柄、とてもオシャレで、その日もグレーのシックなパンツスーツ、ゴールドの揺れるピアスが日に焼けた肌に似合っていて……真っ赤な口紅やネイルも、すごくカッコよかった」

――失礼ですが、既婚者であるW子さんは夫がいる身ですよね。バイセクシュアルという感じでしょうか?

「バイセクシュアルといえば、そうかもしれません。実は、男性ともお付き合いをしていた時期がありました。でも、なんとなく違和感があって……ただ、30歳になった時に『将来を見据えて、安定した生活が欲しい』と思い立ち、知人の紹介でお見合いをしたんです。

 交際を経て、1年後に結婚したのが今の夫です。9歳上の夫は、ルックスは並ですが、おっとりして優しくて……決め手になったのは、郊外に持ち家があり、経済的に不自由がなかったことが大きかったかな(笑)」

――続けて下さい。

「夫は実家住まいのため、義理の両親も一緒に暮らしていますが、二人ともいい人で……私にはもったいない家族でした。結婚したのが31歳だったので、すぐにでも子供が欲しかったのですが、なかなか授からなくて……。

 人工授精は5回、体外受精は2回トライしましたが、結局できずじまい。なので、夫婦で『子供を持つことはあきらめよう』と話し合い、義理の両親に打ち明けたんです。孫の顔が見せられず、申し訳ないと思ったのですが、両親は『子供がいなくとも、夫婦仲よく添いとげることが一番の幸せだよ』って、逆になぐさめてくれて……。私、嬉しくて……涙が出ました」

蒼井凜花
記事一覧
官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
オフィシャルサイトYouTube

エロコク 新着一覧


おすすめ人気膣トレグッズ5選!感度UPでもっとキレイに♡
「膣トレ」って、聞いたことがある人は多いでしょう。締まりが良くなる、イキやすくなるなど、セックス時にメリットがあるだけで...
ローターとしても挿入しても♡遠隔操作もできちゃう優れモノ
「安物買いの銭失い」という言葉がありますが、ラブグッズをコレクションし始めたころの私は、まさにそれでした。というよりも、...
桃子 2020-10-05 06:00 エロコク
SEX観を変えた映画と彼…“無理しない”に気づいた人形プレイ
 その人の生き方は、セックスのシーンでも滲み出るのではないでしょうか。受け身だったり恥ずかしがるよりも、アクティブで主体...
大泉りか 2020-10-03 06:00 エロコク
編集部&プロが選ぶ 女性に優しいおすすめラブグッズ11選♡
 あなたは、ラブグッズを使ったことがありますか? 「興味はあるけれど機会がない」「周りにバレたら困る……」と、尻込みして...
デリケートゾーン全体をカバー…マッサージされるような快感
 女性はクリトリスの刺激が大好きです♡  ラブグッズ業界はそのへんをしっかり心得ているので、あの手この手でクリに...
桃子 2020-09-26 06:00 エロコク
ヤリモク男は悪いの?あなたも“ヤリモク女”になっちゃえば?
 カラダ目当ての男って、私は嫌いじゃありません。「ヤリ逃げされた」とか「遊ばれた」とか言ってる女子もいるけど、性欲を満た...
スルッと簡単に挿入できる“リモバイ”でアブノーマルな快感を
 リモートワーク、リモート飲み会……。リモートという言葉がこんなに使われる日が来るなんて、誰が予想したでしょう。ラブグッ...
桃子 2020-09-20 06:00 エロコク
これが正解!浮気がバレた時のパーフェクト対処法7カ条<前>
 わたしとひろしの48歳差の激しすぎる恋――男は何歳まで男なのか、81歳との恋愛模様とはいかなるものなのか。ホットなイッ...
スマホをリモコンに遠隔操作!遠距離恋愛カップルにおススメ
 手にした瞬間、ずっしりと重い。「ウィーバイブ ワンド」は私が試してきた数々のラブグッズの中でも最重量級です。  ...
桃子 2020-09-18 12:03 エロコク
自在に曲げて好きな角度に当てれば…念願の“中イキ”が実現
 気持ち良さとは理屈によるものではない、と思われがちです。たしかに、セックスではフィーリングが大事。でも実は、体の仕組み...
桃子 2020-09-07 11:06 エロコク
され女が浮気相手と直接対決!やり取り全貌と招かれざる客
 わたしとひろしの48歳差の激しすぎる恋――男は何歳まで男なのか、81歳との恋愛模様とはいかなるものなのか。ホットなイッ...
世界が広がった…夫一筋の専業主婦が“裏垢”にハマった理由
 ツイッター上で、性的な画像や発言などの投稿をくりかえす“裏垢女性”のアカウント。目にする度に「いったい何の目的があって...
大泉りか 2020-09-02 18:00 エロコク
膣と子宮から広がる波紋…重く細やかな振動で深いオーガズム
「骨まで愛して」という懐メロを聴いたことがあります。人には見えない、自分の芯のところまで愛されたいという、情念や執着があ...
桃子 2020-08-29 06:00 エロコク
敏感な部分にジャストミートで“リモバイ”を十分に楽しめる
 “リモバイ”という言葉が分かるなら、あなたはラブグッズ上級者。この連載でも何度か取り上げてきましたが、リモートバイブ、...
桃子 2020-08-24 15:29 エロコク
女流官能作家なのに「膣イキ」できない…お悩み解消法3選!
 日々、男女のセックスを書いている官能作家の筆者ですが、実はセックス時、膣内(なか)でイクことができません。  こ...
蒼井凜花 2020-08-18 23:35 エロコク
進化した“吸引系” 口が大きく男性の胸にもピッタリ吸い付く
 クリトリスを覆って振動刺激を与えながら吸い上げる“吸引系”グッズ。大流行となって、一時期は新商品が乱発していました。現...
桃子 2020-08-15 06:00 エロコク