納得!結婚相手は優しい人より正直な人の方が失敗しないワケ

内埜さくら 恋愛コラムニスト
更新日:2021-10-19 06:00
投稿日:2021-10-19 06:00

LINE1通で婚約破棄…某マザコン男性のcase

――マザコン男性は、結婚相手としては避けたい女性が多いと思います。マザコンが理由で破談や離婚に至ったケースはありますか。

後藤 破談したご相談例があります。女性が男性の実家へ、日曜日に結婚のご挨拶へ行ったときのこと。お義母さまから、結婚式場を指定されたそうです。

 女性は別の式場を希望していたので丁寧にお断りしましたが翌日、男性から「婚約を破棄したい」とLINEが届き以降、連絡がつかなくなったそうです。一生をともにしようと決めた相手とLINE1通で別れを告げたあたりは、マザコン男性の証。お義母さまの意向はお義母さまが生きている限り、無視できないでしょう。

 女性から「慰謝料を請求したい」とのご相談を受けましたが、結納をすませていなかったことと、結婚式場が決まっていなかった点から、慰謝料請求は難しいとお伝えしました。

 たとえば学生同士でも、相手の家へ遊びに行ったとき、先方のご両親に挨拶をするのは珍しくありません。法律では、ご挨拶のみでは正式な婚約とはみなされないのです。この女性は彼と結婚していたら、嫁姑問題・介護問題に発展していた可能性大。事前に防ぐことができたという点ではよかったのですが、マザコン男性だと把握していても、結婚へと進んでしまう女性は意外と多いです。

40歳以上でも焦らない! その秘訣は?

――日本で女性は、年齢のみで足切りされる事例が跡を絶たず、あせる気持ちも生じるかと。40歳以上の女性が、相手選びにあせらなくなるような気持ちの持ち方を教えていただきたいです。

後藤 あせると直感が鈍り、間違った方向へと進んでしまいかねません。40歳以上の女性は、結婚相手に求める条件を1つだけ決めてみるといいかもしれません。たとえば経済力を求めるのであれば、ルックスは求めない、などのように。自分の中で基準をしっかりと決めておけば、ブレは少ないはずです。

 あとは、失恋してヤケになっているときは恋愛に依存しないこと。私のクライアントで、料理教室を主催している女性がいました。彼女は傷心時にアプローチしてきた男性と結婚しましたが、男性はモラハラ、DV、浮気、浪費をすべて兼ね備えた、史上最悪とも呼べる男性だったのです。

 離婚するのに2年もかかりましたが、離婚が成立したとき、彼女はオリンピックでスポーツ選手が金メダルと獲ったときのように大喜びしていました。彼女だけではなく、離婚を勝ち取った女性はみなさん同じような反応で、弁護を担当した私は「結婚=人生の勝者ではない」と痛感させられています。

 40歳以上の女性は何歳であろうと、「いい人が現れたら結婚する」ぐらいの、ユルいスタンスでいたほうがいいのではないでしょうか。

 ◇  ◇  ◇

 全3回の連載では、冒頭の8項目のうち、1.~4.について細かく見てきました。ご著書には、5.~8.に加え、

・忙しいときでも、機嫌が悪いときでも、「話をしてくれる男性」を選べばうまくいく
・尽くさなくても、女性が我慢しなうても、愛してくれる男性を選べば大丈夫

 など、勉強になるコンテンツが盛りだくさん。ご一読を。

※エピソードは個人情報保護のため、一部脚色してあります。
※『コクハク』は女性向けサイトです。「女性が離婚を考える主原因8つ」は女性向けに記載していますが、男性も離婚を考える主原因になりえます。

ごとう・ちえ

▽京都府出身。大阪大学文学部卒業後、大手損害保険会社に入社するも、5年で退職。大手予備校での講師職を経て、30歳を過ぎてから法律の道に進むことを決意。派遣社員やアルバイトなどさまざまな職業に就きながら勉強を続け、2008年に弁護士になる。荒木法律事務所を経て、17年にスタッフ全員が女性であるフェリーチェ法律事務所設立。離婚・DV・慰謝料・財産分与・親権・養育費・面会交流・相続問題など、家族の事案を最も得意とする。中でも離婚案件は女性を中心に、年間約300件、のべ3000人以上の相談に乗っている。著書は『誰も教えてくれなかった「離婚」しないための「結婚」の基本 女性弁護士が3000人の離婚相談で見つけた「パートナー選び」の絶対法則』(KADOKAWA)

内埜さくら
記事一覧
恋愛コラムニスト
これまでのインタビュー人数は3500人以上。無料の恋愛相談は年間200人以上の男女が利用、リピーターも多い(現在休止中。準備中のため近日中にブログにて開始を告知予定)。恋愛コメンテーターとして「ZIP!」(日本テレビ系)、「スッキリ」(同)、「バラいろダンディ」(MX-TV)、「5時に夢中!」(同)などのテレビやラジオ、雑誌に多数出演。

