不倫が怪我の功名に? 夫の罪悪感を吹き飛ばす“妻の奇行”

並木まき ライター・エディター
更新日:2019-03-29 06:00
投稿日:2019-03-29 06:00
 浮気をする男だって、人間ですから「妻への罪悪感はない」と言えば嘘になる人が大半。しかし世間には「妻の言動をキッカケに、浮気への罪悪感が消えた」と口にする男性もいます。
 魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析を得意とする並木まきが、男性たちの浮気への罪悪感が一瞬で吹き飛んだという妻の奇行を3選ご紹介します。

1:相手の女性に執拗な嫌がらせを…

「結婚して4年目に、会社の部下と不倫関係になりました。

 1年ちょっと経ったくらいで妻に関係を知られ、離婚だなんだと大騒ぎになり、僕も妻に対する罪悪感にさいなまれていました。

 でも、相手の女性と別れて家庭に戻ろうと決めた矢先、妻から浮気相手の女性に執拗な嫌がらせがある事実を知りました。

 僕が知っただけでも、家に押しかけてゴミを投げつけたり携帯へ暴言電話をしたりLINEで汚い言葉を送り続けたりするほか、インターネットの掲示板に実名で悪口を書き込むなどの問題行動もしていたようでした。

 家では僕にメソメソした顔を見せていたくせに、裏では相手の女性に復讐をしていたと知り、気持ちは理解できても『いくらなんでも、やりすぎだろう』と妻への不信感を覚えました。

 結局、そんな妻の本性を知った僕が『浮気相手のもとにも行かないけれど、君とも一緒には居られない』と別れを切り出し、離婚へ。

 今振り返ると、浮気をしたことで妻の本性を知れたので、そんな恐ろしい女とは、早い段階で縁を切れてよかったのかも……と思っています」(42歳男性/コンサルタント)

 ◇  ◇  ◇

 浮気相手を許せないと思うのは、妻として当然の心情。ですが、その気持ちを過剰な嫌がらせとして表に出してしまえば、浮気男ですらドン引きする引き金に。

2:浮気“倍返し”をされ…

「取引先の女の子の相談を受けているうちに、不倫の関係になってしまい、妻には早い段階で知られて『あなたがそのつもりなら、私も好きにしますから』と宣言されました。

 その宣言どおり、妻も浮気を始めたようで、僕の留守中に男を家に連れ込んだり週末も男と旅行に出かけたりと、やりたい放題に。

 僕よりも強烈な浮気をし始めた妻を見ているうちに、最初の頃に感じていた罪悪感は吹っ飛び『むしろこんな女とは早く手を切ったほうがいいのではないか』と考えるようになりました。

 子供がいないこともあって、離婚を申し出ましたが、了承してくれないので調停中です。

 あのとき、僕が浮気したことで、妻の知られざる一面を知るハメになりましたが、そのおかげで妻の本性を知れたしそんな女と添い遂げなくて済みました」(46歳男性/ITサービス)

 ◇  ◇  ◇

「目には目を」で浮気をし返す妻もいますが、その度合いによっては“やりすぎ”にも。そしてそんな倍返しな行動が、浮気夫の罪悪感を消し去る引き金にもなりうるわけです。

3:家事・育児の放棄

「飲み会で知り合った女と浮気をしていて、妻にバレました。

 軽い火遊び程度だったことから、離婚はしない方向でなんとか妻が納得してくれ、相手の女とも早々に別れました。

 でも、それ以降、妻が家事や育児を堂々と放棄するようになり、それを悟すと必ず『浮気したくせに、うるさい』と返してくるようになりました。

 最初のうちこそ、僕のせいだと我慢していましたが、浮気期間は1カ月だったのに対して、家事や育児をしないのはもう半年以上にもなります。

 何か言うと『あなたのせいで、メンタルが壊れた』と主張してきますが、こんな生活にほとほと疲れたので、そろそろ真剣に離婚を考えています」(39歳男性/不動産)

 ◇  ◇  ◇

 浮気への制裁として、家のことをしなくなる妻も少なくありません。しかしその制裁が度を超えてしまうと、こちらも夫の罪悪感を吹き飛ばし、家庭崩壊へと導いてしまうことがあるのです。

まとめ

 浮気をした夫に「許せない」「このままじゃ腹の虫がおさまらない」と思うのは一般的な心情です。しかし、夫の裏切りを逆手にとるような行動をしてしまえば、、むしろ浮気を“怪我の功名”として妻への愛が冷める男もいることは、覚えておいて損はないのだと思います……。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ラブ 新着一覧


