避妊法に求められる条件は「誰でも使える」「どこでも買える」
今すぐできる避妊と、ずっと効果が続く避妊
コンドームが82%の日本人に使われているのは、いつでもどこでも手に入れられる、というよさにあると思います。薬局が閉まっている夜間でも、コンビニで買えます。
コンドームよりしっかり避妊できる方法は、そうはいかないものばかり。いずれも産婦人科に行くことが必要です。
気になる費用面はどうでしょう。前に掲載した避妊失敗率の表に、費用をネットで調べて書きくわえてみました(費用はバラつきがあったので平均的な価格。いずれも保険外診療の場合です)。
しかし、IUDやIUSの良い点は、避妊効果が5年間も持続することです。その間は、いつセックスがはじまっても心配ないですし、行為中に子宮内から出てくるようなこともないので安心できます。
コンドーム以外の避妊は贅沢品!?
セックスのたびに8~200円か、月額500~3000円か
たとえばIUSを入れるのに7万円かかったとしても、月にならせば1167円です。3万円で済んだ場合は月額500円です。同棲や結婚をしている人、決まった相手としかセックスをしない人は、この金額は高くないと感じるかもしれません。
IUDやIUSは生理痛や月経困難症にも効果がありますが、麻酔をかけずに子宮内に入れるため妊娠・出産の経験のある女性向けとされていました。しかし最近は未産婦でもIUSの相談ができる医療機関があるそうです。
同じように低用量ピル(OC)も避妊効果は優秀です。理想的使用の失敗率は0.8%ですが、のみ忘れによる失敗があるので、一般的使用による失敗率は9%。きちんと習慣づけさえできれば、未産婦でも使用できますし、生理不順の治療にも使われています。費用は月2000~3000円ほど。
海外で生活するとわかる 「日本の避妊は高コスト!」
学生や若いOLにとって、彼氏がいてもいなくてもこれだけの避妊費用がかかっている、というのは大きな負担だと思います。
「セックスは二人ですることなのに、女性だけが負担し続けるのはちょっと重荷だな~」
と感じる人も多いのではないでしょうか。日本とちがって、コンドームより低用量ピルやIUD、IUSを選択するという海外の女性は、そんなに避妊にお金をかけられるのだろうか、と不思議に思っていました。
そんなある時、スウェーデンに留学していた福田和子さんという大学生の存在を知ったのです。彼女は日本にはないさまざまな避妊法が海外にはあることを知り、日本の避妊はないものだらけ……と#なんでないのプロジェクトをひとりで立ち上げた女性です。
たとえばIUDもスウェーデンでは、ユースクリニックという若者のための相談所で3000円で買えたりするそう。そればかりか、注射とかインプラントとか――SFかと思うような避妊法があると聞いて、私はカルチャーショックを受けました。
(次回に続きます)
◆ NEWS ◆
#なんでないの・代表の福田和子さんが、3月23日(土)大人の性教育勉強会でお話してくださることになりました。性教育について、避妊について、今いちばん新しい情報をきくチャンスです!
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https://slstudy01.peatix.com/
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