URL: https://ameblo.jp/sakura-ment

ラブ 新着一覧


実はSSR級のスパダリだったな…。人生の先輩方が振り返る「別れない方がいい彼氏」4選
 年齢とともに恋愛観も変わりがち。アラフォーになれば多くの女性が結婚を意識するため、より「今の彼氏でいいのか」と迷いが生...
恋バナ調査隊 2025-03-16 06:00 ラブ
「誕プレに指輪を渡しただけなのに…」恋人からの婚約破棄の慰謝料話に困惑する38歳男性
「冷酷と激情のあいだvol.237〜女性編〜」では、結婚話から逃げ続ける恋人に苛立っている柚月さん(仮名・34歳)の心情...
並木まき 2025-03-15 06:00 ラブ
婚約指輪は何だったの? 婚約破棄され「慰謝料請求」も辞さない34歳女性の憤りと動揺
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-03-15 06:00 ラブ
厄介な“相談女”を3タイプに大別。その特徴と彼氏を守る方法は?
 男性に相談を持ちかけて、無理に恋愛に持っていこうとする「相談女」。厄介な彼女たちには、どのような特徴があるのでしょうか...
恋バナ調査隊 2025-03-15 06:00 ラブ
他人の男を欲しがるアラサーCA。ルッキズムに苦しんだ過去から一転、恋愛ゲームのハンターに… #1
「ルッキズム」が謳われて久しい。やはり「若さと美貌」を兼ね備えた女の人生は圧倒的に有利――そう考える人も少なくないのでは...
蒼井凜花 2025-03-14 06:00 ラブ
スペックの低い旦那にイラッ&恥ずかしいと感じたら、思い出してほしい6つのこと
「この人を生涯かけて愛していくんだ」「一生添い遂げるんだ」と思ってしたはずの結婚。でも、毎日一緒にいると、「日に日に太っ...
恋バナ調査隊 2025-03-14 06:00 ラブ
アラフィフになって“恋愛圏外”だと実感。そんな女性2人がシニアコミュニティーに参加したら…
「アラフォーになったら女として見てもらえなくなった」という声をよく聞きます。アラフィフになったらなおさらで、女磨きに力が...
内藤みか 2025-03-13 06:00 ラブ
どこからアウト? 口悪い彼氏との別れを決意した決定的瞬間6つ。モラハラやDVに発展する恐れも…
 口が悪い彼氏を「かっこいい」「男らしい」と感じる女性もいるでしょう。しかし、口の悪さが一線を越えるようなら、別れたほう...
恋バナ調査隊 2025-03-11 06:00 ラブ
心底がっかり…トラウマ級のホワイトデープレゼント5選。事前に防ぐには
 好きな人や彼氏に渡すバレンタインデーのプレゼントには気合いが入りますよね。その分、ホワイトデーのお返しに期待している人...
恋バナ調査隊 2025-03-10 06:00 ラブ
まさかの“彼氏じゃなかった”が発覚したLINE3選「Xmasまでに彼氏作れよ」って何ですか?
 世の中のカップルすべてが告白をされてOKをして…という流れではじまるわけではありません。  なかには、お互いに「...
恋バナ調査隊 2025-03-09 06:00 ラブ
「他の男の子どもなのに愛おしい」交際相手よりもその息子に特別な思いを抱く41歳バツ1男性
「冷酷と激情のあいだvol.236〜女性編〜」では、友人の紹介で知り合った恋人とわずか交際半年でレス状態に悩む絢子さん(...
並木まき 2025-03-08 06:00 ラブ
バツ1同士だから「淡泊な関係でいよう」。それなのに息子には父親ヅラする男に不満な39歳女性
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-03-08 06:00 ラブ
人の彼氏が欲しくなる女のフクザツ心理4選。その気持ち、わからなくもないけど…
「友人に彼氏を紹介されると、その彼氏を奪いたくなる…」と、人の彼氏が欲しくなってしまう女性は一定数いるようですが、今回は...
恋バナ調査隊 2025-03-07 06:00 ラブ
パラサイト不倫3人同時進行のツワモノ。大学生の娘にも便乗し恋愛相談でバズる40代婚活セミナー講師 #4
 悦子さん(48歳婚活セミナー講師/既婚子供アリ)は「リッチな成功者の男性」「承認欲求高めのハイスぺ男性」としか不倫をし...
蒼井凜花 2025-03-07 06:00 ラブ
旅行好きになったアラフォー女性がモテ出した実例。職場の年下男性がふたり旅を“おねだり”した理由は…
「旅行するようになったらモテるようになった!」という女性が続出しています。  旅をするとなぜモテるのか? 旅先でモ...
内藤みか 2025-03-06 06:00 ラブ
「結婚を後悔した人」は意外と多い! 女性は性格の不一致が原因、男性は?
 いつの時代も「結婚」は男女ともに気になるテーマ。人生における大きなライフイベントの1つでしょう。世間では結婚に夢を抱い...