残念ながら夫の浮気・不倫癖は直らない? ヤバい特徴と妻の選ぶ3つの道
 夫の浮気や不倫癖に悩む女性は多いようです。夫が不倫を繰り返しても、「今度こそ変わってくれるはず」と期待してしまうのが、...
恋バナ調査隊 2025-01-13 06:00 ラブ
“キャラ変”した妻が「ケダモノを見るような目つきで…」転職で劣悪になった夫婦仲に戸惑う49歳男
「冷酷と激情のあいだvol.228〜女性編〜」では、自身のステージが変わり、離婚を強く望んでいる女性・咲希さん(44歳・...
並木まき 2025-01-11 06:00 ラブ
「夫が幼稚で低レベルな人間に見えて…」転職を機に目覚めた44歳女、痛み分け覚悟の離婚大作戦
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-01-11 06:00 ラブ
無駄金使わず知恵絞る!マチアプ彼への本命アピールLINE3選。「今度一緒に」のレスで勝ち確♡
 事前に相手の趣味嗜好がわかるマッチングアプリは、すっかり出会いのきっかけ作りとして定番化してきましたね。  とは...
恋バナ調査隊 2025-01-11 06:00 ラブ
「私は彼のATM女?」15歳下の恋人がTDLデートをドタキャン、職場の病院には不倫がバレて… #2
 久美さん(36歳大学病院勤務医/既婚・子供なし)は、医師として仕事に邁進する日々だったが、母がガンで亡くなったことで人...
蒼井凜花 2025-03-03 19:12 ラブ
ご無沙汰すぎる恋愛。何回目のデートで手を繋ぎ、キスするものなのか(43歳独男)
 交際経験が少ないアラフォー会社員(43歳男性)です。  首都圏の大手メーカー関連会社で営業職をしていて、年収は8...
植草美幸 2025-01-10 06:00 ラブ
アラフィフで婚活→1カ月で「即婚」達成!『54歳スピード婚』が断言する“お値段以上のある効果”
 新年に「今年こそ結婚したい!」という大きな目標を掲げる人が少なくありません。では、今年中に結婚するためにはどのような行...
内藤みか 2025-01-09 06:00 ラブ
一体なぜ? “不倫容認”に至った夫婦の6つの物語。「お好きにどうぞ!」に至った経緯は…
 そう多くはありませんが、「お好きにどうぞ!」と不倫を容認している夫婦は実在します。不倫を問題視しない夫婦、今回はそんな...
恋バナ調査隊 2025-01-09 06:00 ラブ
夫の顔を妥協した女が後悔する6つの瞬間。「トゥンク…!」できない生活はつらい
「男は顔じゃない」なんてフレーズがあるように、夫は顔ではなく内面で選ぶべしといわれていますよね。でも、夫の顔を妥協した女...
恋バナ調査隊 2025-01-07 06:00 ラブ
旦那の浮気を義母に相談したら「これが目的やろ?」義母の性格や息子の本性見たり
 旦那の浮気が発覚して「懲らしめたい」「痛い目に遭わせたい」と、義母への相談を考えている女性もいるでしょう。ただ、あなた...
恋バナ調査隊 2025-01-06 06:00 ラブ
幸せになりたいなら断った方がいいプロポーズ5選。その彼は運命の相手ではない可能性アリ
 女性としての喜びを感じられる瞬間といえば、大好きな彼からのプロポーズ。好きな人と家族になれる嬉しさで胸がいっぱいになり...
恋バナ調査隊 2025-01-06 06:00 ラブ
【2024年人気記事】私が48歳まで処女だったワケ。30代日本人女性の3人に1人が性体験なし
 あけましておめでとうございます。2024年は「コクハク」をご覧いただき、誠にありがとうございました。反響の大きかった記...
mirae.(みれ) 2025-01-05 06:00 ラブ
【2024年人気記事】年下男にモテるアラフィフ女達 褒めより気を遣う“たった1つ”のNG行為
 あけましておめでとうございます。2024年は「コクハク」をご覧いただき、誠にありがとうございました。反響の大きかった記...
内藤みか 2025-01-04 06:00 ラブ
【2024年人気記事】独占・いきなり“ヤリマン願望”宣言した漫画家のモヤモヤと裸への価値観
 あけましておめでとうございます。2024年は「コクハク」をご覧いただき、誠にありがとうございました。反響の大きかった記...
河合桃子 2025-01-03 06:00 ラブ
【2024年人気記事】一児の母で現在妊娠中。「それでも抱かれたい…」35歳英会話講師の不倫欲 #1
 2024年も「コクハク」をご覧いただき、誠にありがとうございました。反響の大きかった記事を再掲載します。こちらの記事初...
蒼井凜花 2024-12-31 06:00 ラブ
【2024年人気記事】「何もかも苦痛なのに夜の営みは月数回」空虚な結婚生活を終わらせたい女
 2024年も「コクハク」をご覧いただき、誠にありがとうございました。反響の大きかった記事を再掲載します。こちらの記事初...
並木まき 2024-12-30 06:00 ラブ