違いはどこに…? コロナ禍で人生が変わった2人の女性の話

内藤みか 作家
更新日:2021-12-09 06:00
投稿日:2021-12-09 06:00

すべてをポジティブ思考で

ご両親とはテレビ電話で(写真:iStock)
ご両親とはテレビ電話で (写真:iStock)

 では、33歳のB美さんはどうだったでしょう。やはり彼女もコロナ禍で結婚式の準備がストップしてしまったひとりです。けれど、彼女はコロナ禍でもできそうなことを探し、前向きに実行してきました。

 お互いの両親へのご挨拶は、テレビ電話を利用し、和やかに話ができました。「2人はとても仲が良さそうに見えて安心した」と言われ、離れていてもわかってもらえることをうれしく感じたのです。

結婚式をしなくても

マスクを外せる時が来たら…(写真:iStock)
マスクを外せる時が来たら… (写真:iStock)

 そしてやはり困ったのが結婚式。ウエディングドレスを着ることをとても楽しみにしていたB美さんにも、結婚式や披露宴はもしかしたらしばらくできないかもしれない、という不安がありました。けれどウエディングフォトは感染が落ち着いてからゆっくりと撮影すればいいと気持ちを切り替えました。

 そして彼と話し合い、披露宴も延期としたのです。感染が心配な状況のなか、遠方から友達や親戚を呼び寄せるのも申し訳ないと感じたからです。その代わり、二人の写真入りのご挨拶状を送るなどして、結婚したことを知らせようということになりました。

まずは一緒に暮らし始める

一緒にいられるだけでいい(写真:iStock)
一緒にいられるだけでいい (写真:iStock)

 B美さんが大切にしたのは、彼と過ごす時間です。たとえ結婚式ができなくても一緒に暮らすことはできます。なのでまずは入籍し、彼と一緒の生活を始めることにしました。お互いにひとり暮らしでコロナ禍でのおうち時間に暇を持て余していたことも、同居への後押しとなりました。

 今はまだ結婚式も披露宴も行えていない状態ですが、時が落ち着いたらぜひやろうねと彼と話しているそうです。式はまだだけど、入籍して夫婦になれたし、彼と毎日一緒にいられるので充分幸せなのだとか。

 A子さんとB美さんの違いは、臨機応変さにあります。 A子さんはずっと夢見ていた今までと変わらないウエディングにこだわって譲ることができませんでしたが、 B美さんは変化を受け入れ、まずは結婚することを最優先したのです。B美さんのように気持ちを上手に切り替えられれば、ゴールに近づけるのではないでしょうか。

内藤みか
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作家
著書80冊以上。大学時代に作家デビューし、一貫して年下男性との恋愛小説を書き綴る。ケータイ小説でも話題に。近年は電子媒体を中心に活動。著書に「あなたに抱かれたいだけなのに」など。イケメン評論家として、ホストや出張ホストなどにも詳しい。
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