「もう逢えないなんて言わないで」
――「しばらく逢わずにいよう」と提案したとたん、お相手の女性R美さん(35歳・主婦・子供なし)は豹変。そして泣き出し、すがるようにフェラチオをしてセックスへともつれ込んだ。
その後をお聞かせください。
「はい……前回お話ししたように、R美さんが(セックス後の)僕の寝顔の写真を盗み撮りしていたのは予想外でした。
しかも、その隣では彼女がにこやかにピースをしているんですよ。明らかに情事の後だとわかります。それを妻や会社にバラすと言われて……僕も必死でした。
ただ、「もう逢えないなんて言わないで」と、すがるようにフェラチオをしてきた彼女に、僕の体は反応してしまった。彼女も僕を手放したくない一心だったのでしょう。今までになく情熱的なフェラチオを浴びせてきたんです。
完全に勃起させると、彼女はベッドに四つん這いになり、挿入をねだりました。
丸々としたヒップを卑猥に揺らして……。僕も「ここは拒絶せず、セックスで彼女を手なずけなくては」という思いでいっぱいです。
僕は彼女の背後に行き、ヒップを引き寄せると、腰を送り出し、ペニスをぶち込んだんです。
激しい突き上げに、彼女は悲鳴をあげて身悶え、かつてないほどヨガリました。胴突きのたび、おびただしい愛液が飛び散り、生々しい性臭と汗のにおいが立ちのぼって……。
それでもR美さんは「もっと欲しい。もっと突いて!」と叫びます。
僕はペニスを引き抜いて、彼女を仰向けにし、正常位の体勢で勃起を叩きこみました」
――続けて下さい
「目と目が合うと、彼女は『嬉しい……やっぱりWさんのセックスは最高』と呟いたんです。先ほどはゾッとするようなおぞましさに包まれていましたが、今度は、その妖艶な美しさに背筋に悪寒めいたものが走りました。美しさも男をゾッとさせるのだと、改めて思いましたね。
互いの視線を絡めたまま、ペニスの抜き差しをくりかえすたび、彼女は身をのけ反らせて……『すごい!奥まで響く』、『おかしくなる!』と、男心をくすぐるような言葉とともに、魅惑的な肢体を激しく波打たせたんです。美女のヨガる姿を目の当たりにすると、僕も予想外に欲情し、さらなる猛打を浴びせてしまって……」
体だけの関係を望むも、不安は消え去らず
――続けてください。
「その日のセックスは僕たちの関係を一変させました。逢う回数こそ減らしたものの、LINEでのやり取りは毎日ですし、逢えば獣のように彼女を貫きました。
ここだけの話、セックス関連の本を読んで、女性の体を研究し、どこがどのように感じるかも僕なりに勉強したんです。
クンニリングスやシックスナイン、体位のスムーズな変え方、挿入の際の角度、速度も、彼女の反応を見ては工夫しましたね。彼女は乳房を責められるのも好きで、対面座位の時なども、強く乳首を吸ってやりましたよ。
肌を合わせるごとに、彼女は『……やっぱり別れられない』などと叫んで……。
僕の不安も徐々に減り、男としての満足感とともに『このままセックスだけの関係で、うまく付き合えないかな」とスケベ心が湧きましたね。
ただ、完全に不安は消え去りません。僕の妻と面識があること、そして、いざとなったら『僕の寝顔の写真を会社に送る』と言われた事実は、いつも頭の中にありました。
大げさな言い方になるかもしれませんが、彼女は指一本で「僕を破滅させるスイッチ」を持っている。もし、スイッチが押されたら――。妻は嘆き悲しむでしょうし、最悪は離婚。会社に発覚したら、左遷に近い異動、いえ、ひょっとしたら解雇されるかもしれません。僕の勤める会社は、セクハラや不倫に対して、かなり厳しくなりましたから……。
でも、不思議なものです。そんなスリルに溢れたセックスは、僕を激しく興奮させました。ある時はラブホテルではなく、シティホテルの上層階の窓辺に彼女を立たせ、ガラス越しにバックから貫いたこともあります。誰かに見られるかもしれないスリルと興奮に、彼女もひときわ激しく、歓喜と羞恥の悲鳴をあげていましたね」
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