匂わせ女子がまさかの逆上…セックスで飼いならすことを決意

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2022-01-07 06:04
投稿日:2022-01-07 06:00

寝顔を盗み撮りするしたたかさ

――わかります。続けて下さい。

「だから、僕はR美さんに伝えました。

『妻と接触した以上、しばらく僕たちは逢わないでいよう』と。

 彼女、びっくりしていました。そして、拒絶されました。

『あんなに激しく愛し合ったのに、なぜ? 奥さんとは単なる女子トークで盛り上がっただけだし、あなたとの関係は一切話していない。なのに、なぜ逢えないの?』と。

 彼女が興奮しだしたので、僕は言い方を変えました。

『逢わないのは少しの間だけだよ。しばらく間を置こう』という感じです。

 この段階ではもう、『この種の女はマズい』という警告センサーが鳴っていたんです。

 でも、僕の提案は彼女を逆上させました。

 すぐさま『しばらくってどのくらい? 一週間? 半月? 一カ月なんて待てないわよ!』と、今までになく激しい口調で言われたんです。

 もう興ざめです。もっと大人の女性だと思ったんですが……。

 言い方は失礼ですが、とんだ事故物件ですよ。

 しかし、僕は甘かったです。彼女はスマホをバッグから取り出し、僕の前につきつけました。

 前回のセックス後、僕がうたた寝したすきに、寝顔を撮られていたんです。

 眠る僕の隣で、ピースサインをしてにっこり笑うR美さんとのツーショット写真を見せつけられました。

 そのうえ、『もう逢わないというなら、この写真を奥さんに見せる。店も名前も住所も全部知っている。アナタの会社に送ってもいい』と言われて……」

脅迫…さらに強引なフェラチオ

――それって、脅迫じゃないですか。

「はい、まさに脅迫です……。

 僕が言葉を失っていると、彼女、急に泣き出して……『お願い、逢えないなんて言わないで……私、Wさんに尽くすから』と、抱き着かれました。

 そして立ちすくむ僕のズボンのベルトを素早く外し、トランクスごとズボンをおろしたんです。

 僕は『やめろ!』と言いましたが、彼女の力は強かった。

 退こうとする僕の下肢に抱きつき、真正面から股間を見つめてきたんです。

 ペニスはしぼんでいました。とても興奮なんてできない。

 でもR美さんは『ねえ、いつものようにさせて』と、ペニスを握り、唇をOの字に広げて咥えこんだんです。

 ジュブジュブ……と唾音を響かせながら舌を絡められると、ペニスは徐々に口内で硬さを増していったんです。

 ダメだ……この女とは縁を切らなきゃマズい……と思っても、体が動けずにいた。

 彼女のフェラチオはいつにも増して練達で、僕の感じる部分を的確に刺激してきました。

 甘く鼻を鳴らしながら『ほうら、だんだん硬くなってきた……嬉しい』なんて囁きながら、吸いしゃぶるんです。

 快楽と別に、大きな不安もありました。

 先ほど見せつけられた寝顔の写真が、もし妻や会社に送られてしまったら――。

 もう考えるだけでゾッとします。

 不安なのに勃起すること自体、異常で滑稽だと思うでしょう。

 でも、ここで萎えたままだと、彼女はさらに逆上したかもしれません。

 完全に勃起させると、彼女はスカートをめくり、パンティを脱ぎました。

 着衣のままベッドに四つん這いになり、尻を露出すると、挿入を求めてきたんです。

『早く……入れて……』って。

 そうねだる姿は、先ほど怒り狂っていたR美さんとは別人でした。彼女の求めに応じれば、妻にも会社にも暴露されることはありません。

 鼓動が高鳴り、汗が滲んでいました。恐怖と興奮が入り混じった気持ち……と形容するのは、あまりにも単純ですね。実に様々な思いが交錯していました。

 ただ、僕がすることは一つ。

 彼女を『手なずける』ことです。

 僕は彼女の尻をつかみ、引き寄せると、鋭く勃起したモノをズブリと叩きこみました。

『ああっ……いいっ!』と、のけ反った彼女が歓喜の声を放ちます。

 その悩ましい喘ぎと、先ほどの重い空気との落差に昂ぶりが増したのか、僕の勃起がもうひと回り膨らんだんです。

 力任せに腰を前後させ、怒張をズブズブと突き入れました。

 いつもより締まりがよく、透明な愛液も飛び散って……正直、興奮しました。

 周囲からは、最低の男に見えるかも知れませんが、家族や社会的ポジションを守るため『この女を飼いならしてやる』みたいなことを思いながら、勃起を叩きこんでいましたね。

 悔しさと興奮、後悔が津波のように押し寄せて……。ただ、分かっているのは、この女を逆上させてはいけない。それだけです。

 僕は必死に腰を振りたて、それに応じるように、彼女もヨガリ声をあげ続けました。

 続きは次回。

蒼井凜花
記事一覧
官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
オフィシャルサイトYouTube

エロコク 新着一覧


アラフォー妻の告白「既婚者合コン」で夫以外の男性に……#3
 既婚者合コンで出会ったAさん(48歳・銀行マン)と、ついにベッドインしてしまったI美さん(42歳・ウォーキング講師)は...
蒼井凜花 2021-06-11 06:00 エロコク
レズビアンでありながら男性の恋人も…辿り着いた性の極致
 レズビアンでありながら、男性客を相手とする性風俗業に飛び込み、やがてSMに目覚めたという慧梨香さん(45歳、セラピスト...
大泉りか 2021-06-09 06:00 エロコク
まずは吸引刺激でクリイキ! 次にバイブ挿入で快感倍増♡
 落ち着いた藤色が大人っぽい「サティスファイヤー デュアルプレジャー」。  クリトリスに振動刺激を与えながら吸い上...
桃子 2021-06-06 06:00 エロコク
アラフォー妻の告白「既婚者合コン」で夫以外の男性に……#2
 知人女性に、「夫はもう自分を女として見てくれず、セックスレス」との悩みを打ち明けたI子さん(42歳・ウォーキング講師・...
蒼井凜花 2021-06-04 06:00 エロコク
下着の内側に仕込んで遠隔操作可能♡ 定番の羞恥プレーもOK
 極細の先端でクリトリスを集中的に刺激するタイプのローターが、じわじわ増えています。派手さはないものの、確実にオーガズム...
桃子 2021-05-30 06:00 エロコク
アラフォー妻の告白 「既婚者合コン」で夫以外の男性に… #1
 男女ともに「個人を尊重した、自由な生き方」が叫ばれる昨今、出会いの場にも「多様性」が浸透しています。その一つが、既婚者...
蒼井凜花 2024-08-22 17:22 エロコク
クリを刺激する機能が3種類も!オーガズムを我慢できない♡
 アウトドアで定番の“十徳ナイフ”ってありますよね。ハサミや缶切り、コルク栓抜きなどがコンパクトにまとまったものですが、...
桃子 2021-05-23 06:00 エロコク
30代人妻の告白「14歳年下大学生との甘美な不倫の果てに」#5
 ついに14歳年下の大学生・Dさんと一線を越えてしまったY美さん(35)は、久しぶりのセックスに耽溺する。正常位でまぐわ...
蒼井凜花 2021-05-24 15:18 エロコク
一度挿入したら抜けにくい!頭でっかちバイブの魅力♡
 大人っぽい赤色が上品な「スヴァコム フェニックス ネオ」。生クリームをギュッとしぼり出したようなフォルムで、外と中の両...
桃子 2021-05-16 06:00 エロコク
30代人妻の告白「14歳年下大学生との甘美な不倫の果てに」#4
14歳年下の大学生・Dさんとラブホテルに入ったY美さん(35)は、大人の女のテクニックを見せつけるように、熟達したフェラ...
蒼井凜花 2021-05-14 06:09 エロコク
上下に動くパールがGスポットを刺激…未知の愛撫にうっとり
 Gスポットはいまだ謎の多い魅惑の性感帯。一説によるとクリトリスの一部で、表に見えている豆のような部分から長く伸びた足が...
桃子 2021-05-09 06:00 エロコク
30代人妻の告白「14歳年下大学生との甘美な不倫の果てに」#3
 ついに14歳年下の大学生・Dさんとラブホテルに入ったY美さん(35)は、ホテルのドアを閉めるなり、彼と抱きしめ合った。...
蒼井凜花 2021-05-07 06:00 エロコク
ピストンするたびに奥へ…強いノックで骨盤全体に快感が♡
「ヒステリア」という実話ベースの映画があります。日本公開は2013年。ヒステリーの語源はウテルス、すなわち子宮です。 ...
桃子 2021-05-02 06:00 エロコク
30代人妻の告白「14歳年下大学生との甘美な不倫の果てに」#2
 35歳の人妻・Y美さんが恋に落ちてしまったのは、14歳年下の大学生Dさんだ。  息子のサッカー教室のコーチにとして毎...
蒼井凜花 2021-04-30 06:00 エロコク
性風俗差別反対をラップで訴え…清水くるみさんインタビュー
 新型コロナウイルスで売り上げが減った事業者に、国が支給する持続化給付金や家賃支援給付金。個人事業主である筆者自身も申請...
大泉りか 2021-04-30 10:49 エロコク
ジェルであそこをマッサージすると…内側がいつもよりキュッ
 数年前から「女性器をマッサージした方がいい」というアドバイスをあちこちで見聞きするようになりました。  中には「...
桃子 2021-04-25 06:00 エロコク